ラブハムスター

ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

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これは便利!衣装ケースでのハムスターの飼い方。手作り方法から大きさまで

   

衣装ケースの使い心地

ゴールデンハムスターに衣装ケースをケージとして使っていますが、とても使いやすく気に入っています。

ドワーフハムスターには家のスペースの関係で水槽ケージと金網ケージを使用していますが、一軒家に引っ越しをしてスペースが広がったら、全て衣装ケースにお引越ししようと思っています。

ハムスターにとって衣装ケースはどのようなメリットがあるのか?

また、使うからにはデメリットも知っておかなければいけません。2つをまとめました。

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衣装ケースのメリット

・他のケージより広く、運動不足になりにくい

・おもちゃをたくさん置ける

・700円~1500円ほどと安価で手に入る

・お掃除がしやすい

・多頭飼いに適している

・落下したとき割れないので安全

・改造できるので自由度が高い

 

衣装ケースのデメリット

・改造しなければハムスターのケージとして使えない

・半透明なためそのままではハムスターが見えない

・脱走しやすいという衣装ケースもある

・大きいため床材の消費が激しく、月々のコストがかかる

・冬場は広いためケージ内が温まりにくい

・夏は風通しが悪い

 

総合的におすすめ

衣装ケースにデメリットはあるものの、それでもメリットのほうが大きいと思っています。

広く快適な衣装ケース内は居心地がよさそうで、たくさんのおもちゃに囲まれています。

衣装ケースで問題となるのが、「他のケージと比べて脱走がしやすい」という説です。

 

これは検証してみたところ、脱走したことはありませんでした。

衣装ケースで脱走が起きる場合は、ハムスターの身長に比べて、衣装ケースの高さが低いこと。

あるいは、衣装ケージの側面に穴を開けた、あるいは亀裂から逃げてしまったことが考えられます。

 

ハムスターの身長にあった衣装ケースにすれば、蓋を閉めなくても脱走の可能性はありえないと思います。

また、心配な場合は、ケージの上にソリ返しがついているタイプを選ぶ。

あるいは、焼肉を焼く網などを蓋として載せておけば、上から脱走されることもありません。

 

衣装ケースの選び方

薄すぎないケースを

衣装ケースが薄すぎると、ちょっとした衝撃で壊れたり、冬暖房をつけたら熱で溶けるなどしてしまいます。

必ずある程度質を重視しましょう。

うちで使用しているのは、アイリスオーヤマの衣装ケースです。

冬はハムスター用の暖房をケースの下に敷いて使用していますが、溶けることはありません。

 

ハムスターの種類に合わせた大きさ

衣装ケースならどの大きさでも、水槽型、金網ケージよりは大きいですが、衣装ケースの良さを最大限に活かすために、しっかり運動できる広さの物を選びましょう。

また、もっとも重要なのは衣装ケースの「高さ」です。

高さが足りなければハムスターが脱走してしまうので、慎重にあった高さを選びましょう。

 

ゴールデンハムスター

縦35×横65×高さ30センチが目安


アイリスオーヤマ キャリーストッカー 幅40×奥行74×高さ31cm クリア/ホワイト AA-740

ドワーフ(ジャンガリアンなど)

縦30×横45×高さ25センチが目安


アイリスオーヤマ ボックス クリア 幅36×奥行45×高さ24.5cm クリア/ホワイト CB-25

このくらいの高さがあれば、衣装ケースはつるつると滑るので脱走は不可能です。

 

衣装ケースのお家の手作り方法

用意する物

・衣装ケース

・アクリル板

・のこぎりカッター

・定規

・マジック

・ライターかコンロ

・ナット付きのネジ

・やすり

・網

・結束バンド

 

観賞用窓の作り方

①まずは用意した衣装ケースの側面に、マジックで鑑賞窓の枠線を書きます。

窓の大きさは用意したアクリル板より少し小さい大きさを書きます。

必ず定規を使って線を引きましょう。

 

②のこぎりカッターなどを使い、①でひいた枠線に沿って切っていきます。

ギザギザに切れる場合は、やすりがけをします。

 

③②で開けた窓に、アクリル板をケージの中に取り付ける作業に入ります。

先がとがった工具を、コンロやライターの火であぶり、衣装ケースのプラスチックに穴を開けます。

アクリル板と衣装ケースを取り付ける位置に合わせて、熱した工具で穴を開けます。

まずは1つ開けて、次の工程でねじで止めると作業しやすいです。

 

