ハムスターはなぜ脱走するの?効果的な脱走対策まとめ
2017/10/02
ハムスターが脱走する理由
ハムスターは外に出たがる、脱走する生き物だと思ったら、それは違います。
うちでは現在ゴールデン、キンクマ、キャンベル、ロボロフスキー、ジャンガリアン、チャイニーズを飼っていますが、ゴールデンハムスター以外は外に出たがりません。
外に出たがらないので、脱走を企てることもなく、大人しくケージで過ごしています。
ハムスターを飼っている人が家に訪れるとよく驚かれるのですが、「なんでケージも噛まず、外に出ようとしないの?」と聞かれます。
ハムスターが脱走を試みるのには必ず理由があり、何らかの不満を抱えているサインです。
今回はハムスターがなぜ脱走するのか、脱走対策についてをご紹介します。
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飼育環境に不満があるから
ケージの大きさが狭い、エサが足りない、回し車やかじり木に不満があるなど、ペットとして飼われているハムスターのほとんどは、ケージに不満を持っているとされます。
それを裏付けるのが、ケージを噛んだり、脱走をするという問題行動です。
飼育環境に満足しているハムスターからは、このような行動は見られず、ケージ内で大人しく、のびのびと過ごしているものです。
ケージ以外にも、電気をつけっぱなしでいつも明るかったり、寝ているときに物音で起こされるなど、ハムスターからすると不満な点は多いです。
このような環境下にあると、ハムスターはケージから飛び出して、安全で快適に過ごせる場所へ逃げ出したいと考えてしまいます。
危険だと感じている
ハムスターが行動を起こす起動力となるものは、ひとえに「それが危険かどうか?」ということです。
危険であると思えば、ハムスターは危険地帯から逃げ出そうと、常に脱走を試みるようになります。
「脱走なんてさせないぞ~」と、いくらケージを強化しても、ハムスターの心は穏やかになれず、ストレスを感じる状態です。
脱走させないようにするのではなく、ハムスターが脱走しようと、ケージをよじ登ろうとする行動原因をなくすことが、脱走を本当の意味で防止することになります。
ゴールデンハムスターは脱走癖がある
ドワーフハムスターは飼育環境の改善をして、心から安全であると認識すると、ケージ内が安全で居心地が良いので、脱走しようとしなくなります。
しかしゴールデンハムスターだけは例外で、どんなに環境がよくても脱走しようとします。
これはゴールデンハムスターは他のハムスターに比べて好奇心が強いためだと言われています。
わたしがゴールデンを飼育していて思うことは、ゴールデンはドワーフハムスターより体が大きいため、少しだけ知能が高いような気がします。
そのため、ドワーフハムスターにはない、「楽しいことをしたい」という感覚を、ゴールデンは少なからず感じているのだと思います。
ケージには満足しているけど、外には他にも楽しいことがあるから、脱走する!満足はしない!という感じですね。
これって、ちょっと人間に似ていると思いませんか?
