ラブハムスター

ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

*

飼い主として信頼されていない?甘噛みするハムスターの気持ち

      2017/12/12

ペットを飼っていることで幸せに感じる瞬間とはどんな時でしょうか?

ペットの何気無いかわいい表情を見た時、ペットが自分を飼い主として他の人とは区別して反応してくれた時、ペットが玄関で出迎えてくれる時…などなど。

人によって幸せに感じる瞬間はさまざまでしょう。

 

ハムスターの場合にはどうでしょうか?

エサをあげている時、両手にハムスターを載せて散歩させている時…それもきっとさまざまだと思います。

しかし、そんなスキンシップの最中に急に「ガブッ!」とされてしまったら、やはり飼い主としてはショックですよね。

 

私にもそんな経験が多々あります。

こんなに一生懸命お世話をしているのに、うちの子は安心してくれていないのだろうか?

もしかして、飼い主としても認められていない!?

と不安になってしまうかもしれません。

今回は飼い主をちょっと不安にさせる、ハムスターの甘噛みについてその理由を考えたいと思います。

スポンサーリンク

イライラしていて噛む

飼い主のことを認めていないわけではなくても、気持ち的にイライラしているということはハムスターにもあるものです。

特にハムスターが繁殖期を迎えている場合にはオスメスともに気が荒くなります。

 

特にゲージの近くにメスや別のオスのゲージが置かれている場合、その匂いでハムスターの気が立ってしまうことがあります。

繁殖期に限らず、基本的にハムスター同士のゲージは近くに置かないようにして互いが意識しないようにしてあげることがストレスを減らす最善の方法です。

 

手乗り中に噛む

ハムスターを手に乗せている最中に「カプッ」と軽くハムスターが噛んでくることがあります。

ハムスターが軽く噛んでくるだけならば、これは何かをしてほしいという合図と考えることができるでしょう。

 

高いところから降ろしてほしいとか、エサをねだる合図としてハムスターが飼い主に訴えかけている感じです。

または、目があまり見えないために何なのか確認するために噛んだり、手から何かの匂いがしていて試しに噛んでみたという反応とも考えられます。

手から食べ物の匂いがする場合には、手乗り中のハムスターが手をペロペロ舐めてくることもあります。

 

くすぐったくていつまでも続けさせてしまいそうですが、人間の手にはいろいろなものが付着しているため、ハムスターの健康と飼い主の健康を考えてあまりおすすめはできません。

ハムスターを触る場合には、触る前と触った後にしっかりと手を石鹸で洗うようにして清潔に保つようにしてください。

 

エサを渡すときに噛む

ゲージ越しなどエサを手渡そうとした時にハムスターに噛まれてしまうことがあります。

ほとんどの場合には、本気噛みではなく甘噛みだとは思いますが、手渡しの際に「カプッ」とされた経験があるかもしれません。

 

あまりにお腹が減っているとハムスターがエサと間違えて指を噛んでしまうことがあります。

そのような時はエサと思って噛んできているので、結構痛かったりもします。

 

また、いくら飼い主として認識されているとはいえ、ハムスターは基本的には臆病な動物です。

小動物がエサを探して食べている瞬間というのは、自然界では最も敵に襲われやすい瞬間でもあります。

 

そのため、ハムスターも巣箱から出てきてエサを受け取る瞬間には緊張しているのです。

緊張のあまり、急いでエサを受け取ろうとして間違えて甘噛みしてしまうということも考えられるでしょう。

 

しかし、「なんか、わざと指を噛んできている?」と感じることもあるかもしれません。

エサを目の前に出しているのに、指を噛もうとしている?という時です。

そう感じてもすぐにがっかりしないでください。

 

もしかすると、動物性タンパク質のエサが足りていないのかもしれません。

少し恐い話ですが、ハムスターなどの雑食性の動物は野菜や木の実などの植物ばかり食べていて、動物性タンパク質が不足すると積極的にそれを取り入れようとします。

飼い主の指からはやはり動物性の匂いがしているはずです。

 

その匂いめがけてハムスターが本能的に噛んでしまっているということも考えられるのです。

動物性タンパク質を補給できるエサとしておすすめなのは、煮干しやミルワーム。

ミルワームがやはり苦手という方は、ペレットを選ぶ際に成分表をよく見て、動物性タンパク質がしっかりと含まれているものを選ぶこともできます。

スポンサーリンク

ゲージに手を入れると噛む

ゲージに手を入れた時に噛まれてしまうこともあることでしょう。

特にハムスターを触ろうとしたわけではないのに、噛まれてしまったとなると飼い主としてはかなりショックを受けてしまいます。

 

