初めての赤ちゃんハムスターの育て方。餌の量から掃除方法まで
2017/11/25
ペットを飼っていて一番うれしい瞬間とはどんな時でしょうか?
きっとペットが自分を飼い主として認識してくれた時や、甘えてくる時、可愛い姿を見せてくれた時などなど…皆さんそれぞれうれしい瞬間が思い浮かぶことと思います。
しかし、ハムスターを飼っている場合にはもうひとつの大切な、感動的なうれしい瞬間に出会うことができるかもしれません。
それはハムスターに赤ちゃんが生まれる時です。
ハムスターの場合、比較的簡単に赤ちゃんの誕生までを見ることができます。
しかし、これまで書いてきたようにそれはただ可愛い赤ちゃんハムスターが見たい!というだけの好奇心だけではなく、しっかりとした計画性に基づいているべきなのは前提とします。
生まれてきた赤ちゃんハムスターをきちんと1匹ずつ個別に飼うことができる、もしくは行先がすでに決まっているという場合のみハムスターの繁殖に挑戦することができるというのは大前提のことと考えてください。
この大前提を踏まえた上で、赤ちゃんハムスターが誕生した後にどのようなお世話をしたら良いのかを今回はまとめていきたいと思います。
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赤ちゃんハムスター誕生から一週間目まで
母親ハムスターは出産までソワソワしていますが、出産すると巣箱に入っている時間が長くなり、生まれたばかりの赤ちゃんハムスターのお世話をします。
赤ちゃんが生まれたのかどうかとても気になりますが、巣箱を開けたり入口を無理にのぞき込んだりして確認することはやめましょう。
母親ハムスターの様子を観察して、巣箱にいる時間の長さや、巣箱から出てきた時のお腹の張り具合を見て赤ちゃんが生まれたかどうかを判断するようにします。
赤ちゃんハムスターが生まれてから最初の一週間ほどは特に何もすることはありません。
母親ハムスターの母乳で成長し、赤ちゃんハムスターのお世話は母親ハムスターがすべて行うので、逆にちょっかいを出さないように注意します。
この時期には母親ハムスターが一番緊張する時期ですので、ゲージの前で大きな声で離したり、足音や振動でストレスを与えないようにも注意が必要です。
この時期に母親ハムスターが強いストレスを感じると赤ちゃんハムスターを食べてしまうということも起こり得ます。
母親ハムスターがほっそりして出産が済んだようなら、その後はエサの補充と母親ハムスターのトイレ掃除のみにして、何も触らないようにするのがベストです。
もしトイレ交換の際などに母親ハムスターが怒ったり、警戒する様子を見せるならトイレ掃除もしなくて良いでしょう。
生後2週間目
生後2週間程度で赤ちゃんハムスターはうっすらと毛が生えそろい、ハムスターらしい姿になってきます。
成長の早い赤ちゃんハムスターならば、生後2週間程度でも巣箱から出てくるようになり、自分で少しずつエサも探して食べ始める様子を見ることができる場合もあります。
この時赤ちゃんハムスターに与えるエサとしては、ペレットを水でふやかして柔らかくしたものや柔らかい葉物の野菜などがおススメです。
野菜の場合には軽く茹でてさらに柔らかくしたものを与えることもできます。
また、母親ハムスターもこの時出産・育児で体力を消耗していますので、ペレットやナッツ類などの他に煮干しなどの動物性タンパク質を摂れるようにしてあげてください。
動物性タンパク質を与えることは母親ハムスターの健康に資するだけでなく、子食いという悲惨な結果を防ぐためにも効果があります。
生後2週間程度経つ頃には、赤ちゃんハムスターが人前にも出始めて可愛らしい姿を見ることもできるでしょう。
そんな姿を見ると可愛い赤ちゃんハムスターを触りたくなるのは当然の気持ちですが、ゲージの外に出てくるようになっても触ることはもう少し我慢してください。
2週目くらいだとほとんどの赤ちゃんハムスターはまだ離乳できていない時期です。
母親ハムスターは赤ちゃんハムスターが離乳するまではとても警戒心が高くなっています。
