ラブハムスター

ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

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治療法。ハムスターが弱っているときにやるべき5つのこと

      2018/10/17

ハムスターを飼っていると、どうしても体調不良やケガなどをしてハムスターが弱っている場面に遭遇するときがあります。

ハムスターは体調不良を隠す動物なので、その変化に気が付いて、早く対処してあげなくてはなりません。

今回は、ハムスターが弱っているときに、飼い主がやるべきことをご紹介します。

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ハムスター、弱ってる危険度

ハムスターが急に具合が悪く、弱る場合の原因として多いものをあげていきます。

1.イジメで食欲が無くなくなり、衰弱して弱ってる

2.構いすぎて疲れてしまい、体力が無く弱ってる

3.体温が下がり、下痢気味になって弱ってる

4.怪我をして、痛くて動けない

5.内臓に疾患が出ており、餌が食べられないく弱ってる

 

この中では、対処のしようがないのが5の内臓疾患です。

この場合は、治療薬も手術も可能性はほぼ低いので、そのまま看病し、場合によっては看取る覚悟が必要です。

 

次に重大なのが、怪我です。目の怪我は致命的で、ただでさえ色盲なので、目の失明は餌をなかなか探せないし、痛みでかなり衰弱します。

この場合は怪我の箇所をいち早く見つけて、消毒などの処置が早めに必要となります。3は、ゴールデンハムスターに非常に多いものです。

 

体格が他の種類よりも大きいので、つい油断しますが、ゴールデンハムスターは本当に体温が下がるとすぐに下痢をします。

砂漠の地方が暮らす環境だったので、冬場は室温を28度には設定していないと、下痢になって衰弱する場合があります。

2は、ハムスターを飼い慣れていない人がやりがちな、いつも一緒に遊んで、ちっとも休ませないことに起こります。

 

ハムスターは夜行性といっても、一晩中起きているわけではありません。

時々居眠りもしますし、飼育環境では家では昼間、物音がしますから、そうそう寝てもいられないのです。

 

ハムスターと遊ぶのなら、10分以内で、何度も叩き起こして触るのは避けてあげましょう。

1のイジメは、複数飼っている場合によくあります。

 

餌入れが一つだったり、一緒に気の強い個体がケージ内にいると、弱いハムスターが餌場に近づいただけで、強いハムスターは追いかけ回してイジメる事があります。

”キー!キー!」という鳴き声が聞こえたら、ケージは弱ってる個体を別のケージで、1匹で管理してあげたほうが、衰弱死を防げます。

 

1.弱ったハムスターの管理方法

まずは、複数同じケージで飼っているなら、弱い個体を避難させるための、別のケージを早めに準備しましょう。

まだ若いうちは、仲良く一緒に餌を食べていても、やがてテリトリー意識が芽生え、攻撃するハムスターが出て来ることも多いからです。

 

ハムスターのケージは隣り合わせにせず、離すか、間に仕切りを設けて、互いが視界に入らないようにしてあげましょう。

餌は同じで構いませんが、弱っている様子ならば、隔離したハムスターには、専用のナッツ類の餌などの割合を増やして、できるだけ早くに体力を回復させましょう。

 

特に体格が小さなハムスターは、栄養不良の場合もあるので、飲水にオリゴ糖を溶かして与えるなど、色々と工夫してください。

また弱ってる個体に、生の野菜や果物はあまり良くありませんので、体力が回復するまでは、通常の餌にナッツ類、種子の割合を増やして、皮下脂肪を充分につけさせましょう。

 

2.怪我をして弱ってる場合の対処法

やさしく触ってみて、出血している箇所があれば早急に止血させます。応急処置用に、犬猫用の止血剤が市販されているので、常備しておくと良いかもしれません。

代用では、片栗粉、あるいはコーンスターチなどの非常に粒子が細かいものなら、目以外の箇所に使えます。

 

目が怪我している場合は、動物病院で診てもらうのが懸命です。恐らく、止血処置が主体ですが、自分で行うよりは安心です。

止血したら、ケージ内に寝床を作ってあげて、室温を26度~28度で体温が下がらないように管理します。

 

