ラブハムスター

ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

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鳴き声からわかるハムスターの気持ち~威嚇行動から病気のサインまで~

      2017/10/05

ハムスターは基本的に鳴き声をあげない動物

ハムスターは単独行動で生活する生き物で、ハムスター同士でも声によるコミュニケーションはありません。

基本的に寄り付かないことで、争いを避けるので、言葉は発さなくて大丈夫です。

そんなハムスターが鳴き声を出すときは、怒っているときやびっくりしたとき、ストレスを感じているときなど、何らかの不具合があるときです。

 

ずっと鳴き声が聞こえているなら、それは呼吸器系の病気で、呼吸に合わせて鳴き声がしている可能性があります。

健康なハムスターは静かで、鳴き声はほとんど聞き取れないので、まずはハムスターの鳴き声を聞いて、どんな鳴き声なのか?

どんなときに鳴いていて、原因は何なのかを突き止めて、ストレスのない生活を送らせましょう。

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怒っているときの鳴き声

ハムスターは臆病で神経質な生き物です。

その高い危機を察知する能力で、ここまで繁殖できた動物といえ、ハムスターの持ち味だと言えます。

しかし、そのぶん細かいことに怒りがちで、また人とは感覚が違うため、「えっそんなことで?」と、気が付かないポイントで怒っている場合があります。

 

・ジージーッ

・ジジジジジッ

・ギィーッ

・ギャーッ

・ギギギギギッ

・ガーッ

・ガーガー

 

このような低い鳴き声を発しているときは、ハムスターが怒っている・威嚇のサインです。

小さな口を大きく開けて、歯をむき出しにし、手も少し上にあげて、「怒ってるぞ!」という態度を示します。

 

これは怒っていると同時に、不安を感じているということでもあり、戦いはしたくないというサインでもあります。

「自分はこんなにも怒っているから、これ以上近づくんじゃないぞ」と、近づいてほしくないんですね。

この鳴き声を上げているハムスターにうっかり手を差し伸べようものなら、噛まれてしまいます。

 

「ギッーッ!」と超怒ってるハムスター

 

怒っている動画の中で、とても分かりやすい動画です。

体がぷるぷる震えて、怖がりながら怒っている様子がよくわかります。

これは最高レベルで怒っており、ハムスターがかなり精神不安定状態になっています。

 

絶望を感じているときの鳴き声

 

ギーギーガーガーと酷く鳴き続けるハムスターの動画。

掃除のために避難用のケージに移動している最中ですが、ひどく混乱している様子が分かります。

 

この55秒のときに、

・キュルキュルキュル

・プルルルル

と、怒っていた鳴き声が、不安げに変わっています。

 

お腹を放り出して、なんとも悲し気な表情をしていますね。

これは、怒りと不安が入り混じった時間が長く続き、疲れ果てて不安感と絶望感がピークに達しているサインです。

これがもっと長く続くと、このような状況を作り出す飼い主に怒りを感じ噛みつく癖ができたり、健康状態が損なわれたりします。

 

小屋の掃除はハムスターにとってはストレスに

ケージの掃除をするとき、ハムスターを他のケージに移して掃除することは一般的です。

しかし、動画のハムスターのように著しく不安を感じたり、怒るハムスターがいます。

 

ハムスターにとって、小屋をきれいにされることは、自分の匂いがなくなり、せっかく居心地よく作った巣が壊されることに他なりません。

ハムスターにとっては嫌なことなので、できるだけ短時間で掃除は終わらせ、3分の1は以前の床材を残しておくなど、ハムスターにって居心地の良い空間を作りましょう。

 

エサを探している鳴き声

 

・ズズズズズッ

・ツプッツプッ

エサを探しているとき、その必死さから思わず声が漏れてしまっています。

 

これはおやつをおねだりしているわけではなく、「エサがなくなった。他にもないかな?」と次を探している鳴き声です。

ここで声を出さず、飼い主の手を噛んで次のエサを要求するハムスターもいます。

 

この場合は、手を噛んだことにより次のエサが出る。ということを学習すると、何度でも噛むようになります。

基本的に、噛まれたから何かをする。というアクションはしつけの観点から避けなければいけません。

 

驚いた鳴き声

・チュー

・チュッチュッ

 

ねずみの鳴き声といえばチューチューですが、そのねずみらしい鳴き声は、驚いたとき。

びっくりしたときに発せられます。

 

エサを一心不乱にほお袋に詰めているとき、背後から触ったりすると、短く「チュッ!」と鳴いたりします。

同じケージで多頭飼いしていると、ハムスター同士が背中に乗ると、驚いて「チュッ!チュッ!チュー」と連呼したりします。

危機を感じてのことではないですが、あまりチューチュー言っているようなら、気が落ち着かないというサインです。

 

喧嘩して危険な状態の鳴き声

 

わたしも長年を飼っていて数回しか聞いたことがありませんが、ハムスターは喧嘩するとこのような鳴き声をだします。

・ギャーッ

・ピーピー

・ピピピピピッ

・ピキッー

 

など、オス同士の激しい喧嘩でよく聞かれる鳴き声です。

主に弱いハムスターが鳴いて、強いハムスターが一方的に攻撃するときに出ます。

無言で喧嘩が続く場合は、力が均衡しているサインです。

 

そのため、どちらかが喧嘩中鳴き声を出し始めたら、その時点でほとんど勝負はついています。

強い相手を怖がりながら、それでも戦わなければいけない状況で、嫌々戦っているサインです。

 

この声を聞いたらすぐにハムスターを別の場所へ避難させましょう。

ジャンガリアンなどは多頭飼いできるハムスターとして人気ですが、それもハムスターの相性次第です。

頻繁に喧嘩するようなら、別のケージで飼育しましょう。

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負けて降参するときの鳴き声

・ハッハッ

・アッアッ

 

動画の最後あたりで、弱い負けているハムスターがお腹を出して「ハッハッ」と声を出しています。

これはもう降参という合図で、戦意喪失して、見逃してほしいというサインです。

 

こうなったらもう強いハムスターの意志のままなので、最悪の状況になって、取り返しのつかない結果になる可能性があります。

動画の場合は、強いハムスターが興味をなくし立ち去って、難を逃れています。

 

寝言

 

すやすやと眠っているハムスター。

耳を澄ますと寝言が聞こえてきます。

 

・プゥプゥ

・プープー

・プルルルルル

・クックッ

 

など、寝言はバリエーションに富んでいます。

寝言は鳴き声の中でも個体差があり、「プアアアア」や「ピーィィ」など、面白い声をだすこもいます。

 

鳴き声が続く場合は病気の可能性

ハムスターが声を出すのは、よっぽど何かがあるときです。

そのため、ハプニングやストレスがない状態で、絶えず鳴き声がするのは病気の可能性が高いです。

 

とくに、

・プシュープシュー

・ピュウピュウ

・ピュウルルル

のような鳴き声が、呼吸とともに聞こえてくる場合は、呼吸器系の病気が考えられます。

 

特徴として、他にも体全体を揺らして呼吸するようになる。

呼吸が大きくなる。

目ヤニや鼻水が出るなどの症状がみられます。

鳴き声に表れる病気として、肺水腫やや鼻炎がもっとも考えられる病気です。

肺水腫は数時間で肺が一気に圧迫されることがあるので、気がついたらすぐに病院へいきましょう。


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