可愛いけどちょっと心配?ハムスターがくるくるとバク転する理由
2017/08/11
コロコロとしていつ見ても愛らしい動きのハムスターですが、実は素晴らしい身体能力を見せてくれることもあります。
彼らの高い身体能力を感じられる行動のひとつがバク転です。
バク転というと私たち人間でも誰でもできるわけではありませんが、ハムスターの中にはキレイなバク転を、しかも繰り返し見せてくれる子もいます。
しかし、バク転と言ってもキレイに回るハムスターもいれば、後ろに倒れこんでしまうようなハムスターもいます。
実はそのような行動には異なった理由が関係しているかもしれないのです。
今回はハムスターのバク転に注目して、その原因を考えます。
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くるくるとキレイに回るハムスターのバク転の理由とは?
まず、キレイにバク転を繰り返すハムスターの行動について考えてみます。
これは、ただ後ろに倒れてしまうというようなバク転ではなく、背面にジャンプして一回転し、しっかり足で着地するハムスターの行動です。
特にバク転がしやすいように地面よりも少し高い巣箱やエサ箱に乗ってからバク転を繰り返すハムスターもいます。
このような行動は動画サイトなどでも多くの投稿があり、注目を集めています。
では、ハムスターのこのようなキレイなバク転にはどんな理由が考えられるのでしょうか?
ただただ力が有り余っている
このようなキレイなバク転を繰り返すハムスターは、とても若いハムスターがほとんどです。
ちなみに動画サイトなどで紹介されているバク転ハムスターはペットショップなどで販売されているケース内でバク転を繰り返していることが多く、そのほとんどが小さな子どものハムスターです。
みなさんも子どものころには大人には理解できないような遊びを繰り返したことがあるかもしれませんが、若いハムスタ―も同様なのかもしれません。
有り余った力を発散させるために、またそのような行動が楽しくて繰り返していることが考えられます。
若いころにバク転をキレイに決めるハムスターでも、大人になるにつれてあまりバク転をしなくなることも多いようです。
あまりにも回り続ける場合には注意が必要
いくらキレイなバク転であっても、起きてる間ずっとそれ以外しないようでは心配になってしまいます。
もし、ハムスターがひっきりなしにバク転を続けるようであれば、遺伝的な病気が関係しているのかもしれません。
激しく動き続けるラットを「独楽鼠」と呼ぶことがありますが、これは内耳の渦巻き管に遺伝的な異常があるために動きを止められないラットを表します。
ハムスターが自分の意志に反してバク転を続けているようならこのような遺伝的な病気が関係していると考えることも必要かもしれません。
それはそれで可愛い後ろへコテンッの理由とは?
キレイにくるっと回るわけではなくても、ハムスターが後ろにコテンッと倒れてしまう様子を見ることがあります。
ぎこちないその姿はキレイなバク転とはだいぶ異なりますが、それもまた可愛いものです。
では、このハムスターの行動にはどんな理由があるのでしょうか?
体の動きが鈍ってきている?
ハムスターは基本的には警戒心や嗅覚、聴覚で身を守る小動物であり、自らの素早い動きで攻撃をかわせるタイプではありません。
この点、とても身軽な動きをするリスやモモンガなどとは大きく異なります。
若くて元気な時にはキレイなバク転をすることができるハムスターも中にはいますが、大人になると体重も増えるため、後ろ足で立つと後ろにバランスを崩すも多くなります。
特に飼育されてエサをたくさん食べているハムスターだと、身体能力や筋力が落ちていてコテンッと転んでしまうことがあります。
あまりにもいつもバランスを崩すようなら、健康のためにも少しエサの量をセーブしてあげた方が良いかもしれません。
驚いたときの反射行動
ハムスターは大きな音や衝撃を感じると、一瞬体の動きを止めて固まったようになる時があります。
ちょうど立ち上がったタイミングでそのようなことに直面するとそのまま後ろに尻もちをついてしまうことがあるのです。
しばらくするとまた動きを取り戻し、体勢を立て直すため問題ありませんが、このような行動を取るということはハムスターはかなりのストレスを感じているはずです。
その行動自体は可愛らしくも見えますが、ハムスターを驚かせないように気を付けて、ストレスをなるべく与えないように注意しましょう。
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もしかするとかなり嫌われているのかも…?
地面を普通に歩いていたハムスターが突然仰向けになり、前足をこちらに突き出してきたことはないでしょうか?
もしそのような行動を取られてしまったとしたら、かなり嫌われているかもしれません。
そのような行動はハムスターが相手を警戒し、威嚇している証拠です。
ハムスターがそのような行動をするのは、大抵人間が上からハムスターを掴もうとした時などです。
ハムスターにとっては上空から襲ってきた敵に連れ去られないように、前足を突き出して相手から身を守ろうとしているのです。
このような飼い主の行動もハムスターにとってはとてもストレスに感じるはずですので、控えるようにしましょう。
ハムスターを手に持つときには、必ずハムスターの下側からハムスターをすくうようにして持ち上げるようにします。
背中をスリスリは縄張り確保のためかも
歩いているハムスターが足を止めて、背中を地面や巣箱などにスリスリしていることはないでしょうか?
バク転とはかなり異なりますが、このような背中をこすりつける行動は自分の縄張りを主張するためと考えられます。
ハムスターの臭腺は体のいろいろな部分にあり、その一つは背中に位置しています。
そこから出る自分の匂いを縄張りに付けておくことで、居場所を確保しようとしているのかもしれません。
ハムスターが自分の縄張りを強く主張する時には、近くに仲間の匂いがするなどの原因も考えられますので、もしハムスター同士のゲージを近くに置いているなら、それぞれ別の部屋に置くなどして少し離してあげるようにします。
特にオスの場合には、他のハムスターの匂いがすることがストレスとなってしまう場合もあるので注意が必要です。
一番注意が必要なのは、病気に起因するもの
バク転を絶え間なく繰り返してしまう内耳の異常だけでなく、バランスを崩すように倒れてしまう時にも、何らかの病気が関係している場合があります。
バランスをいつも崩したり、歩く時にもフラフラしているようであればまずは早めに動物病院での診察を受けることが大切です。
そのような症状は直接脳に起因している場合もありますので、必ず動物病院での診察を受けましょう。
まとめ
バク転は若いハムスターの場合には元気の証拠かもしれませんし、年齢を重ねたハムスターであれば、何らかの病気の兆候かも知れません。
いずれにしてもハムスターの行動を日頃からよく観察してあげることが大切です。
防御力の弱いハムスターの場合、自分の体の弱点はとことん隠そうとします。
もし自然界で生きているのであれば、そのような自分の弱点を外部に悟られることは、直接命取りとなってしまうからです。
可愛らしく見えるハムスターのバク転は、もしかするとハムスターからのシグナルかもしれません。
ハムスターの「バク転」といっても様々ですので、ハムスターのどんな状態を示している行動なのか、よく観察するようにしましょう。
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