ハムスターの掃除方法6ステップ~準備する物か~掃除後のお世話まで~
「ハムスターの掃除頻度は月に1回がベスト。タイミングと注意点について」ではハムスターの掃除頻度や注意点をご紹介しました。
今回はいよいよ、ハムスターのケージを掃除する方法・手順についてをまとめます。
1か月~3か月に1回ケージの大掃除をしていれば、臭うこともないし、ハムスターもストレスをほとんど感じることなく過ごすことができます。
掃除はハムスターにとってストレスが大きいことなので、掃除した後のお世話も必要です。
パニックに陥ったときの対処法と、合わせてご紹介します。
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掃除で準備するもの
・スポンジ
・歯ブラシ
・洗剤(中性洗剤or塩素系洗剤orペット用洗剤)
・お湯
・タオル
・袋3枚ほど
ケージの掃除方法・手順
①ハムスターを別荘に移動する
まずは掃除がしやすいように、ハムスターにストレスを与えないために、ハムスターを別のケージに移動します。
そのとき、ハムスターの匂いのついた床材を別荘にまいてあげると、ストレスを軽減することができます。
うちのハムスターは普段からお散歩させているので、お散歩をさせている間に手早く掃除します。
別荘で砂浴びをする場合は、砂浴びをさせている間にお掃除するのもOKです。
②ケージの中身をすべて取り出す
ハムスターを別荘に移したら、ケージにあるものをすべて取り出します。
床材はフンやノミ・ダニなどがいる場合があるので、飛び散らないようにそのまままとめてポリ袋に入れて、口をしっかり閉じておきましょう。
ゴミ出しの日に掃除すると、そのまま捨てられるので、うちではゴミ出し日に掃除するようにしています。
水槽・衣装ケースはそのまま洗えますが、金網ケージは分解できるところは分解しましょう。
折れ曲がる部分はゴミがたまり易く、重点的に掃除するポイントとなります。
③ケージを洗う
ベストな水場は庭先の蛇口ですが、ない場合はお風呂で、あるいは大きなタルを用意して洗います。
ケージをお風呂用洗剤で洗い、汚れがなかなか落ちない場合は、少しぬるま湯につけてふやかすとよく取れます。
洗剤は中性洗剤や塩素系洗剤なら何でもいいですが、うちではペット用のお掃除スプレーを使っています。
除菌効果があるので、これで掃除するだけできれいになり、除菌する手間も省けます。
汚れがこびりついている場合は、汚れにスプレーを吹きかけて2~3分放置した後にふき取るときれいに取れます。
植物性の成分なので、ハムスターが舐めても安全です。
これでケージと巣箱、エサ入れ、トイレ、回し車、水飲み、おもちゃなど、お湯で全てを洗います。
そそぎのポイント
洗剤で洗ったら、お湯でよく注ぎましょう。
十分に洗剤が取れたと思った時点で、もう一度最初から洗い流すくらいがちょうどいいです。
隅を掃除する
巣箱など小さなアイテムの隅は、とくに汚れがたまりたまりやすいので念入りに掃除します。
スポンジでは汚れに届きにくいので、歯ブラシやポイントブラシなどで磨くと取れやすいです。
④ケージを吹き上げる
ハムスターは湿気に弱いので、水滴は十分に拭き上げましょう。
金網ケージは、一つ一つの金網にタオルを滑らせて拭きあげます
巣箱などの小物は、中に水滴が残りやすいのでこれもタオルに歯ブラシやお箸を包み、隅々を拭きましょう。
細かい部分はドライヤーで温めて水けを吹き飛ばしてもいいです。
⑤物を元の場所に戻す
ケージの前後の位置に気を付けて、巣箱やトイレを元あった場所に戻します。
ちょっと模様替えしようかな、と物の位置を動かしてはいけません。
掃除して自分の臭いがなくなっただけでもハムスターにはストレスなのに、物の位置が変わってしまっては怒ってしまいます。
ケージの底に新聞紙をひいておくと、ケージが汚れにくく、次の掃除のときに新聞紙を取り替えればスムーズです。
また、新聞紙のインクが湿気も吸ってくれるので、健康的にもおすすめです。
前の床材を少量混ぜる
きれいに掃除したいのはやまやまですが、ハムスターが不安に感じないように、新しい床材に前の床材を少量(7~9割)混ぜておきましょう。
自分の臭いがあることで、パニックを起こしにくくなります。
ノミ・ダニがいる場合は、床材を混ぜるとまた発生してしまうので、すべて取り替えます。
⑥ハムスターをケージに戻してエサをあげる
ケージを整えたら、ハムスターをお部屋に返してあげます。
このとき、ハムスターは部屋から臭いがなくなっていることに気が付き、うろうろして臭いをつけたり、物の位置を確認したりします。
ショックを受けやすいのが、巣箱に隠していたエサがなくなっていることです。
そのショックを和らげるために、また、掃除のストレスを軽減させるために、ケージに戻したタイミングでエサを与えます。
そのときハムスターが好きなおやつを与えるのも効果的です。
ハムスターが、「部屋がきれいになった後は、おやつが貰える」と思って、ストレスが少なくなり、パニックを起こしにくくなります。
ダニ・ノミがいる場合の消毒方法
ケージにダニ・ノミが発見された場合は、ケージ全体を殺菌消毒しなければなりません。
熱湯に漬けこむか、中性洗剤に10分ほど漬けこめば消毒できます。
熱湯で消毒する場合は、お湯を沸かすのは時間がかかるので、あらかじめケージが浸るくらいのお湯を沸かしておきましょう。
これは毎回はしなくて大丈夫です。
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掃除した後のハムスターの様子にも注意
掃除はハムスターが最もストレスを感じやすいので、掃除後はとくにハムスターの様子に気を配っておきましょう。
・巣をうろうろして落ち着かない
・巣の中を走り回る
・ケージをよじのぼる
・巣箱に入ろうとしない
・いつもあげない鳴き声をあげる
・エサを少量しか食べなくなった
・トイレを違う場所でするようになった
・お散歩に行かなくなった
このような症状が出る場合は、ケージを掃除したことに不安を感じ、パニックを起こしている可能性があります。
人にとってはきれいになって気持ちの良いことでも、ハムスターにとっては巣を荒らされた最悪の出来事です。
パニックがある場合の対処法
上記のような症状がみられた場合、通常のお掃除方法とは少し変える必要があります。
・7~9割新しく変える床材を4~6割にする
・ケージをこまめに掃除しやすい水槽か衣装ケースに替える
(水槽、衣装ケースだと、普段から濡れティッシュで拭くだけでもきれいになります)
・できる限り掃除頻度をのばす
(普段からこまめに掃除して、汚さないハムスターなら最長4~5か月は延長できます)
・物などを分けて洗う
このような方法で、できるだけ掃除のストレスを感じさせないようにしましょう。
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