④ナット付きのネジを、③で開けた穴に通してアクリル板とケージを固定します。

このとき、ナット部分をケージ内に向けてしまうと、ハムスターが回してしまう可能性があります。

ネジ穴をケージ内に向けて取り付けます。

 

※ネジの大きさと工具の大きさをあらかじめ調べておきましょう。

工具が小さすぎると、ネジが入りません。

 

⑤一つとめたら、あとは③と④の工程を繰り返して穴をあけてネジで止めていきます。

 

空気穴の作り方

①衣装ケースの上に、マジックで四角い線を定規でひきます。

 

②のこぎりカッターで①の線を切ります。

 

③②の上に、焼肉で使う網などを乗せます。

 

④衣装ケースと網を合体させるために、衣装ケースに穴をあけていきます。

穴のあけ方は、先のとがった工具をライタなどで20秒ほどあぶり、熱くなった熱で溶かしながら開けます。

 

⑤④の穴に網を結束バンドで固定して、空気穴の完成です。

上記で紹介している、衣装ケースの高さが十分足りている場合は、まずハムスターは脱走できないので、空気穴を作らず、蓋をそのまま開けていてもOKです。

物が落ちてくる心配や、脱走が心配な場合で蓋が閉められない場合は、必ず空気穴をあけましょう。

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衣装ケースの回し車

回し車には吸盤タイプと、穴に差し込んで取り付けるタイプがあります。

衣装ケースで簡単に取り付けられるのは吸盤タイプの回し車ですが、吸盤をかじるハムスターもいるので、差し込みタイプのほうがおすすめです。

差し込み型は、安定性も高くかじられる心配もありません。

 

回し車の穴のあけ方

回し車を付けたい場所に、縦にのこぎりカッターで穴を開けます。

小さな縦線なので、回し車と調整しながら慎重にサイズを合わせていきます。

このとき、回し車は床材を入れてから取り付け位置を図りましょう。

床材もなかなか厚みがでるので、回し車を取り付ける位置が低い場合、床材にすれてうまく回せないことがあります。

 

 

 

うちではこのサイレントホイールタイプの回し車を使っています。

静音ベアリングを採用しているので、夜中にたくさん回されても音が静かなのでぐっすり眠れます。

 

衣装ケースの水飲み

水飲みは金網ケージを想定した上から吊り下げるタイプや、差し込む固定タイプが多いです。

しかし、衣装ケースでは吊り下げ型は使えません。

差し込むタイプは穴を開ければ使用可能ですが、面倒ならば吸盤タイプがそのままで使えるので便利です。

 


タイニ 給水器 ハムスター
タイニの給水器は大きな吸盤で支えられ、また万が一吸盤が外れてしまったときの安全策もばっちりです。

外にフックをかけて支えられる仕組みなので、安心して使えます。

取り替えようの吸盤も売ってあるので、長年愛用できますね。

吸盤をうまくつけるコツは、きりふきで少量の水をかけてから吸盤をつけると、吸着力が増します。

 

夏は衣装ケースでOK>

衣装ケースは通気性が悪いので、夏は金網ケージに替えるほうがいいです。と書かれていることがありますが、これは間違いです。

ケージを季節ごとにかえてしまっては、ナワバリ意識が強いハムスターは混乱してストレスになってしまいます。

ハムスターは風通しをよくしても、それで体温を下げることがはできません。

 

人間はクーラーをかけずとも、扇風機を回せば暑さをしのげますが、ハムスターに効果はないんですね。

ハムスターを冷やすためには、ケージの中の温度自体を下げるほかありません。

夏場の衣装ケースのメリットとして、衣装ケースは熱がこもりやすい。

 

すなわち、冷えた空気が逃げにくく、保温性が高いことです。

クーラーをつけたり、氷でケージを冷やせば、冷たい温度を保ってくれる働きがあります。

 

冬はぽかぽか暖か

衣装ケースは保温性に優れているため、冬に強いケージです。

厚手のタオルをかけておくだけでもある程度温かさがたもたれます。

本格的に寒くなってきたら、湯たんぽやペット用のホットカーペットを使うなどで、夏よりも簡単に温度管理することができます。

しかし油断は禁物です。

 

冬はハムスターにとって恐ろしい、冬眠する危険性があるので、ケージ内の温度が20度を切らないように注意しましょう。

参考
「危険すぎる!ハムスターが冬眠する室内環境とその原因とは?」


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