ハムスターのうるさい回し車対策。サイレントホイールの静音改良方法まで
ハムスターを飼っていると困るのが、回し車のうるさい音。
さあ寝ようか・・・というときにゴロゴロカラカラと、まるで眠りを妨げるように回し車を回されると眠れなくなってしまいます。
わたしもハムスターを飼い始めたときは、うるさい回し車の騒音問題には悩まされました。
今では工夫をこらしてほぼ音が鳴らないようにして、安眠することができています。
今回は、ハムスターの回し車のうるさい音をなくす方法、サイレントホイールをさらに静かにする方法をご紹介します。
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回し車の騒音をなくす方法
ハムスターが出す音のなかで、もっともうるさいのが回し車の音。
ゴトゴトカラカラと永遠に続くような音をたて、しかもそれが真夜中なものですから困りもの。
回し車の音で眠れない、一度眠っても起きてしまうという飼い主が多いようです。
わたしも眠りが浅いため、回し車の騒音には試行錯誤して、何とか今はほぼ無音状態で、同じ部屋でハムスターと眠ることができています。
回し車への対策は面倒ですが、以下のことでほぼ音がなくなります。
回し車を固定する
軸が回し車にすれてうるさい音を出すのも、そもそも本体がしっかり固定されていないためという原因があります。
安定性が悪いと回し車全体が揺れてギシギシという鈍い音の原因になります。
回し車の裏や下をマジックテープ、両面テープでとめるなど、ケージに固定するようにしましょう。
高い場所に設置する
設置する場所を変えるだけで、劇的に音が静かになる方法があります。
回し車をケージの底に設置すると、床材などとこすれて、それだけで音が出てしまいます。
そこで、木材などを下に敷いて、ケージの底より高さを出します。
もちろん床材と回し車はぴったりと固定されているほうがより静かです。
軸に食用油を塗る
回し車はどうしても回すとき、軸がこすれてうるさい音が出ます。
そのため、軸をスムーズに回転させられるように、食用油を塗ればきしみが軽減されます。
食用油ならハムスターが舐めても問題ありませんが、たくさん舐める場合は栄養バランスを崩してしまうので注意が必要です。
軸がさびている場合は、油を塗ってもあまり効果がありません。
さびがある場合は、軸の部分を交換するか、回し車そのものを交換するしかありません。
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回し車をアクリルケースで囲う
物理的な方法として、回し車をアクリルケースで囲ってしまうという方法があります。
回し車を覆うほど大きなアクリルケースに回し車を入れて、ハムスターが出入りできるだけの穴を開けます。
するとちょっとした音程度ならかなり音が軽減されます。
これの問題点は、水槽や衣装ケースなど、ある程度大きなケージでないと、アクリルケースでケージの面積を占領してしまうということです。
アクリルケースを入れても、十分に広さが確保できるケージのみ取り入れましょう。
静音のサイレントホイール
上記の音を軽減させる方法にプラスして、回し車自体が静音機能をそなえたものにすると、カラカラとする音は軽減されます。
もはや定番となった、SANKOの「サイレントホイール」。
うちのハムスターもみんなこれを使っています。
音を発生させる原因となるホイールの軸部分に、ベアリングシステムを導入したことにより、ゴトゴトというあの音を軽減することができます。
まず回し車本体自体を静音使用のものにしないと難しいので、音を静かにするためにはこのサイレントホイールが前提条件になります。
回し車のサイズ
サイズは基本的に、
サイレントホイール15はドワーフハムスター用。(小さいハムスター)
サイレントホイール21はゴールデンハムスターやシマリス用に適しています。
回し車のうるさい音が出る原因として、ハムスターの大きさに合った回し車のサイズでなければいけません。
とくに、ハムスターの体格からすると小さ目な回し車は、回しにくくなるため無駄な場所に力が加わり、音が大きくなります。
そのため回し車のベストサイズは、ハムスターの体格より一回り大きな物が望ましいです。
サイレントホイールを改良
サイレントホイールは普通の回し車に比べたら静かですが、それでも音はなります。
なぜサイレントホイールでも音がするかというと、サイレントホイールの中には回し車の揺れを吸収し、安定させるための装置「ガイドローラー」がついています。
スピードの出しすぎも防止できる装置なのですが、これが回し車にゴツゴツあたるため音が出ます。
この装置を取る方法は、以下の動画が参考になります。
①回転部分の中心にある黄色いフタを外す
②裏の黄色い部分と白い部分を引っ張って外す
③黄色の中に青いガイドローラーがついているので、プラスドライバーで青いガイドローラーを外す
④ガイドローラーを外したことで、黄色い本体部分と白い回し車の下の部分がこすれて音が出るようになります。
そのため、黄色い本体部分の下をニッパーややすりで少し削ります。
⑤ハムスターに回してもらって、問題ないようなら完成です。
改良で注意する点
サイレントホイールを改良で気をつける点は、ガイドローラーを外すことによる問題です。
なにが問題かというと、ガイドローラーを外すと、ハムスターが制限なくスピードを出せるので、走るのをやめたときハムスターがそれまでの勢いに負けて飛んで行ってしまうということです。
あるいは、回し車といっしょに体がぐるぐると回ってしまうことです。
これはハムスターの走るスピード、体重によって結果が異なります。
あまりに早く走らない、体格に比べて大きすぎる回し車でない場合は、走るのをやめた後もそれほど反動なく止まります。
しかし、早く走る、回し車が大きすぎる場合は、そのスピードに負けてケガをしてしまう恐れがあります。
ハムスターが安全に使えているか、とくに走るのをやめたときどうなるかを観察し、一度でもスピードに負けてしまうようなら改造はやめましょう。
改造があうハムスターの場合は、ガイドローラーがあるときよりスムーズに走れるので、むしろたくさん快適に走ってくれるようになります。
音がするようになったら軸部を交換
使っている間に、消耗品の部分がどうしてもすり減り、音が鳴るようになります。
そのときは、サイレントホイールの軸部カバーパーツだけを交換することで、また新品同様に使うことができます。
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