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ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

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ハムスターの究極の給水器はこれ!水漏れしない設置方法からお掃除まで

      2017/09/13

ハムスターに必要なグッズはいくつかありますが、その中でも給水器は必要不可欠なアイテムです。

給水器にもいろいろな種類がありますが、水漏れがしたり、逆に水が出にくいなど、粗悪品が多いアイテムだと感じます。

 

それほどハムスター用の水がちょぼちょぼと出る作りは難しいそうで、そのため良い給水器を見つけるのには数年かかりました。

今回は、給水器の問題とそれをどう解決するか。設置方法や掃除・メンテナンス方法までご紹介します。

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給水器の問題

ハムスターのグッズは色々ありますが、その中でも給水器は物によってピンキリが激しいグッズです。

給水器は今まで何度も問題が生じてきました。

 

・水漏れがする

・水が出ない

・水槽型に対応したタイプが少ない

・マジックテープで止めるタイプは音がうるさく、場所を変えずらい

・吊り下げるタイプはぶらぶらしすぎて飲みずらい

・吸盤をかじってしまう

・落下する危険がある

・落下したらハムスターに水がかかって危険な状態に

・同じ商品でも仕上がりの差がある場合がある

 

他にもあげたらきりがないほど、良い給水器は少なく、選ぶのが一番難航したアイテムです。

もっとも困るのは、水が出ない・水が出にくい問題。

これはハムスターの命に係わる問題ですが、かなりの給水器は適切な位置に取り付け、日ごろメンテナンスを行っていないとこの問題が生じます。

 

ハムスターに給水器はいらない?

ハムスターを飼っている人の中に、「給水器なんて必要ないよ。うちはつけてない。だってハムスターは野菜や果物で水を吸収できるからね」

という人がいます。

確かに、ハムスターはもともと少ない水で生存できる動物です。

 

野生のハムスターは食べ物自体から水分を吸収し、その水が排出されず、腎臓できれいになってから、再度体を巡回するという水が少ない場所でも生きていける効率的な体の仕組みをしています。

体に蓄えている脂肪からも水をとることができるため、ちょっとやそっと水が飲めない期間が続いても大丈夫なようになっています。

 

そのため、その体の仕組みを利用して、水をあまり与えないほうが体の力が活性化し、本来の力を呼び覚まして、寿命が長くなる場合もあります。

これは、野菜に水を極力与えないようにして育てると、野菜が自らの力でなんとか生き延びようとして力を出し、おいしい野菜になる仕組みと似ています。

 

主食のペレットと給水器

では給水器は必要ないかというと、そうではありません。

ハムスターが普通の状態で暮らしていくには、いつでも飲める水がストレスなく用意されていることが必要不可欠です。

 

また、水分を十分に取れるほどの野菜や果物を与えるとなると、主食のペレットを食べれる量が不足します。

ペレットは15~20%のたんぱく質、3~5%の脂肪、繊維など、ハムスターにとって必要な栄養がバランスよく配合されています。

ハムスターは自分にとって何が必要な栄養かなんてわからないですから、飼い主が栄養バランスを考えて、しっかりペレットを食べさせなくてはなりません。

 

また、野菜や果物はハムスターにとって水分が多すぎて、お腹を壊してしまうこともあります。

その点、ペレットを主食にして与えていれば、自分に足りない分の水を給水器で補うことができ、バランスよく水を飲めます。

野菜や果物は3日に1回ほどで十分なので、水分量の少ないペレットが主食なら、給水器は必要です。

 

ハムスターの幸せのために給水器は必要

「でも水を少なくすると寿命が延びるなら、そのほうがいいんじゃない?」という考えがあります。

わたしはこの考え方には反対であり、リスクを背負っていると思います。

 

例えば、「人間も学校でいじめにあったほうが、つらい経験をしている分強くなり、大人になったら大成功を収められる」という風に置き換えられると思います。

でも、いじめにあうの嫌ですよね。

 

辛い経験をして強くなるより、普通に楽しく暮らして、それなりに過ごせたほうがいいというのが個人的な考えです。

また、辛い状況に置くことはリスクでもあり、一歩間違えれば取り返しがつかないことが起こります。

 

給水器を設置しなかった場合、寿命が延びるハムスターもいれば、その逆に寿命より短命になってしまうハムスターもいるのです。

「ペレットと野菜果物で栄養バランスを考えながら水も与える」というのは、ハムスター飼い歴が10年以上のわたしでも無理です。

高度な計算と知識が必要になるので、必ず給水器は設置しましょう。

 

給水器を設置する

給水器の水が出ない、かじられてしまうなどの問題は、給水器自体が悪いのではなく設置方法が悪い場合があります。

正しく設置して、メンテナンスを行えば長く愛用でき、ハムスターストレスなくお水を飲めます。

 

設置する高さはハムスターがちょっと伸びをする高さに

給水器を設置する高さは、「ハムスターが軽く立ち上がり、ノズルが無理なく口元にくる位置」が理想的です。

立ち上がらずにそのまま飲める位置に給水器を設置すると、ハムスターの体があたって水漏れしてしまったり、首を不自然な位置に曲げるので負担がかかります。

立ち上がり、背がのけぞるほどの高さは位置が高すぎます。

 

また、中途半端な位置も姿勢と首に負担がかかるので、ハムスターの大きさを考え、ぴったりの位置にくるように何度か微調節が必要です。

ベストな高さに設置することで、吸盤を噛むことも防止できます。

 

生後1か月のハムスターにはお皿も用意する

生後1か月までのハムスターは、まだ給水器で水を飲むのヘタなこがいます。

給水器以外にお皿を用意して、無理に体を動かさなくても水を飲めるようにしておきましょう。

お皿は土台がしっかりした物で、ひっくり返せない重さのお皿にします。

 

