ハムスターの雪見大福ことパールホワイトの性格や習性、飼い方まで
2017/08/20
真っ白でまん丸、フワフワ。コロッとしていて…美味しそうに見えてしまうかもしれません。
でも、雪見大福ではないのです。
今回注目するのは、雪見大福のように真っ白なその名も「パールホワイトハムスター」。
その特徴的なボディーカラーで大人気のパールホワイトハムスターの魅力を取り上げます。
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パールホワイトハムスターについて
実は、パールホワイトハムスターは自然界に生息しているハムスターではありません。
ドワーフハムスターの代表ともいえるジャンガリアンハムスターを先祖に持つ改良品種のハムスターなのです。
たしかにあの真っ白な体で岩場に居たら、すぐに見つかってしまいそうです。
世界中で人気者のジャンガリアンハムスターは日々新たな品種が生み出されており、パールホワイトハムスターも以前は珍しいハムスターでしたが、今では専門店でなくてもペットショップやホームセンターなどでも見かける機会が多くなってきました。
それでもジャンガリアンハムスターやゴールデンハムスターなどに比べるとまだまだ珍しい種類ですので、パールホワイトハムスターを飼いたい場合には事前にペットショップに問い合わせておくのが良い方法です。
真っ白なその毛色のヒミツは?
他のハムスターと比べてもとりわけ目を引くパールホワイトハムスターの真っ白な体。
その特徴的な毛色はどのように生み出されたのでしょうか?
真っ白な体のパールホワイトハムスターが自然界で生き延びていくのは確かに難しそうですが、実はパールホワイトハムスターの先祖の野生のジャンガリアンハムスターも季節によって体の毛色を微妙に変化させて生きています。
春から夏にかけては背中のラインや体全体が黒っぽいのに対して、寒くなる冬の季節には体の毛色を全体的に白っぽくし、雪や枯草に紛れやすくするのです。
パールホワイトハムスターはそのようなジャンガリアンハムスターの中でも特に白い毛色が多い個体を集めて繁殖を繰り返し、その毛色の白さを高めていったという歴史をもつハムスターなのです。
そのため、先祖の野生のジャンガリアンハムスターと同じく、パールホワイトハムスターも季節によって微妙に毛色に変化が見られます。
夏から秋の暖かい季節には、背中のラインが濃く目立つようになったり、また冬にはラインが消えて全体的に真っ白になる子もいます。
毛色の変化については年齢による変化が生じる子もおり、個体による差が大きいのが特徴です。
ですから、ホームセンターなどでたくさんのパールホワイトハムスターが一緒のゲージに入って売られている時にはお気に入りの子を探すのがとても楽しい経験となるでしょう。
新しいハムスターをお家に迎えるだけでもワクワクしますが、同じパールホワイトハムスターでもさらに一匹ずつの個性があるなんて、さらにワクワクすること間違いなしです。
すでにお家でパールホワイトハムスターを飼っていても、きっとハムスター好きの方なら別のタイプの毛色の子がいないかとペットショップでもゲージをのぞき込んでしまうはず。
カラーバリエーションが豊富なパールホワイトハムスターの中からお気に入りの子を見つけて飼育を始めましょう。
気になるパールホワイトハムスターの値段
改良品種と聞くと少しお値段が高いのでは?と不安に感じる方もおられるかもしれません。
パールホワイトハムスターは、一般的なジャンガリアンハムスターよりは少し高めの1500円前後で販売されていることが多いですが、お店によっては1000円以下の値段で販売されていることもあります。
お値段はそのまま健康状態や管理の善し悪しに関係する場合もありますので、お値段だけでなくしっかりと毛並みや飼育状況などを観察し、健康なパールホワイトハムスターを選ぶようにしましょう。
パールホワイトハムスターの特徴
ハムスター界の雪見大福、パールホワイトハムスターの毛色のヒミツやお値段について考えましたが、実際に飼育する際にはどんな点に注意すれば良いのでしょうか?
実際の飼育に役立つパールホワイトハムスターの特徴について取り上げます。
パールホワイトハムスターの寿命
パールホワイトハムスターの寿命については基本的にはジャンガリアンハムスターと同じく、2年から2年半ほどが一般的ですが、個体差が大きい部分もあります。
というのも、パールホワイトハムスターは白い毛色を特徴とした遺伝的に近い個体を掛け合わせて生まれた品種のため、遺伝的に弱さを持った個体もいるためです。
また、逆に歴代飼育下で繁殖され、栄養状態や飼育環境の管理が良かったために長寿家系の個体だったりすると3年近く生きる長寿のパールホワイトハムスターもいます。
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パールホワイトハムスターの体の大きさ
体の大きさも個体差はありますが、大抵は7~12cmほどで、体重は30~40g前後の子が多いです。
この体重だとちょうど卵の大きさと同じくらいとなり、色も真っ白な為、雪見大福意外にも卵と形容されることもあるハムスターです。
ジャンガリアンハムスターと同じく、太りやすい傾向があるため肥満には注意が必要です。
パールホワイトハムスターのエサについて
基本的には先祖のジャンガリアンハムスターと同じエサを与えれば問題ありません。
基本色はやはりバランスのとれたハムスター用ペレットが最適でしょう。
基本的には植物食寄りの雑食性ですが、乾燥地帯に住むジャンガリアンハムスターの例を考えると水分を多く含む生野菜などは主食というよりもおやつ感覚の方が良いでしょう。
その他にナッツなどの種子類や先祖のジャンガリアンハムスターも大好きなミルワームなどをバランスよく与えれば、健康を維持しやすく長生きに役立つはずです。
パールホワイトハムスターの性格
基本的にはあまり物怖じせず、エサなどもすぐに手から食べ始めてくれる積極的な性格の子が多いのが特徴です。
しかし、体の小さな動物であるため、周囲の音や激しい動きにはびっくりしてしまいます。
他のハムスターと同じく視力が弱い分、聴力と嗅覚で周囲の情報を得ているため、大きな音をたてたり、香りの強い香水などは控えるようにしましょう。
スキンシップの取りやすい明るい性格ですが、一度飼い主を危険な存在と認識してしまうとその後が大変なので、手乗せする時やゲージを掃除する時は驚かせないように注意が必要です。
決して真上から掴もうとはせず、下からすくうように手に乗せるようにしましょう。
おもしろ飼育法
体の真っ白なパールホワイトハムスター。
その体の白さを際立たせるためにゲージや回し車の色も白に統一して揃えてあげるとおしゃれ感がアップして可愛くすることができます。
ただ、床材などを白系のチップや砂などにしてしまうと、パールホワイトハムスターが全く見えなくなってしまうこともあるため、注意が必要です。
できれば床材は白以外のものにし、パールホワイトハムスターがよく観察できるようにするといつも居場所が分かって安心です。
その場合には砂場だけ白色にするなどして、かくれんぼさせてあげるのも楽しいかもしれません。
まとめ
ジャンガリアンハムスターのカラーバリエーションであるパールホワイトハムスター。
真っ白でキレイな毛色は卵のような雪見大福のようなかわいらしさです。
ジャンガリアンハムスターと変わらない飼育方法で、よく目立つ毛色をしているため、すでにこれまで他のハムスターを飼育してきた方にもおススメできるハムスターです。
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