わたしたちが赤ちゃんハムスターに触ることによって母親ハムスターが異物の匂いに反応してストレスを感じてしまったりしかねません。
また、巣箱の掃除についてもまだ我慢し、エサの補充とトイレ清掃だけで済ませましょう。
通常ならかなり掃除の期間が空いてしまい、心配になるかもしれませんし、飼い主としては臭いも気になってくるかもしれません。
しかし、母親ハムスターはいつも以上に変化に敏感になっていますので、ここはしばらく我慢してください。
巣箱の中では母親ハムスターが赤ちゃんの排泄物なども処理しており、清潔な状態を保つように努力しているはずです。
このように生後2週間程度は母親ハムスターの育児能力に基本的にお任せして過ごします。
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生後3週間目
このころには毛も生えそろい、ペットショップで出会える子ハムスターよりも少し小さいくらいのサイズになってきます。
3週目を迎えるあたりではほとんどの赤ちゃんハムスターが離乳しており、自分でエサを探して食べることができるようになります。
エサが不足しないようにエサ入れには常に新鮮な食べ物を入れておくようにしてください。
また、赤ちゃんハムスターが離乳するこの時期にはようやく巣箱のお掃除をすることもできるようになります。
しかし、巣箱内のすべての床材を取り除いてしまうと母親ハムスターが不安に感じる場合もあるため、匂い残しのためにいくらかの床材は残すようにします。
巣箱内の清掃ができるようになれば、掃除は通常通りのペースに戻していき、ゲージ全体を清潔に保つようにしてください。
そして、いよいよ待ちに待った赤ちゃんハムスターに触ることができるようになるのもこの生後3週間目くらいからです!
赤ちゃんハムスターに触る時に注意する点がいくつかあります。
まずは、母親ハムスターの動向を観察しながら触ること。
赤ちゃんハムスターが自分で行動し始めても母親ハムスターはまだ外敵を警戒しています。
赤ちゃんハムスターに急に手を伸ばして掴もうとしたり、巣箱から無理に引き出そうとしたりすると母親ハムスターが怒りだしてしまいます。
母親ハムスターが怒ったり、警戒すると赤ちゃんハムスターも飼い主のことを外敵だと認識してしまい噛み癖がついてしまったりして、その後のスキンシップの取り方が難しくなってしまうこともあります。
母親ハムスターの見ているところで、最初は赤ちゃんハムスターを持ち上げたりはせずにゆっくり触るようにしてみましょう。
赤ちゃんハムスターの触り方にも注意が必要です。
ハムスターの手乗りの仕方でも書いたように、赤ちゃんハムスターを上から掴もうとすると驚いてしまいます。
ちょうどワシなどの外敵から襲われる時と同じ感覚だからです。
赤ちゃんハムスターを手に乗せたい場合には、両手ですくうようにして手のひらに乗せるようにしましょう。
この時期の赤ちゃんハムスターはさまざまなことに興味を示し、いろいろなことを学ぶ期間です。
飼い主が敵だと思われるか、安心できる相手と思われるかはこの時期に決まってきます。
赤ちゃんハムスターとのスキンシップの取り方にも注意を払ってください。
独り立ちの4週目
生後4週目を迎えるあたりになると母親ハムスターが子どもたちを嫌がったり、子ども同士でも小競り合いが始まることもあります。
また食欲や成長速度にも差が生じてくる時期ですので、子どもたちを1匹ずつに分けてゲージに入れてあげる時期です。
仲良くしているように見えても急に大きなケンカに発展してしまうこともありますので、安全第一で個別に分けてあげましょう。
まとめ
感動的なハムスターの繁殖ですが、可愛いだけでは済まないその後のお世話もとても大切です。
赤ちゃんハムスターが生まれるということはその後にも責任を持つということを意識して計画的に繁殖の環境を整えてあげてください。
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