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ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

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ハムスターは夜行性の生き物。夜の行動とうるさい音対策

      2018/10/29

ハムスターは夜になると活発に行動する、夜行性の動物です。

野生のハムスターは夜になるとエサを求めて20キロ以上走り続けることもある、意外と体力があります。

今回は、そんなハムスターの夜行性の特徴をご紹介します。

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ハムスターは夜行性?ハムスターの生態について

元々は野生種をペット化したのが、一般的に見られる飼育されているハムスターですが、多くは国内繁殖で生まれた個体です。

しかしハムスターは交配種が少ないので、野生の習性をよく残している動物です。

 

ハムスターの野生での暮らしは、猛禽類や中型の捕食者から狙われないように、普段は土の中に穴を掘って、そこに自分の排泄場所や食料の貯蔵庫を作って暮らしています。

そのため、土の上に出てくるのは、野生ではあまりありません。貯蔵庫の餌を貯めるために、食べ物を探して穴から野外に出てきます。

 

またハムスターは色盲で、色がよくわからないため、日中の活動には適さず、早朝の日の出前や日没直前が最も活動する時間帯となります。

穴の中で暮らすため、夜に視力が効くので夜行性と言われているわけです。

 

なんで夜に活発なの?

ハムスターを飼っていると、ペットショップで見かけたのとは違って、日中は寝ているとか、ケージ内のトンネル状の筒の中から、なかなか出てこない場合がありますよね。

これは、ハムスターの夜行性、つまり習性から来るためですが、一方で夜には非常に活発に動き回ることに気がつくと思います。

 

この夜行性は、ハムスターは、そもそもよく捕食者に狙われやすい生き物で、しかもその捕食者も夜目、つまり夜でも視界が見えるような動物であることが多いため、出来るだけ短時間に餌を探す必要から来るものです。

つまり夜にゴソゴソとせわしなく動き回るのは、餌を探す習性から来ているんですね。

 

ハムスターが回し車で遊ぶ理由が判明!

別に訓練したわけでもないのに、ケージに回し車をセットすると、必ずどの種類のハムスターでも回し車に乗って、走って遊びますよね。

あれは、運動をしているとか、ストレス解消のためではなく、これもまたハムスターの習性によるものです。

 

野生のハムスターは、餌を探して1日に数十キロもの範囲を行動します。そのため、非常に素早いです。

そのため、回し車がない状態は、ケージの大きさの範囲しか行動できないために、ハムスターにとっては、大変ストレスになるというわけです。

 

またケージによっては、複雑なトンネルをデザインしたものがありますが、あれもまた、ハムスターの巣穴を人工的に再現したものなんですね。

夜に活発に動き回るのは、習性ですから、これは仕方ないことです。夜行性なので、暗くなってから活発になるというわけです。

 

夜のハムスターの物音がうるさい場合

ハムスターは小さなケージでも飼えるので、室内で自分の普段使っている部屋にケージを置く場合も多いでしょう。

そうなると、夜寝ているときに夜行性のハムスターが回し車を回して、どうしてもうるさくて眠れないといったケースも多いものです。

 

だからといって、夜に回し車を取り外すのはちょっと可哀想ですよね。

そこで、回し車を選ぶときは、針金状のシンプルで安いタイプよりも、回転部分の接合部にベアリングや、騒音対策をした製品が現在では市販されているので、それを使うと良いです。

 

金属製でないものには、ケージの底に直接置くタイプに、こうした静音設計がされた製品があります。かなり夜間のカチャカチャ音が軽減されます。

夜行性のハムスターなら、これで元気に走ってくれるでしょう。

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床材を変えてみよう

夜行性のハムスターでは、夜間に地面を掘るような行動も多く見られます。この時のガサゴソ音も、夜間では結構、気になって眠れないものです。

これには、床材をやはり変えてみたほうが良いですね。床材には、ペレット状のものや、紙状のタイプ、木を固めてペレット状にしたものなどがありますが、最も静かなのは木を削った、花かつおのようなタイプの床材です。

 

杉などは、ハムスターの皮膚にはあまり良くない場合もあり、またハムスターが口にしても安心なのは、広葉樹のマットです。

圧縮されたものや、袋にそのままパッケージされてペットショップや通販で購入できます。

 

夜行性だからと、夜になってわざわざ床材を変える必要はありませんので、普段から取り替えられるように、まとめて買っておくと便利です。

また当然、夜行性なので、こうした軽い床材は掘る行動で、ケージの周りが散らかりますから、ケージがスッポリ入るダンボールを切って、ケージ4分の1程度が隠れるぐらいに上を切ってそこにケージを置いても良いかもしれません。

 

また新聞紙などを床材の下に敷くと、それを引っ張り出したり、破る音でうるさい場合もあるので、下に敷く場合は細かくカットしたほうが良いです。

また夜行性のハムスターは、ケージ内の床材を口に含んで寝床に運ぶ場合もあります。

床材は細かくて、ハムスターに安全なものを使うようにしましょう。

 

ガリガリ音が気になって眠れない?

ハムスターが夜間にガリガリと音を出すのは、ケージやケージ内の物を歯でかじっているからです。

これは、餌も含めて与える食べ物が柔らかいので、餌で少し固いものに慣れさせておくと良いです。

また金属製の金網状のケージよりも、プラスチック製で接合部の無いタイプの専用ケージもありますので、それを利用しながら、かじり木をケージ内に入れておくのも良いです。

 

別室に置く場合は注意!

自分の寝ている部屋ではなく、別室で管理する場合は、ハムスターは夜行性なので、ケージを開けているとハムスターが逃げ出して、朝に探してもいないといった状態になる場合があります。

また、窓辺など外気の影響があるところは、冬場や夏場ではハムスターには良くない環境なので、窓から40センチ以上、壁にも冷気が伝わりますので、必ず離して管理するようにしましょう。

 

またケージの入り口には、小さい「ナスカン」を取り付けると良いです。

ナスカンとは、手で開閉できる金具で、丸くふくらんだ側に穴があいている、レバー付きの金具です。

 

小さなものがホームセンターやペットショップで販売っされています。

これを管理の中で、ケージの入り口に必ず引っ掛けておくと、入り口を開けっ放しにする事故を未然に防げます。


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