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ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

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これって病気?鳴き声?ハムスターがプスプス鳴くときの原因

      2017/08/22

ペットを飼い始める際に問題となるのは、毎日のエサや飼育用品を揃えるための経済的な費用面、そのペットが必要とするお世話をするための労力面、そして飼育する上で整える必要がある環境面などかもしれません。

これらの面をすべて考慮してみると、やはりハムスターは私たち人間と一緒に住むペットとして、重要なポイントを全て押さえている優秀なパートナーと言えるでしょう。

 

飼育用品やエサも高い費用はかかりませんし、お散歩のために雨や雪の中を出かけていく必要もなく、飼育スペースとしても大きな小屋などを設置する必要もありません。

犬を飼う時のように、ご近所への鳴き声を心配する必要もなく…。ん?

 

たしかに、ご近所に迷惑になってしまうような大きな声でハムスターが鳴くことはありませんが、ハムスターの鳴き声を聞いたことはあるかもしれません。

実は、そのハムスターの鳴き声は普段は意思表示をはっきりしないハムスターからの重要なサインかもしれません。

今回はハムスターの鳴き声について、特にハムスターが「プスプス」鳴いているときの考えられる原因についてご紹介したいと思います。

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基本的にハムスターは鳴かない

まず、大前提としてハムスターは基本的には鳴き声を上げるタイプの動物ではありません。

自然界では基本的に単独で生活しているハムスターは、鳴き声によって仲間同士で意思の疎通を図ったり、危険を知らせ合うといったことは行いません。

なぜなら、自然界では常に狙われる立場のハムスターは、鳴き声をあげてしまうと他の動物にも気付かれてしまい、自分の身に危険が及んでしまうためです。

 

縄張り意識が強く、特に匂いに敏感なハムスターは自分の居場所を知らせるために匂い付けをすることがほとんどで、鳴き声で知らせることは滅多にないということです。

つまり、そんなハムスターが鳴き声を出しているということは何か原因があると考えられます。

 

まずは、いつ「プスプス」鳴いているか?

鳴き声の原因を考える上で、いつハムスターが「プスプス」鳴いているのか観察してみましょう。

「プスプス」という鳴き声は基本的に口から出る音ではなく、鼻から空気が抜けているような音のはずです。

 

ハムスターが寝ている時にだけ「プスプス」という鼻からの音が聞こえるようであれば、人間でいうところの寝言かいびきのようなものと考えることができるでしょう。

そのような場合には一時的に鼻の空気の通りが悪くなっている可能性があるものの、それほど心配する必要はないでしょう。

 

また、エサをあげた時や、ゲージの外に出してあげた時、手の上に乗せた時など特定の状況下だけでハムスターが「プスプス」という鳴き声をあげることもあります。

ハムスターが特定の動作をしている時だけ「プスプス」鳴く場合には、一時的に興奮したりうれしがったりしていて、息が上がっている状態?と考えることができるでしょう。

人間で言うと少しドキドキして、息切れしている感じでしょうか?

 

ハムスターは基本的に鼻でしか呼吸をしていないので、息が上がると「プスプス」で呼吸を整えているのかもしれません。

最も注意が必要なのは、気付くといつもハムスターが「プスプス」鳴いているような場合です。

 

慢性的にそのような鳴き声が出ている場合には、鼻や気管などの呼吸器系に何らかの原因があると考えられます。

では、ハムスターが慢性的に「プスプス」鳴いている場合には、どのような原因が考えられるのでしょうか?

 

ハムスターがずっと「プスプス」鳴いている原因とは?

