ラブハムスター

ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

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ハムスターのおしりの異常。腫れや汚れは病気?原因や症状、治療法について

      2017/11/07

みなさんはお家でハムスターのお世話をしている時、ハムスターのどんなところを見ることが多いでしょうか?

丸くて大きな目でしょうか?それともエサを嬉しそうに詰めていっぱいになっている頬袋でしょうか?

エサを手に持っている姿なんかもとてもかわいらしいですよね。

 

後姿のふわふわしたおしりも可愛いかもしれません。

ハムスターにとっては「おしりなんて見ないでよ!」という感じかもしれませんが、実はこの観察もとても重要なのです。

ハムスターのお尻に関係した病気は意外に多いもの。

 

毎日しっかりとハムスターのおしりも見てあげることが健康管理の上で役だったりもするのです。

今回はハムスターのおしりにまつわるお話です。

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ハムスターのおしりは語る

声や動作に自分の健康状態を表すことが少ないハムスター。

飼い主にとっては目や口、皮膚などハムスターの体の状態が分かりやすい器官を観察することは病気にしっかりと対処する上でとても重要です。

その中でも見落としがちなのがおしりの状態です。

 

ハムスターのおしりの状態で最も気付きやすいのは、「おしりが濡れている」時かもしれません。

この「おしりが濡れている」についてはそれだけでもかなりの情報量になるため、今回はそれ以外の症状、「腫れ、異物、ハゲがある」などの症状に絞って取り上げたいと思います。

おしりの状態は主にオス・メスで分かれる原因と両方に現われる原因が考えられます。

 

オスのハムスターに見られるおしりのトラブル

では、オスのハムスターから考えてみましょう。

オスのハムスターの場合、おしりの周りが腫れているように見えるというトラブルが最も多く報告される事例です。

オスのハムスターのおしりが腫れているように見える原因としてはどのようなことが考えられるのでしょうか?

 

心配はいらない。オスだから。

ハムスター、特にゴールデンハムスターのオスを飼っている時に病気とよく間違えられるおしりの腫れは、実はオスの睾丸であることがほとんどです。

あまり知られていませんが、ハムスター、特にゴールデンハムスターのオスの睾丸は体の大きさと比較してかなり大きく感じられます。

ペットショップで販売されているハムスターは生まれて1か月前後の子どもがほとんどですし、ジャンガリアンハムスターなどのドワーフ系ハムスターではそれほど目立ちません。

 

エサの食べ方や動作を観察して問題が無く、飼っているのがオスのハムスターならばもしかすると心配いらない原因…かもしれません。

しかし、睾丸の周りが汚れていたり、出血が見られたりするなら別の原因を考える必要があります。

 

精巣炎

オスのハムスター特有の病気としては、精巣炎が考えられます。

精巣炎にかかってしまうと、健康でも大きめサイズなオスの睾丸がさらに腫れた状態になってしまいます。

 

見分ける方法としては、精巣炎の場合片方の睾丸だけが大きく腫れていびつな形になっていたり、しこりができて触ると痛がったり、怒ったりする反応があることなどが挙げられます。

また、睾丸やその周りの体毛にハゲが見られたり、汚れていたりすることもあります。

 

細菌が原因となって発症してしまいますので、日々の掃除をこまめにしてあげることが一番の予防となります。

特にトイレはこまめに交換してあげましょう。

 

ゲージ全体の床材は交換しすぎるとアレルギーの原因にもなりますが、トイレの砂などはいつも清潔な状態に交換するようにします。

精巣炎が疑われる場合には、すぐに動物病院に行く必要がありますが、抗生物質を投与しても改善しない場合には手術が必要になる可能性があります。

 

メスのハムスターに見られるおしりのトラブル

メスのハムスターにもおしりに症状が表れるトラブルがあります。

メスの場合には年齢の変化とともに起こるトラブルが多いため、1歳を超えたあたりからは特におしりの状態を気にかけてあげることが大切です。

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子宮内膜炎

子宮内で炎症が起こり、お腹に膿が溜まってしまう病気です。

症状が悪化すると子宮蓄膿症になったり、他の病気を併発することもあります。

 

お腹やおしり周りが腫れたり、体毛のハゲが見られることもあります。

最も多いのはおしり周りに出血の跡が見られることや白い膿が付いているなどの症状です。

 

出血や膿の場合、ハムスター本人が舐めてしまいその症状を確認できないということも少なくありません。

そのような症状が見られた場合には、後で動物病院で見せることも念頭に置いて写真などに収めておくようにしてください。

また、出血等の症状が見られた時にはかなり病気が進行していることも考えられます。

 

すぐに動物病院へ行き、エコー検査などを受診してください。

子宮内膜炎は繰り返す可能性高い病気のため、子宮摘出手術を勧められることもあります。

メスのハムスターは年齢とともにホルモンバランスなども変化するため、食事の内容も糖やタンパク質が多すぎないように調整してあげることが大切です。

 

膣脱

メスのハムスターの場合、年齢による筋力の低下などの原因で膣脱が起こることがあります。

すぐに戻る場合もあるため、飼い主が気付かないこともありますが、再発して繰り返すこともあるため、気付いたらすぐに投薬などの対処が必要です。

 

元に戻らない場合には、手術などによって切除する方法もありますが、いずれにしても動物病院でしか対処できない病気なので、すぐに獣医さんに診てもらいましょう。

年齢による変化のため、予防が難しい病気ですが、1歳を過ぎたらペレットなどのバランスの取れた粗食を基本食とし、トイレ周りを清潔に保つことが大切です。

 

オス・メス共通に見られるおしりのトラブル

性別にかかわりなく、オスメスどちらのハムスターにも起こるおしりのトラブルもあります。

 

脱腸

ハムスターのおしりから赤いものが出ている場合、脱腸の可能性があります。

脱腸がいきなり起こるということは極めて少なく、ほとんどの場合は先に下痢を発症しています。

 

下痢が続くだけでもかなり体力を消耗していますので、脱腸が起きてしまった場合には素早い対処が必要です。

動物病院へ行くことは前提ですが、出てきてしまった腸を乾かさないように人肌のお湯で濡らしたタオルなどで湿らせてあげてください。

 

また、床材でウッドチップを使用している場合には、腸を傷つけてしまう危険があるため一時的に濡らしたタオルをウッドチップの上に敷いてあげるなど対処します。

脱腸を引き起こさないためにも下痢には早い対処が必要です。

 

腸閉塞

エサや異物などが腸に詰まり、お腹やおしりの周りが膨らんで見えるようになります。

同時に食欲がなくなり、フンも見られなくなります。

 

最も多いのがティッシュやタオルなどの誤飲で、最善の予防策はそのような人工的な繊維をゲージの周りに置かないようにすることです。

異物を発見するためにエコー検査、症状が軽い場合には異物の除去剤、詰まりがひどい場合には開腹手術が必要なこともあります。

 

まとめ

いつもは可愛らしいハムスターのおしりですが、体調を知るうえでも毎日の観察はとても大切です。

手乗りに慣れているハムスターであれば、時折り腹側からもおしり周りをチェックしてあげてください。

背中側や後ろからは分かりにくいお腹やおしり周りの毛の状態なども見ることができるので、早めに異常に気づくことができるはずです。


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