8割水を入れる

給水器は水を入れすぎても、少なすぎても十分に機能してくれません。

水が6割以下だと水漏れの原因になったり、9割以上注いでいると水が出ない原因になります。

8割ほどが給水器の使い方ではベストで、毎日お水を入れ替えて容量を守りましょう。

 

落下防止対策をする

金具で固定するタイプやヒモで吊るすタイプ、吸盤タイプなど給水器の固定法は色々ありますが、必ず落下防止対策をしましょう。

ハムスターに固定している箇所をかじられたり、固定方法が悪く落下することがあります。

 

どんなにしっかり固定しても部品自体も経年劣化することもあります。

給水器にヒモがついていて、外側にもう1か所固定する落下を二重に防止できる給水器を選びましょう。

 

給水器を齧る場合の対策

どんな物でもカジカジして、給水器に穴を開けてしまうやんちゃなハムスターもいます。

できる限り高く設置しても登ってかじってしまう場合は、給水器本体を外に設置してしまいましょう。

給水器に登って脱走してしまう場合も、外に取り付けると脱走できません。

 


http://countrybear921.blog.fc2.com/

 

このように給水器本体はケージの外側にあり、飲み口だけが中に繋がっています。

これだとどうかじってもかじられることはないので安心です。

 

おすすめ給水器 タイニのウォーターボトル

10種類以上の給水器を試してきましたが、最終的にはこの給水機に落ち着き、今はすべてのハムスターにこれを使っています。

 


ペットニード ハムスター用 ペットニード 吸水器タイニ(80cc) ウォーターボトル

 

タニイのウォーターボトル80ccタイプ。

性能と使い勝手はハムスター飼いの中で評判を呼び、今や給水器の定番となっています。

 

・水漏れしない(これ給水器としては当たり前に欲しい性能ですが、この基本ができない給水器が多い!)

・飲み口のボールが滑らかで水が飲みやすい(これに替えたらハムスターがたくさん水を飲むようになった)

・吸盤で取り付けられ水槽・ケージ両対応

・ボトル自体ははめ込み式で、上に引っ張るだけで取れるので、毎日の水の入れ替えが簡単

・吸盤がかじられないようにガート機能付き

・飲みやすい位置に角度調節ができる

・吸盤が上下についていて安定感ばつぐん

 

今までの給水器は何だったの?というくらい、タイニの給水器は欲しかった性能と機能を合わせ持っています。

驚いたのが、「水は滑らかに出てほしいけれど、よく水が出るようになると、水漏れしやすくなる」という問題。

 

この水漏れ問題もタニイのウォーターボトルは解決しており、飲み口に入っている高品質な2つのボールで、「水は飲みやすく、かといって水漏れなし」を完成させています。

日本はまだまだハムスターに関する高品質なグッズは少ないので、タニイ商品は助かります。

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給水器の掃除・メンテナンス方法

飲み口の部分の掃除は細いブラシ

給水器はボールを押すことで水が少量流れ出る仕組みですが、小さなハムスターの力でボールを簡単に押すことができなくてはなりません。

ボール部分は詰まりやすいので、週に1度は細いブラシで飲み口部分を洗う必要があります。

 

 

この細いブラシの一番小さなサイズがノズルに入ります。

これでごしごし洗ってあげれば、ボールが詰まることを回避できます。

100均に売ってあるブラシを使っていますが、十分きれいになります。

 

吸盤のくっつけ方

吸盤はそのままつけただけではホールド力は弱いです。

つける部分をきれいに掃除して、ホコリを取り除いた上で、強く押し込み取り付けます。

もっと強力にくっつけたい場合は、吸盤にハンドクリームを薄く塗ると小さな気泡もなくなり接着力がアップします。

 

吸盤は定期的に取り換える

給水口の部分は掃除さえしていれば長期的に使えますが、吸盤はどうしてもヘタってきます。

わたしは給水器を安全に長く使うため、吸盤部分だけ100均で買って1年に1回交換しています。

 

また、3か月に1回吸盤を沸騰したお湯につけて、買った時の形に元に戻しています。

吸盤はお湯につけると変形する特性があるので、平べったくなった吸盤がお湯の力で盛り上がり、また使えるようになります。

火にかけたままではなく、火を消した状態でお湯につけるのがポイントです。

 

水がぽたぽた落ちる場合

買ったばかりだと、給水口の中の部品が乾いており、そこに水が浸入することで、間に空気の層ができることがあります。

その隙間から水がぽたぽた落ちてしまいます。

 

これを解消するには、給水器に水をいれた状態で、手で給水口のボールを何度か持ち上げて、水となじませます。

何度か押し上げると空気がなくなるので、水漏れが解消できます。

それでも水漏れする場合は、給水器にぬるま湯をいれ内部と外気温の温度差をなくせば水漏れしなくなります。

 

1日に必要な水分量

ハムスターは乾燥地帯に生息する生物で、必要な水分量は少ないほうです。

1日あたり体重の10~15%の水分が必要になります。

 

・ドワーフ 5~8CC

・ゴールデン 10~30CC

ほどが必要な水分量で、飲みすぎても飲みすぎてもいけません。

 

水があまり減っていない場合は、きゅうりやレタスなどの水分量の高いおやつで水分を給水している場合があります。

いずれにしても、ハムスターがストレスなく水を飲める環境を用意してあげましょう。

 

与える水は水道水で

「ハムスターにも人間と同じウォーターサーバーのきれいな水を」という方もいますが、給水器の場合は水道水が適しています。

給水器は菌が繁殖しやすいので、カルキを抜いていない水道水のほうが衛生的です。

水道水は国が定めた基準にのっとり、人が飲んでも体に害がないレベルまで処理されているので、ハムスターに与えても問題ありません。


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