ラブハムスター

ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

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ハムスターにかじり木は必要な理由。種類と与え方について

   

ハムスターは一生の間歯が伸び続ける動物です。ハムスターにとってそれほど歯は大切な役割ということです。

しかし歯が伸び続けるということは、お手入れをしていないと歯が長くなりすぎてしまいエサが食べられなくなったり、不正交合になってしまうなどのトラブルがあります。

 

それを防止してくれるのがかじり木です。

今回は、ハムスターにかりじ木は必要なのか、種類や使い方、おすすめかじり木などをご紹介します。

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かじり木は必要なのか?

そもそもかじり木は必要なのかというと、賛否両論ありますが、わたしはハムスターによって使い分けるべきだと思います。

とくに、ハムスターの特徴や飼育方法がまだわかっていない初心者の人の場合は、かじり木は必須アイテムだと思います。

かじり木は必要ない、と言われていることにはいくつかの理由があります。

 

かじり木がいらない理由

・かじり木がなくても、固形のペレットで十分に歯が削れる

・歯を噛み合わせることで歯を削ることができるため

・かじり木を噛むことで、逆に不正交合になってしまうことがある

 

このような理由から、かじり木はないほうがいいという主張が多く見られます。

 

初心者には必ず必要

この「かじり木いる?いらない?」問題にたいして、わたしは「ハムスターの個体によっては必要。また、初心者の人には必ず必要」だと思います。

なぜかじり木が必要かというと、

 

・ペレットだけで調整できない部分を補うため

・ミックスタイプのエサや、副食(野菜やくだもの)の組み合わせや量から、歯の調節が十分にできない場合があるため

・もともと顎が弱いハムスターがいるため

この2点が歯について、とても重要だと思うためです。

 

ハムスターには必ずペレットと副食を与えなくてはいけませんが、飼いなれていてエサの種類や量を、栄養バランス・歯の調節のためにバランスよく調整できる人はOKです。

しかし、初心者のひとはどのペレットが正しいのか、副食の量やバランスが分からないため、歯がじゅうぶんに削れない場合があります。

そのため、不正交合の心配よりは、まずかじり木を与えておいたほうが無難だと考えるためです。

 

かじり木の種類

・ケージに固定するタイプ

・直置きタイプ

・家具タイプ(柱や巣箱など)

・おやつタイプ(牧草やへちまなど)

 

かじり木の種類はおもにこの4種類があります。

いろいろな使い方がありますが、うちでは家具タイプとおやつタイプの2種類を併用しています。

 

家具タイプのかじり木を設置する


SANKO ステージになるかじり木

 

うちではステージになるかじり木を使っています。

ハムスターが自然とガジガジしますし、しなくても休憩場所や遊び道具として使うことができます。

ケージに固定できるので、倒れて落下する心配はありません。

 

おやつタイプのかじり木を与える


ミルキュー

 

家具タイプのかじり木と併用して、硬いおやつで歯伸びを防止しています。

エサのことも、ハムスターのこともよく分かっている。あるいはかじり木による不正交合が心配な場合は、おやつで硬い物を与えるという方法があります。

わたしは食べるおもちゃ「ミルキュー」を与えています。

 

アルファルファを原料とし、安全に歯を伸びすぎを予防するために作られたおやつです。

このような硬いお菓子とペレットを組み合わせることで、かじり木なしでも歯を保つことができます。

うちのハムスターは3日に1粒くらいの割合で食べて、きれいな歯を保ってくれています。

 

冬の時期おすすめなわたの木の実


マルカン わたの木の実 ハムスター用 MR-598

 

冬の時期だけ与えているかじり木が、「わたの木の実」です。

人工物ではなく天然自然なわたの木の実がそのまま一つ入っているので、どんなかじり木に見向きもしないハムスターでも喜んでカジカジしてくれます。

 

たくさんかじった後はふわふわのわたが出てくるので、ハムスターも楽しく歯の伸びすぎ防止ができますね。

冬はわたの木の実を数個与えて、巣箱にいそいそ運び込んで温かく眠っています。

 

交換の目安

おやつタイプのかじり木以外は、消耗品のため交換する必要があります。

これは数か月ごとに交換というよりは、ハムスターのかじり具合によって変えるほうがいいです。

かじり木がボロボロになった、小さくなった、トゲが出てきて危なくなってきたなどを目安に交換しましょう。

 

うちのハムスターは、硬いおやつもかじり木として与えているので、通常よりは減りが少ないです。

そのため個体差によりますが、うちでは早いこで半年、まったくかじらない子は家具タイプのかじり木ハウスをそのままずっと置いています。

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危険なかじり木

かじり木のなかには、ハムスターの安全性を考えられていない、ただ売りたいだけの商品も存在します。

 

ワイヤーが入っているタイプ(アーチ状などになっている)

木製でかじり木の用途で使用するのですから、当然噛み続けるといずれワイヤーが飛び出します。

口の中を切ってしまうので、ガジガジしないハムスターでない限り危険です。

 

ハムスターの体格より大きすぎる物

かじり木で不正交合になるパターンとして、多い原因が、かじり木が大きすぎることです。

大きすぎるとハムスターには扱いにくいので、削りかたのバランスが悪くなりやすくなります。

 

木くずをブロックにしているタイプ

木くずを集めてブロック状にしているタイプがありますが、これは歯の調整をするには柔らかすぎます。

星やハートなどの形でかわいくされていていますが、かじり木としては無意味です。

 

手軽にできるかじり木の代用品・手作り

かまぼこ板

かまぼこ板は手軽にできるかじり木の代用品としておすすめです。

かまぼこ板を熱湯消毒してアルコールした後、日干しで乾かしましょう。

乾かした後、ハムスターが持ちやすい大きさにのこぎりなどでカットします。

 

切断した面をやすりがけすれば完成です。安価で大量に作れるため、とても便利です。

うちではかまぼこ板を2~3枚使って、かまぼこハウスを作ったり、ステージを作ったりして手作りかじり木も使っています。

手作りグッズを置くときは、衣装ケースがボコボコ穴を開けられるので使い勝手がいいです。

 

関連
「これは便利!衣装ケースでのハムスターの飼い方。手作り方法から大きさまで」

 

割りばしは危険度が高い

割りばしをかじり木の代用として使う場合がありますが、これは通常のかじり木より割れやすくケガをする危険度が上がります。

割りばしは縦に長く、縦に避けやすいという特徴があります。

そのため割りばしをかじっていると、割りばしの細い枝がささりやすいです。

 

これはすぐさま起こる事故ではなく、たいていの場合は事故もなく使うことができます。

しかし、わたしも以前は割りばしをかじり木として使用していましたが、5年も使用していたとき、朝起きたらゴールデンハムスターのゲンちゃんが、口から血を流していました。

 

床材にはぽたぽたと汚れが落ち、割りばしでケガをしたことが分かりました。

動物病院で治療してもらいましたが、割りばしでケガをするハムスターは少なくないそうです。

この経験から、割りばしを使用していれば、いずれ確率的に事故が起きる可能性が高いと思い、今は使用していません。


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