本当のところはわかりませんが、ゴールデンは脱走以外にも、ドワーフハムスターがしないような想定外の行動をするので、頭が良いと感じます。
こんなところに注意!脱走方法
ハムスターは危機意識を持つと、安全を確保するために、力を発揮して集中力が高まります。
これはどんな生物にもいえることですが、命を守るために力が増すということです。
ハムスターは日々脱走を試み、学習をして、脱走をうまくしようとしています。
脱走対策をしても、さらにその上をいって脱走されてしまうことがあるので、万全の対策が必要になります。
まわし車などに登って脱走
ハムスターが脱走する方法として、もっとも多いのは、回し車や給水器などを利用して、上に登ってそのまま脱走する方法です。
これはどのケージタイプでもありがちで、まさか届かないよね。と十分な高さがあるように見えても、案外登ってしまいます。
回し車も回転はしますが、何回もチャレンジする上に頂上に登れてしまうので注意が必要です。
扉をこじ開ける
脱走方法として次に多いのが、扉を強引にこじ開けて脱走する方法です。
ハムスターのケージは、ワンタッチでカチッと閉まるタイプが多いですが、これだとお利口なハムスターは学習して脱走してしまいます。
ガムテープを張り付けたり、洗濯ばさみで強化しても、頭をぐいぐい押し込んで、強力な歯の力を利用して脱走します。
上に扉があるタイプも同様で、金網をよじのぼって開けてしまいます。
ケージそのものを動かす
わたしも驚いた脱走方法が、金網ケージの金網を持ち上げて、その隙間から脱走する方法です。
小さな体のどこにそんな力があるの?と思いますが、コツをつかむと何度でもケージを持ち上げようとします。
ケージの僅かな亀裂を噛んで脱走する
うちでは衣装ケースをケージとして使用していますが、最初側面に出入り口を作ったのが失敗でした。
留め具はしたのですが、そこの僅かな隙間を見逃さず、小さな亀裂を毎日丁寧に歯で噛み噛みして、ついに頑張れば通れるくらいの隙間を生み出して脱走してしまいました。
ハムスターはどんな小さな隙間でも見逃さないですね。
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脱走対策
ハムスターは脱走の名人と言われるほど、脱走することには情熱を燃やしています。
しかし脱走は危険を伴い、ケーブルを噛みちぎって感電してしまったり、狭い場所に挟まってしまったり、窓から転落してしまったりと、危険がいっぱいです。
どんなときでもハムスターの安全のため、脱走はさせない!と、しっかり対策しておくことがハムスターの命を守ります。
余分なものを置かない
ハムスターが脱走する方法でもっとも多いのが、物の上に登って、何かを踏み台にして脱走する方法です。
一番踏み台に向いているのが回し車で、なんとも器用に登って脱走します。
回し車は上に登った時のことと、ハムスターの伸びきったときの身長を考えて設置しましょう。
手が届いてしまうようなら、高さが十分なケージに替えなければなりません。
ケージを水槽型、衣装ケースに替える
もっとも脱走されやすいケージが、金網ケージです。
上にも登れてしまい、下から持ち上げて脱走することもあります。
脱走されにくい水槽型か衣装ケースがおすすめです。
うちでは衣装ケースを使っていますが、高さが十分に取れるため、衣装ケースに替えてからは脱走されたことはありません。
焼肉の網をのせる
衣装ケースや水槽ケースは上が開いていますが、脱走が気になる場合は上に焼き肉の網を乗せて、上から本などの重しを乗せましょう。
重しはハムスターの体重と力を考えて、十分な重さを乗せましょう。
うちでは衣装ケースの高さも十分なものにしているので、蓋はかぶせていませんが、脱走されたことはありません。
ハムスターの行動をチェックする
「どこからハムスターが脱走しているかわからない」という人に、監視カメラを貸したことがあります。
わたしもケージを見ても脱走経路がつかめなかったので、これはいったいどうやって脱走しているの?と首をかしげました。
そこで監視カメラを夜中設置すると、驚くべき事実が判明しました。
なんとケージの底にわずかな亀裂があり、そこから這い出ていたんです。
床材で隠れていたので気が付かなかったんですね。
どこから脱走しているかわからないときは、監視カメラで観察がおすすめです。
ケージの外側に二重ケージ
ケージの外にも二重にケージを敷いておくという方法があります。
犬のサークルで使われる物を、ケージの外側に置いておきます。
すると、ケージから脱走しても、またサークルに囲まれるので、そこからは逃げ出せません。
ハムスターの部屋は扉を閉めておく
これは基本ですが、ハムスターの部屋の扉はできるだけ閉めておきましょう。
脱走されても最小限の被害ですみますし、ハムスターも物音や人影を気にさせずにすむメリットがあります。
単純ですが効果的な方法です。
関連「どこにいる!?ハムスターが脱走したときの見つけ方と捕まえ方」
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