ハムスターがびっくりして反射的に噛んでしまったという場合にはまだ良いのですが、ゲージに手を入れたことでハムスターが手に向かってきて噛まれたとなると少し事態は深刻かもしれません。。。

たしかに、ハムスターは縄張り意識の強い動物です。

 

本来自分の縄張りであるゲージ内に異物が入ってくることは好みません。

しかし、定期的にお部屋をメンテナンスしてくれる異物と認識してもらえれば、ハムスターも攻撃的に噛んでくることはないはずです。

ですから、ゲージに手を入れると積極的に手を噛みに来るという場合には、ハムスターとの付き合い方を少し変えてみた方が良さそうかもしれません。

 

ハムスターに本気噛みされないために

ハムスターに甘噛みされるなら、間違って噛まれたのかな?とも思えますが、本気噛みの場合には改善が必要です。

ハムスターとの距離感は最初が大切です。

 

購入してから飼い主の匂いをしっかり覚えてもらうまで1週間ほどはいきなり掴んだり、真上からなでたりすることは避けましょう。

エサを与えたり、トイレ交換をするだけでがまんし、飼い主はお世話をしてくれる味方なのだと認識してもらうことがまずは大切です。

手乗りに挑戦する場合には、必ず両手ですくうように持つようにし、真上から掴みかかるという恐怖体験はさせないように注意が必要です。

 

ハムスターに甘噛みされた時の対処法

では、ハムスターに甘噛みされた時にはどのように対処したらよいのでしょうか?

びっくりしてしまうとは思いますが、まずは大きな声を出したり、ハムスターを振り払ったりしないようにしてください。

 

ハムスターは基本的には飼い主を噛みたくて噛んでいるわけではありません。

間違えて噛んでしまったり、恐怖心から噛んでしまっているのです。

 

甘噛みされてもそれほど痛くない場合には、そのまま流すのが一番です。

目のあまり良くないハムスターは確認のためだけに甘噛みすることがほとんどです。

繰り返し噛み付いてくるという場合には、甘噛みではなく別の原因が考えられますので、接し方や飼育環境を変えてみることをおすすめします。

 

まとめ

理由がとても気になるハムスターの甘噛み。

しかし、実はその理由もハムスターの気分だったり飼い主の原因だったりと様々なのです。

 

ハムスターそれぞれの個性ももちろん関係していることなので、甘噛みしやすい個体だったり、まったく噛まない個体だったりと性質は様々です。

飼い主としては一喜一憂せずに、基本に忠実にハムスターと接することを目標にすると良いでしょう。

ハムスターに飼い主と接するメリットを覚えてもらえれば、甘噛みやましてや本気噛みされることはなくなっていくはずです。


スポンサーリンク

 - ハムスターの基本 , , , , , , ,

  関連記事

ハムスターの顔を見れば体調がわかる。顔のしぐさについて

ハムスターを飼っていると分かることですが、ハムスター一匹一匹に本当に異なった表情 …

ハムスターに散歩は必要?本能的に外に出たがる7つの理由

ハムスターは小さいので、ケージの中で十分満足できる。 むしろ安易に外に出してしま …

しぐさで分かるハムスターの気持ちを読み取る!まとめ

ハムスターの気持ちってわかりますか? 買い慣れてくるとハムスターの気持ちがわかっ …

ハムスターを車移動させるときの4つの注意点。回し車は必ず外す!

病院に連れていくとき、あるいは旅行に連れていくとき、さらには引っ越しなど、ハムス …

長生きしてほしい!ハムスターの種類別の平均寿命まとめ

ハムスターの寿命はエサの品質がよくなっていることで、飛躍的に伸びています。 しか …

ハムスターの夢占いは悪いサイン!?行動を読み解き幸せになる方法とは?

ハムスターの夢占いで未来のサインを読み解く ハムスターは夢占いで、「多数派」「人 …

ハムスターをお風呂に入れてはいけない理由と汚れたときの代替え案

ハムスターにお風呂入れていいのか?お風呂の必要はあるのかというと、じつはないんで …

品種ごとにハムスターの性格はここまで違う!見分け方まとめ

皆さんはハムスターに対してどのような性格というイメージを持っているでしょうか? …

ハムスターは夜行性の生き物。夜の行動とうるさい音対策

ハムスターは夜になると活発に行動する、夜行性の動物です。 野生のハムスターは夜に …

ペットとして飼いやすい、ハムスター初心者におすすめなハムスターの種類ランキング

古くからペットとして親しまれてきたハムスター達。 ペットとしてのその歴史は古く、 …