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ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

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ハムスターに散歩は必要?本能的に外に出たがる7つの理由

      2017/09/12

ハムスターは小さいので、ケージの中で十分満足できる。

むしろ安易に外に出してしまっては危険なので、お散歩はさせないほうがいい。という意見があります。

しかし、外に出たがるハムスターをそのまま放置していては、ハムスターの本能的な欲求が満たされず、不安と恐怖、ストレスをかけ続けることになります。

今回は、ハムスターに散歩は必要なのか?人間側の都合ではなく、ハムスター側から見たお散歩の必要性、外に出たがる原因をご紹介します。

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ハムスターに散歩は必要?

犬のように必ずお散歩が必要な動物もいますが、ハムスターには散歩が必ず必要なのかというと、そうではありません。

これには個体差とその時の環境、ハムスターの体調が関わってきます。

冬などの気温が寒い日は、お散歩好きなハムスターでも眠いために散歩はしたがりません。

 

野生のハムスターは冬は冬眠して体力を温存する生き物なので、体が動きにくい寒い日に無理して散歩して体力を使うことは避けたがります。

また、体調が悪い日や、ナワバリが何の変化もないと感じられた時も散歩をしたがりません。

 

このように、ハムスターはその日散歩したいかどうか?

ハムスターの様子を見ながら判断するのがベストです。

 

とくにジャンガリアンやキャンベルなどの小さなハムスターと呼ばれる「ドワーフハムスター」は、ゴールデンと比べて散歩をしたがらない日が多いです。

ドワーフハムスターは体が小さく臆病な性格なので、ケージ自体を60センチほどの大きな小屋にしておくと、散歩させなくてもそれだけで満足するこが多いです。

 

ハムスターが外に出たがる理由

お散歩は必ずしも必要ではないけれど、うちのハムスターはいつも外に出たがるけど?

という場合、たいていのハムスターは、外に出たがるこが多いです。

うちで飼っているハムスターも、6匹中5匹はお散歩好きで、毎日のように出たがります。

 

ハムスターが外に出たがる理由はいくつかあり、そのほとんどは本能的欲求によるもので、人が考えているよりも強い欲求です。

人間はただ外に日に当たりに行こうなど、軽い気持ちで出かけますが、ハムスターはそうではありません。

主には生命の危機に関してのナワバリの見張りのためや、避難のためのルート確認など、後回しにできないことがあるんです。

 

ナワバリの状況を確認するため

ハムスターが外に出たがる理由として、最も大きな理由がナワバリの状況確認です。

これは本能的なもので、野生のハムスターは半径15~20メートルほどをナワバリとして考えています。

 

ハムスターは視力が悪いぶん、五感で周りの状態を捉える感覚に優れています。

とくに風の通りに敏感で、ちょっとした変化にも気が付き、それを確認せずにはいられません。

 

風が通るということは、そこから敵が侵入してくるかもしれない、または緊急のときに逃げ道になると考えているのです。

そのため、風が通る場所や敵がいないかどうか、障害物の有無などすべてを把握するために外に出たがると考えられています。

 

ケージの環境に満足していないため、外にもっと良い環境を求めて出たがる

ケージの環境に満足していないと、もっと良い巣はないかと外に探しに出ます。

だいたいがペットショップに売っている通常のハムスター用のケージは小さい物が多く、小さなハムスター(ドワーフ)でも大きさに満足できません。

 

それがゴールデンハムスターにもなると、「ケージが小さすぎる!走り回れない!」と感じ、ストレスに繋がります。

とくに、ゴールデンハムスターは好奇心が強く頭もよいので、どんなにケージの環境を整えても外に出たがります。

 

外に別荘を作るため

ケージに満足していない状態で、ほお袋をパンパンにしてお散歩に出るようなら注意が必要です。

これはソファーの中や机の下、部屋の隅などにケージから持ってきた床材などで、別荘を作ろうとしています。

 

別荘作りは珍しいことではなく、外に住みやすそうな場所があると、気軽に材料集めをしだします。

材料を外で集める場合もあるので、段ボールやカーペットを引きちぎったりするようなら、そのクズをどこかへ持っていっている可能性がありまsう。

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快適な巣穴を作るための材料を探しに行きたい

上記とは逆に、ケージの巣をもっと快適にするために、外から材料を運んで来ようとしている場合があります。

行きはほお袋は空なのに、帰りはパンパンになっていたら拾い悔いしているのでチェックしましょう。

習慣化されてしまうと、家じゅうの物が壊されて材料の一部にされてしまいます。

 

おいしい餌を探しに行きたい

掃除が行き届いておらず、食べ物のカスなどが床に落ちている部屋では、ハムスターは外にはおいしい食べ物が落ちていると覚えてしまいます。

ほかにも、散歩中におやつを与えるという習慣があると、「外のほうがおいしいものがある」と覚えて、ケージでは満足できなくなってしまいます。

 

ハムスターは危険なこと、食べ物に関することには異常な記憶力を発揮するので、散歩中一度でもおやつを与えると、その後おやつを期待するようになります。

おやつの効果的な使い方は、ケージに戻った後に与えると、「帰るとおいしい食べ物がある」と覚えさせると、捕まえる手間が省け、自分からケージに入るようになります。

 

好奇心から

ハムスターが外に出る理由はほとんどが危険がないかの、ナワバリの確認のための行動です。

そして危険がないということが分かると、次は好奇心が湧きだします。

 

これは個体差により、ナワバリの確認をしたらお散歩時間が短くなったり、お散歩自体を拒否するハムスターもいます。

好奇心旺盛なゴールデンハムスターは、どんなときでも外に出たがり、ナワバリの確認というよりも、外に出たいという気持ちが強いです。

 

ケージの中が危険だと思っている

物音がうるさかったり、ケージを窓辺において外の鳥を気にしたり、人が急につかんでくるなど、ハムスターにとってはケージは危険な場所と思っている可能性があります。

気持ちが休まることがないので、外に巣を作りたがり、ストレスが高い状態です。

 

ケージはハムスターが安心して眠れるように、置く場所から配慮して接しましょう。

 

関連
「安全なハムスターの散歩方法~部屋の準備から時間、返す方法まで」


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