主に鼻で呼吸しているハムスターですが、鼻が詰まっている状態が続くと慢性的に「プスプス」鳴くことがあります。

ハムスターの鼻が詰まってしまう原因としては以下の事柄が考えられます。

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風邪などの鼻に影響を与える病気にかかっている

ハムスターが鼻づまりを起こしている場合、風邪をひいてしまっていることがあります。

風邪と言っても症状は様々ですが、「プスプス」と同時に鼻水が出ていたり、鼻の周りがいつもより湿っているようであれば風邪をひいている可能性が高くなります。

 

人間の場合には風邪なら大したことはないというイメージがあるかもしれませんが、ハムスターにとっては風邪をひくことも一大事です。

体の小さなハムスターは風邪を原因として、肺炎や気管支炎などの病気を風邪の症状が表れてから数日で併発してしまうこともあります。

 

また、風邪以外にもインフルエンザには注意が必要です。

インフルエンザは人間を感染経路としてハムスターに伝染してしまうことが知られています。

 

もし飼い主がインフルエンザと診断されてしまったなら、速やかにハムスターの飼育ゲージは寝室やリビングなどの飼い主が時間を多く過ごす場所からは移動してあげるようにしてください。

人間と同じくハムスターの場合にも、インフルエンザの予防には湿度管理が重要になります。
特に冬場のエアコンなどで部屋が乾燥する時期にはハムスターの飼育ゲージが置いてある部屋にも加湿器を用意してあげるなどして、インフルエンザ予防をしてあげてください。

 

その「プスプス」、アレルギー反応の可能性も?

風邪やインフルエンザの他にも呼吸器系に影響を与える原因としては、ハムスターがアレルギー反応を起こしてしまっている可能性があります。

この場合にもハムスターは慢性的に「プスプス」と鳴いていると思われます。

 

アレルギー反応が出ている場合には、鼻の症状だけでなくアレルギー反応による皮膚炎や結膜炎などの症状を併発している可能性が高くなります。

それらの複数の症状が表れておらず、「プスプス」のみの症状の場合には、風邪や一時的な鼻の詰まりという可能性も考えられます。

しかし、アレルギー反応と風邪やインフルエンザなどの病気の違いを判断するのはとても困難ですので、慢性的な「プスプス」の場合には、まずは動物病院での診察を受けることをお勧めします。

 

その上で、病気ではなくアレルギー反応の可能性が高ければ、もう一度飼育環境を見直してみる必要があるでしょう。

ハムスターのアレルギー反応の原因の多くは、飼育ゲージの環境に起因しています。

 

飼育ゲージに発生しているダニが原因?

ハムスターがアレルギー反応を起こしてしまう原因の多くはダニが関係していると言われます。

ハムスターの尿や飲み水などの水分がそのままの状態で床材の上などに残っていると、湿気を好むダニが発生し、ダニの死骸や糞によってアレルギー反応を起こしてしまうことがあります。

 

また、ゲージ内を清潔に保とうとして頻繁に床材を替えてしまうことも、ダニにエサを与えてしまうことにつながり、結果としてダニを増殖させてしまうこともあります。

ダニの繁殖を予防するためには、水分が付いた部分の床材はすぐに交換するようにし、それ以外の部分の床材は全交換するというよりも汚れた部分を定期的に交換するようにするのがおススメです。

 

床材に使用しているチップが原因?

アレルギー反応についてよく話題になることですが、ゲージ内の床材に使用するチップが原因となる場合もあります。

ハムスターによっては針葉樹のチップを広葉樹のチップに替えることで症状を抑えることができる場合もあるようですが、「プスプス」の原因となる鼻の詰まりの場合には、チップに含まれる微細なチップの粉末が原因になりやすいと思います。

 

新しいチップを購入してゲージに移した時に、細かい粉が舞い上がったり、袋の底の方に粉が溜まっていたりすることがあります。

そのような状態のチップは廉価品に多く見られ、そのチップの粉が鼻詰まりを起こしやすいと考えられます。

慢性的な「プスプス」の場合には、廉価品のチップの使用は控え、安心して使用できるチップに切り替えるのも良い方法です。

 

まとめ

普段あまり鳴かないはずのハムスターが「プスプス」と聞きなれない声を出していたら、心配になるはずです。

まずはしっかりと鳴いている頻度をチェックして、何が原因になっているのか確かめるようにしましょう。

「プスプス」以外の症状も表れている場合には、すぐに動物病院での治療を受けることをお勧めします。


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