ハムスターの病院への連れて行き方。診察料・治療費の相場まとめ
2017/09/15
ハムスターは体調を崩すとその進行が早いという特徴があり、調子が悪そうだな・・・と思ったらその日のうちに旅立ってしまうなんてことも珍しくありません。
今回は、そんな悲しいことが起こらないように、ハムスターの病院事情、料金、移動のしかたなどをご紹介します。
ハムスターは普段ケージの中で飼育するので、動物病院までの移動は慎重にしなければなりません。
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病院への連れて行き方
ケージごと持っていく
小さな容器などに移動させず、飼育しているケージのまま持っていくことがベストです。
ハムスターのストレスも飼育環境が同じなら抑えられますし、飼育環境に病気の原因がある場合、発見もしやすくなります。
また、ケージには布などをかぶせて、ストレスの原因となる音や光を遮りましょう。
もっとも良いのは、ケージが入るくらいの段ボールに入れてあげるのがおすすめです。
動物病院にはハムスターの天敵である犬や猫もたくさんいるので、あちらから見えると飛び掛かられることがあります。
他の箱に移す場合
ケージが大きすぎるなどして、どうしてもケージを持っていけない場合は、昆虫用などの小さなケージに一時入れて持っていきましょう。
段ボールやケーキの箱などは簡単に破られて脱走してしまいます。
ほかの箱に入れる場合は、あらかじめ箱の中にハムスターの匂いがついた床材を入れておきましょう。
新しい場所に移動すると、自分の匂いがない=ナワバリの外と認識して過剰なストレスがかかってしまいます。
自分の匂いがついた床材があることで、ストレスを軽減させることができます。
給水器は外す
車での移動中、起こりやすい事故が給水器の落下です。
少し大きな揺れやカーブなどで、給水器が落下してしまったり、水漏れしてしまうことがあります。
体調の悪いハムスターに水がかかってしまっては一大事なので、必ず取り外して、病院についたらまた取り付けて、帰るときは取り外しましょう。
便を持っていく
状態によって検便検査をする必要があるので、新しい便をラップに包んで持っていきます。
できれば排便後1~2時間以内の便が望ましいです。
とくに下痢をしている場合は持っていくようにしましょう。
移動は車で
動物病院が徒歩3分程度の場所にあるなら、ケージを揺らさないように気を付けて徒歩でもいいですが、それ以上の距離になる場合は車にしましょう。
ハムスターはちょっとした温度差があると体調を崩してしまうためです。
とくに病院にかかるような体調のときは、万全を期す必要があります。
車は事前に暖房、エアコンでハムスターが快適に過ごせる20~25度に調整しておきましょう。
体調変化のメモを書いておく
時間がある場合は、ハムスターの体調の変化を書き起こしてメモしておきましょう。
・何日前から体調が悪いのか(とくに急激に悪くなった場合は危険です)
・エサは何を与えているか、その頻度
・普段と違う行動
このような体調変化の様子を時系列にまとめて、獣医さんにすぐに説明できる状態を作っておきましょう。
良い獣医さんならしっかり話を聞いてくれるというわけではなく、診療にかけられる時間はある程度決まっているので、無駄な時間をかけると診療時間が短くなってしまうことがあります。
患者さんが多い人気な病院ほど話ができる時間は短くなる傾向があるので、要点だけを伝えるようにしましょう。
ハムスターの診察料・料金
ハムスターの診察・治療料金は猫や犬と比べると安くなっています。
初診料 1500円(再診料500円)
消毒 300円
尿検査 800円
便検査 800円
利尿剤 500円(5日分)
エサやり(強制) 400円
歯カット 500円
爪切り 300円
点眼薬 1300円
抗生剤 500円(5日分)
超音波検査 2500円
切開手術1万~2万
入院(1日あたり)600円
わたしが通っている動物病院は上記のような基本料金になっています。
動物病院では同じ薬でも、病院によって自由に料金が決められるので、これよりも安い、高いことがあるので、あくまで目安と考えましょう。
