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ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

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ハムスターの目が開かないときに考えられる病気と対策について

      2018/01/07

ハムスターはペットの中でもかなり体の小さいペットに分類され、体の構造も実はとってもデリケートにできています。

飼い主にとっては大事ではないと感じることでも、ハムスターにとっては実は命にかかわる問題が起こっているということもあり得ます。

今回はハムスターを飼育していると頻繁に経験する、目の問題について取り上げたいと思います。

 

ハムスターの目は少し飛び出ているようにも見えて、ウッドチップやトイレ砂などで傷ついてしまうこともあります。

今回は特に、ハムスターの目が開かなくなってしまった時の原因と講じえる対策について考えます。

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ハムスターの目が開かない?

ハムスターの目が、ある日突然開かなくなっているということは、ハムスターを飼育してきたことのある方なら何度か経験されているかもしれません。

通常の生活ではあまり目に頼った生活を送っていないためなのか、ハムスターは意外と自分の目の手入れについて無頓着だったりします。

ウッドチップが目に付いたまま歩いていたり、そのままご飯を食べていたり…。

 

「おいおい、気付かないのかい?」をツッコミを入れたくなってしまいますが、本人はあまり気にしていない様子をよく目にすることがあると思います。

そして、特に予兆となることもなく、ある日片方の目が閉じたままになっているということもハムスターの場合にはよく起こることです。

 

そのような時でもほとんどの場合は、その日のうちにまたは2、3日の間にまたいつも通り両目をパッチリ開いて普通に生活していることが多いはずです。

目やにや体の分泌物などが目に付いてしまい、短い期間少し開きにくくなってしまうということはよくありますので、すぐにまた両目が開くようになっていれば、過度に心配する必要はありません。

しかし、目が開かない状態が数日以上続いたり、目が赤くなっている、腫れている、目やにがひどいなどの諸症状が伴っている場合、もっと深刻な病気が関係しているかもしれません。

 

目が赤くなっていて、目が開かない状態

目が開かないことに加えて、目が赤くなっているように見える場合には、目の付近に細菌が付着してしまっているのかもしれません。

ハムスターは両手を使って顔を洗うように目の周りを毛繕いすることがよくあります。

 

とても可愛い仕草なのですが、時にかなり激しく顔を洗うので、自分の爪で眼球を傷つけてしまうことがあります。

目の角膜を傷つけてしまい、そこが炎症を起こすと角膜炎。

また、眼球とまぶたを覆う結膜が炎症を起こすと結膜炎になってしまいます。

 

角膜炎、結膜炎ともに細菌の感染を抑える抗生剤と点眼薬を用いることで多くの場合症状が改善します。

予防策としては、顔を洗うことは防げませんが、フンや尿で汚れた手で目を触ってしまうことも原因のひとつとなるので、トイレ周りを清潔に保つことも予防のポイントとなります。

 

目が腫れていて、目が開かない状態

目が内側から腫れているように見える場合、目の問題だけでなく、体全体の健康状態が関係している可能性もあります。

目は体内に溜まった脂肪分や排出されなかった油分が表面に出てきやすい器官でもあります。

 

目の周りの腫れがなかなか引かない場合には、内臓疾患や脳腫瘍の疑いもあるため、早めに動物病院での診断を受けることをお勧めします。

また、目が開かない、腫れているという状態に加えて、ハムスターの歩き方にも変化がある場合にはさらに注意が必要です。

 

ヨロヨロと歩いたり、方向が定まらないような歩き方をしている場合には、ウイルスや細菌が脳に影響している可能性も考えられます。

目は脳とも近い場所にある器官ですので、歩き方や行動の仕方にも注意して観察してみてください。

細菌やウイルス感染が関係している場合、目の治療というよりは抗生剤などによる治療が施されます。

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目やにが多く、目が濁っているように見える

目やにの量が多い場合には、結膜炎や角膜炎の可能性も考えられます。

その他にも、目が白く濁っているように見えるなら、年齢を重ねたハムスターの場合白内障も考えられるかもしれません。

 

老齢になったハムスターが白内障になってしまうと完治してまた目が開くということは難しい場合も多いですが、ハムスターは基本的に聴覚と嗅覚に頼って生活しているため、あまり生活に支障は及びません。

また、目やにが黄色みをおびており、粘度も強いようなら、マイボーム腺腫にも注意する必要があります。

 

まぶたの内側にある、眼球のうるおいを保たせるために油分をコントロールしているのがマイボーム腺ですが、そのマイボーム腺が詰まったり、機能しなくなって、膿んでしまう状態がマイボーム腺腫です。

普段から脂肪分の多いナッツ類やミルワームなどを多く食べていると体内の油分が過剰に多くなり、かかりやすくなる病気です。

 

マイボーム腺腫は切除することで改善が期待できますが、その後も再発する傾向があるため、たびたびかかってしまうようであれば、意識的に食生活を改善してあげてください。

油分が体内に溜まり過ぎないように水分の多い野菜類や、ダイエット用のペレット中心の食事に切り替えていくことで効果が見られます。

 

もしかして、アレルギー?

これまで挙げた目が開かなくなってしまう原因に加えて考えられるのは、ハムスターがアレルギー反応を起こしてしまっていることです。

人間と同じく、ハムスターの場合も皮膚や気管支などに加え、目もアレルギー症状が出やすい器官です。

 

アレルギーによって目やになどが増え、目が開かなくなっている場合には、くしゃみや皮膚炎など他のアレルギー反応も体に現われていないかチェックしてあげてください。

ハムスターがアレルギー反応を起こしてしまう原因として多いのは、床材です。

 

床材に利用しているウッドチップや牧草には細かい木片や粉塵が含まれており、それが目や呼吸器に入り、アレルギー反応を引き起こすことが少なくありません。

ハムスターの個体によっても体の相性があるため、どの床材が危ないとは言えませんが、うさぎ用などの牧草は粉塵も多く、ハムスターにとってはカットサイズも大きいため、目を直接傷つけてしまう可能性なども考えるとあまりお勧めできません。

 

やはりハムスターの床材はハムスター用のものをおすすめします。

また、エサについても成分表示をよくチェックして、着色料や添加物が含まれていないものをなるべく選ぶようにしてください。

アレルギー反応を起こしやすいハムスターだと、床材にもエサにも反応してしまうことがあるので、いろいろなものを試してみて、一番合うものを探してあげてください。

 

まとめ

あまり頼っていないように見えて、実は病気の症状が表れやすいハムスターの目。

症状が表れやすいといっても、目が開かなくなってからでは手遅れとなってしまう病気もあります。

目に関連する病気はひっかき傷などの外的要因に加えて、日頃の食生活が大きく関係する場合もありますので、毎日の健康管理に注意を払ってあげるようにしてください。


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