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ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

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ハムスターのお腹に見られる異常。ハゲや赤いできものは病気?

      2018/06/04

ハムスターの毛並みはとても可愛くてついつい見とれてしまうのですが、たまにハゲているときもあります。

また、赤くなっていたりと、特にお腹のあたりで起こっていることが多いです。

今回は、ハムスターのお腹に見られる病気についてをご紹介します。

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ハムスターとストレス

ハムスターが特に良くかかるというわけではないのですが、ハムスターの場合は寿命が短いので、晩年には特に病気にかかることが多くなるようです。

ハムスターがかかる病気は多く、様々なものがあります。

多くの場合は、環境の変化によるストレスが原因であったり、他には不衛生によるものであったりするようです。

 

ハムスターは小動物ですから、特によく観察して微妙な変化などに注意してあげるようにしたいものです。

捕食される弱い動物に入るハムスターは特に環境の変化に敏感です。

 

ちょっとしたことでストレスになる場合があるのです。

ですから、人間に似た円形脱毛症のようなものをハムスターも発症することがあります。

 

ストレスがなくなれば円形脱毛症もなくなると考えがちですが、小さい動物だけにちょっとしたことでそれが死に直面することもあるのです。

ハムスターの円形脱毛症の場合は背中や頭だけではなくお腹にできることもあります。

 

お腹の場合はとくに柔らかくなっている部分なので、その部分に毛がなくなると様々な皮膚の疾患が懸念されます。

ですから、ハムスターの場合は特にストレスを与えないように気をつけるようにしたいものです。

 

具体的には、巣穴や回し車などは最初に場所を決めたら動かさないとか、できるだけ生活環境は均一にするようにしましょう。

まずは万病の元となるストレス回避に万全を期したいところですね。

 

ハムスターがかかりやすい病気

ストレス以外でハムスターがかかりやすい病気を以下に列挙します。

 

・腫瘍

・ニキビダニ症

・外耳炎

・アレルギー性皮膚炎

・ウェットテイル

 

もっとも多い疾患が腫瘍

腫瘍ですが、これがもっともハムスターがかかる病気とされています。

ハムスターで一番多い症状が腫瘍です。

腫瘍というのは細胞が異常な増殖をすることでできる、いわゆるデキモノのことと考えたらわかりやすいです。

 

腫瘍は一般的に良性のものと悪性のものがあります。

悪性は文字通り悪いことしか起こりません。

ガンになるケースがほとんどなのです。

 

ガンの予防は、人間でも同じなのですがとても難しいことです。

良性ならいいのですが、判断は病院に行って診察の結果次第ということになります。

 

一般的にはお腹に赤いデキモノができます。

触ると嫌がる場合は痛いということですから、悪性の可能性が高まります。

また、お腹だけではなく背中などにもできる場合もあり、この場合も悪性の可能性が高いということです。

 

ハムスターも毎日新陳代謝を繰り返しています。

この新陳代謝によって新たに生まれた細胞に何らかの異常が見られたものがガン細胞になるのです。

 

ですから、体のあちこちで起こる可能性が高いのですが、ハムスターの体の中では、柔らかい部分になるお腹にできやすいということですね。

原因としては、ストレスの他に、食べ物にも影響されると言われています。

 

いずれにしても体の免疫効果が弱くなって腫瘍ができてしまうということです。

こればかりは避けようがなく、かといって効果的な治療がないのが一般的です。

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ハゲてしまうニキビダニ症

ニキビダニ症もハムスターがかかりやすい病気です。

お腹やおしりの周辺、さらには首の後ろから背中にかけて体毛が薄くなってしまう症状なのです。

 

見た目はハゲといってもいいくらい薄くなってしまいます。

さらに、フケッぽい感じになることもあり、皮膚が乾燥していくと赤い炎症を起こすこともあります。

 

腫瘍にも似たデキモノになることもあるので、一般的な見た目では判断がつかないので、発見したら病院に連れていって医師の診察結果を待たなくていけません。

また、ニキビダニ症は強い痒みを伴うことがあります。

 

痒みのある場合で、上記の症状になっていたらニキビダニ症と考えていいでしょう。

ニキビダニはその名前の通りダニの一種です。

寄生されることで強いかゆみを発するようになります。

 

ニキビダニ症は体力のなくなったハムスターに寄生するというよりも、健康なハムスターにも寄生します。

知らず知らずのうちに寄生していることもあり、ハムスターの体力がなくなったときに一気に増殖するケースも数多く報告されています。

 

処置としては、皮膚へのシップ、あるいは注射となります。

いずれの疾患の場合でもそうなのですが、原因となるのがストレスの場合が多いので、症状の悪化を防ぐためにもストレスをなくす努力をすることがとても大切です。

 

意外と多いアレルギー性皮膚炎

アレルギーをもっているもハムスターも多くなっているようです。

生活環境の違いや、多いのは多用な食材を与えることで、中にハムスターのアレルギーに起因する食材が含まれている場合ですね。

 

また、不衛生な場所で飼っている場合にアレルギーを発症するケースもあるようです。

アレルギー性皮膚炎の場合は、ケージの掃除をこまめにすることがもっとも効果的な対策となります。

 

症状はこれも、赤いデキモノがお腹にできます。

いろいろな症状と似ているのですが、目立ちやすいのがお腹ですから、反対にお腹にしかできないケースがほとんどのようです。

いずれにしても、一般的にはよほどハムスターに馴れていないと、アレルギー性皮膚炎と特定することはできないでしょう。

 

この場合も医師の診察を待たなければいけません。

対策としては、エサと水を1日1回きちんと取り替えることと、ケージ内の清掃です。

 

またエサの偏りや果物や野菜を多く与えていると、アレルギー性皮膚炎を発症する確率があがります。

栄養面もしっかり管理するようにしたいものですね。

食べ物の他にアレルギーを発症させるものとして床材があります。

 

床材には排泄物などがついている場合が多いです。

それが体につくことで炎症を起こす場合もあるのです。

アレルギー性皮膚炎ですから、アレルギーの原因となるものを排除することで治ります。

 

ハムスターの病気を防ぐには

ハムスターの病気の種類はいろいろありますが、ストレスと衛生面、それに食べ物に気をつけることで予防ができます。

というよりも対策としてはこの3つしかありません。

あとは、ハムスターのストレスにならない程度に遊んであげることですね。


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