骨折のようなら、応急処置は人間のように基本的には患部を固定することですが、これもすぐに動物病院で処置をしてもらった方が安心です。

一応、レントゲンくらいは受けさせましょう。自然治癒できると判断されたら、ケージ内の段差は全て無くし、餌入れは、高さのないものに交換します。

 

水入れはウォーターボトルを外し、水は皿から飲ませて頻繁に交換したほうが良いです。時々、スポイトで口に直接与えてあげましょう。

かなり重度な骨折は、内出血で死亡する場合もあります。

 

3.下痢の場合の対処法

ハムスターにとって、より深刻なものとしては、下痢があります。特にゴールデンハムスターは弱りやすく、温度に敏感です。

冬場は特に室温が25度以下には絶対にならないように管理したほうが良いです。

 

他のハムスターも同様ですが、下痢をしているのは、ハムスターのお尻が茶色や黄ばんでいたら、それがサインです。

毛が束になって汚れていたら、間違いなく下痢をしています。

 

この場合は、ハムスターは食糞の習性もあるので、別のケージに隔離し、そこでペットヒーターを利用し、体温を下げないように室温を管理しましょう。

下痢をしているハムスターには、生の野菜や果物などは絶対にあげてはいけません。

水と餌は通常通りで、腸内細菌が減らないように、飲水にはオリゴ糖などを混ぜておきましょう。

 

最近では、小動物専用のサプリメントも通販やペットショップで入手出来ます。

乳酸菌のペースト状のものや、液状のタイプがあるので、それを適量、直接、経口投与で弱ってるハムスターに与えます。

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4.餌を全く食べないでジッとしている場合

冬場の場合は、ケージをフローリングの床に直接置いているなどの、環境をチェックしてください。

あまりに寒いと、ハムスターはジャンガリアンなどは冬眠に入ってしまいます。

もちろん、充分に栄養を蓄えた体なら、冬眠しても気温が上がれば起き出して来ます。

 

しかし一般的には自宅で冬眠させるのは、リスクが大きいでしょう。

冬眠中は体も冷たくなり、微かに呼吸しているだけで、ほとんど死んだ状態に見えるからです。

 

ただ皮膚までは固くならないので、寒くてジッとしているなら、手の平にのせて、しばらく体を温めてあげれば、動くようになります。

その際、ドライヤーやストーブの近くで温めては駄目です。

 

あるいは、ホットカーペットの上に柔らかいタオルを敷いて、しばらく様子を見れば動き出すこともあります。

冬眠から覚めたら、まずは室温を上げてしばらく様子を見て、動きが正常になってきたら、スポイトで小動物専用の液状サプリメントを一滴飲ませるなど、食欲を回復させましょう。

冬眠は、真冬の暖房を切った室内で起こることが多いです。

 

元気に餌を食べるようになったら、ゲージの下にはマットを敷くか、タオルを畳んで敷いておくと良いです。

ジッと動かないからと、すぐに死んだと思うのは早合点かもしれません。まずは弱ってるハムスターには、体を温める方が先です。

 

5.室温が高すぎる場合の対処法

やはり、猛暑などの室内で、日が差し込む部屋は高温になります。

夏場は、少々日陰になる場所でも構いませんので、ケージはその部屋から移動して管理する方が良いです。

 

しかし冷房を直接ケージに当てたり、扇風機の風をケージに当てるのはよくありません。

また、最近ではペット用のアルミシートが夏場に売られている事があるので、放熱用にケージの下に敷いておくのも良いでしょう。

どのハムスターも35度以上の室温は暑すぎです。

 

6.衰弱で弱ってる場合の対処法

どうしても元から体力が低い、周囲のハムスターからイジメられやすい、気の弱い個体はあるものです。

しかし、命ある生き物ですから、最後まで諦めずに世話はするものですよね。

 

例えば、餌が上手に食べられないような個体は、リスの子供に与えるビスケットがペットショプで市販されているので、それを使います。

それに動物用の粉ミルクをお湯で溶かして、ふやかして直接手で口元に運んで食べさせるなどのこともやります。

この場合は、水を与える必要はありません。徐々に元気になったら、ビスケットをそのまま与えてみます。

ちゃんと食べられるようになったら、徐々に餌の硬さを変えて、通常の餌に慣れさせます。

このビスケットは、ボーロ状の小さなもので、ハムスターなどの小さな小動物で弱ってる個体によく利用されています。


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