ラブハムスター

ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

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ハムスターをお風呂に入れてはいけない理由と汚れたときの代替え案

   

ハムスターにお風呂入れていいのか?お風呂の必要はあるのかというと、じつはないんです。

ハムスターは犬や猫と違って、体が水、お湯に耐えられる機能がありません。

 

たまにハムスターでも、ぬるま湯でほんの数秒だけといってお風呂に入れている人がいますが、どんなに気を付けてもハムスターのお風呂は危険です。

今回は、なぜハムスターにお風呂はだめなのか。

また、どうしても毛などが汚れてお風呂に入れたい場合、どうすればいいのかをご紹介します。

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ハムスターがお風呂に入れない理由

ハムスターはもともと乾燥地帯出身の生き物で、日本のように四季があり、年間を通して気温の上がり下がりがある環境には慣れていません。

そのため、夏はクーラーが必須ですし、冬は暖房を入れてあげないと、疑似冬眠してしまうほどです。

体温調節がもともと体の機能として備わっていないので、犬や猫のように考えてお風呂に入れてしまっては、それだけで危険な状態になってしまいます。

 

毛が濡れると乾きにくい

もともと雨が少ない乾燥地域に住むハムスターの毛は、雨に対しての耐久性はありません。

一度濡れてしまうと乾きにくく、肌にまで深く浸透してしまいます。

 

ハムスターの毛は冬の寒い時期に、肌に冷気を通さないように、ふわふわとしています。

ふわふわの綿のようになっていて、水を浴びると毛が何本も絡まってしまい、水はけがよくありません。

ドライヤーで乾かすにしても、大きな音が出るとハムスターのストレスになってしまいます。

 

体格が小さすぎる

水を浴びると、毛がふわふわしているため、水が肌にまで浸透し、急激に体温を奪ってしまいます。

ハムスターの小さな体では、熱を保っていることが難しいので、犬や猫に比べても、体温の低下は早いです。

動物はある程度の大きさがないと熱を保つのが難しく、ハムスターにお風呂は無理と言われるのは、体の大きさのせいというのが大きな理由です。

 

風邪をひきやすい

動物実験などにハムスターは多く使用されています。

その理由として、ハムスターは他の動物と比べて、風邪をひきやすいという特徴があります。

 

動物実験はまず菌に感染させるところから始めますから、スタートが早いほうが、実験もスムーズに行えます。

抵抗力が弱く、温度差にも弱いという特徴が、お風呂に入れてはいけない一つの理由です。

 

毛の保温性が低い

ハムスターは冬になると土に潜り、土の中で冬の寒さをやり過ごします。

また、冬でも外に出るときは、外では休まずに絶え間なく走り続け、その走り続ける熱量で体温低下を防いでいます。

 

そのため、毛には高い保温性がなく、厳しい寒さからは体を守ることはできません。

ハムスターをお風呂に入れて早く毛を乾かせたとしても、一度失った体温は戻りにくく、そのまま風邪をひいてしまうことに繋がります。

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ハムスターの体が清潔な理由

砂浴びをして体の清潔を保っている

ハムスターはきれい好きな生き物で、野生では土に体をこすりつけて、土をお風呂のようにして体の汚れを落としています。

これは体のノミやダニを落とす効果もあり、健康のためにも必要な行為です。

 

通常のケージでは土での飼育は難しく、掃除も大変になり、上級者でない限りケージが不衛生になってしまうので、なかなか土で飼うことはできません。

その代わり、別荘を作ってそこで砂浴びを定期的にさせてあげましょう。

 

うちでは2~3日に1回ほど砂浴びをさせているので、ハムスターからの臭いはほぼ無臭です。

このように、ハムスターの習性を利用すれば、お風呂に入れなくてもハムスターは自分で体を清潔にしてくれます。

 

フンとおしっこがつきにくい

犬や猫のフンやおしっこはほとんど人間と同じで、毎日きちんと処理しなければ不衛生でたまりません。

しかしハムスターのトイレは、フンは小さくてコロコロしていて、放置していても臭いはほとんどありません。

肉食動物ではないため、フンに臭いが発生する元がないんですね。

 

おしっこに関しては、ハムスターの尿は量は少ないですがその分濃く、フンよりも臭いがする場合があります。

しかしおしっこも、ハムスターの体調が良い場合はほとんど臭いはありません。

 

毎日~2日に1回ほどおしっこした場所のトイレ砂を取り除いてあげれば、お風呂に入れるほどの臭いが生じることはありません。

トイレ砂は消臭効果が高い、天然鉱物(ゼオライト)などを使用しているものがおすすめです。

 

ハムスターをお風呂に入れる場合

ハムスターをお風呂に入れる必要はありませんが、下痢が毛についたり、衛生上どうしてもお風呂に入れないといけない場合があります。

そんなときおすすめなのが、お風呂に入れる必要がない、「水がいらないパウダーシャンプー」です。

 

うちではハムスターのほかに猫と犬も飼っていますが、パウダーシャンプーが便利すぎて今はみんなこれです。

パウダーシャンプーは汚れた箇所に少量吹きかけ、汚れが取れるようによくすり込みます。

そこを優しくブラッシングするだけで、汚れが落ち、通常のお風呂を入れたときと同様の効果が得られます。

 

 

 

パウダーシャンプーの選び方のポイントは、必ずハムスターやうさぎの小動物専用のタイプを選びましょう。

犬や猫専用の物より、より成分が肌に優しく、刺激のない無添加となっています。

ブラシは必ず専用の小動物ブラシを使用します。

 

ハムスターの砂浴びが超楽しそう!

 

お風呂に入るのと同様の効果が得られる砂浴び。

体を清潔をするのと同時に、この様子をみるとストレス発散になっているのがわかります。

自然界では当たり前に触れられる砂に、気持ちを抑えられない!といった様子です。

毛に下痢でもつかない限り、砂浴びでほとんどの汚れや臭いは取れるので、定期的に砂浴びを取り入れて、お風呂はやめておきましょう。


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