同じ病院での猫の診察料と比べると、ハムスターは2~3割安くなっています。
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動物病院に行く前にしておくこと
ハムスターを診察しているか電話で確認
まずは連れて行く動物病院が、ハムスターを扱っているかを電話で確認しましょう。
ハムスターのような小動物は扱っていない動物病院も少なくなく、連れて行っても診察してもらえない場合があります。
予約を入れる
動物病院は獣医さん一人でしているところも多く、手術の予定が入っていたり、お客さんが多いとかなり待たされてしまうことがあります。
わたしも予約なしで行ったとき、運悪く犬の手術と重なって2時間待つことになったことがあります。
緊急でない場合は、できるだけ予約をとっておいたほうが無難です。
小動物・ハムスター専門病院がベスト
できれば重視したいのが、病院が小動物やハムスターの治療に強い病院かということです。
じっさい、多くの動物病院はハムスターやインコなどの小動物も診察してくれるところが多いです。
しかし、専門的な治療が受けられるかとうと別です。
ほとんどの動物病院は犬・猫がメインのターゲットであり、その他の動物に関しては、知識に乏しい、治療経験が少ないということがあります。
これは体験談ですが、ハムスターの頬袋が腫れているように見えて、エサを食べずらそうにしていたとき病院へ連れて行きました。
その日はかかりつけの病院が定休日だったので、近くの病院へ行ったんですね。
獣医さんはハムスターの扱いになれていないのか、素人目にも荒い診察をしたあと、「大丈夫そうなので、様子を見ましょう」といって帰されてしまいました。
すごく不信だったので、次の日かかりつけの病院へ行くと、なんと頬袋の一部が口からはみ出そうとしていることが判明。
麻酔下をして手術となり、這い出てしまった頬袋を取り出すことになりました。
このように、犬、猫をメインで扱っている動物病院はやはり危ないな・・・と思いました。
動物病院の裏事情
動物病院にとってのハムスターは扱いずらい存在
ハムスターを診察していない動物病院がなぜ多いのかというと、理由があります。
・ハムスターは犬や猫と比べて、診察料金が安く儲からない
・そもそもハムスターを病院へ連れてくる飼い主が少ない
・ハムスターの治療経験が少ない獣医が多い
・犬や猫と比べて治療の方法が少なく、助けられないことが多い
・体が小さいので治療しにくく、高い技術が必要になる
このような理由があるため、ハムスターの診察NGという病院が多いんですね。
扱っていても治療に消極的な獣医も多いため、良い獣医さんにかかるには見極めが必要になります。
ハムスターが病院にかかる割合はわずか4%
一般的な犬猫をメインで扱う病院では、犬猫だけで70%の割合となり、残りの30%がハムスターやうさぎ、小鳥などというデータがあります。
ハムスターの詳しい割合をみてみると、なんとわずかの4%!
病院にかかることが少ないのには理由があります。
・寿命が2~3年と短いため
・ハムスターを病院に診せるという感覚が低い
・病院へ連れて行っても治療がない場合が犬猫より多い
・ハムスターの飼育数が少ない
このような理由があり、まだまだハムスターが体調不良になったら病院へ連れて行こうとする飼い主は少ないようです。
日本は犬猫の飼育数が多いですが、それでもペット先進国のヨーロッパやアメリカと比べると、飼育数の割には病院へかかる割合が低く、ペットの命を真剣に大切にできていない傾向があります。
ハムスターはもちろん、大事に飼っていても、長くて4~5年が寿命の短命な生き物です。
だからこそわたしは思っていますが、その人間からすると短い時間を、元気に健康に生きてほしい!そう思うんです。
辛い苦痛をともなう治療を続けることには抵抗がありますが、病院に連れて行けば助かることが多いのも事実です。
ぜひ、飼っているハムスター元気に健康に、1日でも長く一緒にすごせるように、動物病院へかかるようにしましょう。
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