今日も出てない！ハムスターが便秘になったときの対処法と原因

私たち人間も毎日の生活の中で、健康状態はさまざまに変化するものです。

自分自身の体調の変化を把握するためにみなさんはどんな点に注意しておられるでしょうか？

体温、血圧、体のだるさなど、チェック項目はいろいろありますが、とても大切なもう一つの点は毎日の排便の調子ではないでしょうか？

私たちなら様々な点から体調を自覚して改善策を講じることができますが、ハムスターはそうはできません。

飼い主がしっかりハムスターの状況を把握して、体調を崩しているようであれば対策を講じてあげる必要があります。

今回はハムスターの便秘の原因とその対処法を考えます。

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ハムスターの調子が悪そう？ハムスターの便秘の症状とは？

小動物でいつも動き回っている印象の強いハムスター。

歩き回っている間にコロコロと至る所にウンチを…なんてこともしばしばではないでしょうか？

しかし、ハムスターも私たち人間と同じく便秘の症状に悩まされてしまうことがあるのです。

ハムスターが便秘になっている時にはどのような症状が表れるでしょうか？

まず最も顕著なのはハムスターのウンチの量が少なくなることですが、通常ハムスターは小さなウンチをたくさんしている動物ですので、パッと見ただけではウンチが少ないかどうかは判断しずらいかもしれません。

もしトイレスペースの中だけでウンチをするように習慣付いているハムスターであれば、毎日の排便量も把握しやすいかもしれません。

そういった意味でも可能であればトイレスペースを覚えさせたいものですが、ゴールデンハムスターの場合にはトイレを覚えることができても、ジャンガリアンハムスターやロボロフスキーハムスターの場合には難しいのが現状です。

そのため、ウンチの量以外にもその硬さや水分具合を見てあげることが大切です。

健康的なハムスターの場合、体の大きさにも依りますがウンチは米粒ほどで、外側がコーティングされたようになっています。

これが便秘状態のウンチだと大きさは少し小さめで、より黒く固い場合が多くなります。

お腹の張りのチェック

次に判断しやすいのが、お腹の張り具合をチェックすることです。

健康的にウンチができていない場合、人間と同じくハムスターもお腹が張ってきてしまいます。

また、お腹が張っているかも。とハムスターのお腹を触ったりすると、嫌がったり痛がったりする場合もあります。

お腹の張りに伴ってこのような反応を示す場合、内臓に腫瘍などができている場合もありますので、ウンチの量と合わせてよく観察してあげる必要があるでしょう。

お腹にウンチが溜まってしまっている場合には、お腹から見た時に肛門が盛り上がったように見えることもあります。

そのような症状だとかなりの期間便秘が続いていると思われますので、便秘に対する対処を施す必要があるでしょう。

ハムスターが便秘になってしまう原因とは？

なんでもよく食べてくれるハムスターですが、飼い主が気を付けてあげないと食べ物が原因となって便秘になってしまうこともあります。

便秘の症状が重くなる前に原因を突き止め、まずは予防してあげることが大切です。

では、具体的にはどのようなハムスターの便秘の原因が考えられるでしょうか？

また、どのような対策を講じることができるのでしょうか？

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食物繊維が不足している

ハムスターの便秘の原因は基本的には私たち人間と似たものになります。

まず考えられる一番の原因は食物繊維不足です。

これはエサとして単一のものだけを与えている場合や、ハムスターの好き嫌いが激しい場合に置きやすい問題と言えます。

基本的には単一のエサの使用は避け、様々な食べ物をバランス良く与えるのが基本です。

特に食物繊維不足を解消するためには、レタスやサツマイモなどの食物繊維が多く含まれる食べ物を与えることが有効です。

消化のためにもサツマイモなどの根菜は軽く茹でるか蒸してあげると食べやすいでしょう。

飼い主によっては人間用の便秘薬を少量与える方もおられるようですが、人間とハムスターでは腸のつくりや体の大きさが異なるため、私はあまりおススメしません。

また、お腹の調子を整えるという意味で、ヨーグルトなどを与える方もおられるかもしれませんが、ハムスターの胃はふたつに分かれており、胃酸に弱い乳酸菌は腸に届きにくいことやすでにハムスターの腸には微生物がたくさん住んでいるはずなので、あまり効果は無いように感じます。

もし乳酸菌などを増やすことが目的ならば、小動物用に開発されているサプリメントを与える方が効果が期待できます。

体の中の水分が不足している

ハムスターはもともと水分をあまり多く取らなくても生きていける動物ですが、やはり体内の水分量が少ないと便秘になりやすくなります。

個体によっては給水器からの水の飲み方が分からずに、いつの間にか水分不足になってしまっている場合があります。

給水器を置いているからと安心せずに、きちんと水が飲めているかチェックしてあげるようにしてください。

また、便秘がひどい場合には人間用の経口補水液などを直接スポイトなどで飲ませてあげることも効果があります。

運動不足や日々のストレス…

「運動不足や日々のストレス」というと、私たちの日常についてのような感じもしますが…。

ハムスターにとっても運動不足、ストレスは体調を崩す原因となります。

回し車で積極的に自分で遊んでくれる子なら良いのですが、太り気味で自分からあまり動こうとしない子の場合には、手乗りした時に遊ばせてあげるなど工夫が必要です。

また、人間の場合にも胃腸は第二の脳といわれるくらい敏感な器官ですので、ハムスターの場合にもストレスが表れやすい部分です。

嗅覚・聴覚が敏感なハムスターの場合、大きな音や振動、お部屋の芳香剤などには特に注意が必要です。

便秘と間違えやすいウンチの病気

ハムスターの排便がうまくできていないように思える場合、まずは便秘を疑うかもしれませんが、似た症状を表す病気として「腸閉塞」にも注意が必要です。

便秘と同じくウンチがうまく排泄されない病気ですが、腸閉塞の場合には直接命にかかわる場合が少なくありません。

腸閉塞の場合には食欲低下や嘔吐、お腹の膨らみなどが症状として挙げられます。

ハムスターの場合、原因は異物を飲み込んでそれが腸に詰まってしまうことがほとんどです。

水分で固まるタイプのトイレ砂、トイレットペーパー、消化されないタオルや布類などはハムスターが間違えて食べてしまわないように注意が必要です。

腸閉塞が疑われる場合には、すぐに動物病院での処置を受けるようにしてください。

便秘で動物病院にかかった時の治療費はどれくらい？

便秘が続くようであれば、動物病院での診察が必要になるかもしれません。

そんな時にやはり気になるのはそのお値段ですが、ハムスターの場合他のペットよりも少額で済む場合が少なくありません。

便秘の場合にはおそらく下剤や整腸剤が処方されるといった内科的処置になると思われますので、初診の場合でも3000円～5000円以内で済む場合がほとんどです。

動物病院での治療費についてはそれぞれの病院によって大きく異なる場合がありますので、金額はあくまでも目安としてとらえていただき、事前に症状を伝えておおまかな金額を聞いておくと安心でしょう。

まとめ

毎日の食べ物や生活習慣によって起きやすいハムスターの便秘。

それだけに飼い主の日々の観察が重要になってきます。

健康的に過ごすために、ハムスターのウンチの調子もしっかり見守ってあげるようにしてあげてください。