ハムスターとモルモットの違い。飼いやすさや同居できる?
2018/08/25
ハムスターとモルモットは違う生き物ですが、飼ったことがないとどのような違いがあるかよく分からない動物です。
わたしもモルモットを飼う前は、ハムスターを大きくしたようなものなのかな?と思っていましたが、飼ってみるとまったく違うことがわかりました。
今回は、ハムスターとモルモットの違いについてをご紹介します。
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意外に知らない小動物の違い
ペットショップやふれあい動物園などの場所では、ハムスターやモルモットに触れる機会があるので、形や種類は違うということだけは、だいたいの人が知っているでしょう。
しかし、その生態の違いとなると、ハッキリ答えられる人はどれくらいいるでしょうか?
どちらも、「きっとネズミの仲間に違いない。」こういった認識の方が大半だろうと思います。
学術的には、ハムスターはキヌゲネズミ亜科に属するげっ歯類で、品種改良も少なく、多くは野生の採集個体を人口繁殖して生まれたものです。
そのため交雑種が少なく、名称と種類が同じ数だけ存在します。
一方でモルモットは、テンジクネズミ属と呼ばれる種類で、野生では南米の一部地域しか生息していません。
ハムスターは北部の寒い地域から、砂漠地帯まで広く生息するげっ歯類の仲間です。大きさも違うだけではなく、生息地も全く異なるのが特徴です。
モルモットの大きな特徴
目が大きく、身体がガッシリとした筋肉質で、動きも素早く、性格も臆病なのがモルモットの特徴の一つです。
それと最もハムスターと違うのは、モルモットは「完全草食」という習性です。うさぎなどと同じで、食べ物は草などの植物の葉や茎ですね。
また非常に聴覚が発達しており、非常に物音に敏感です。また、野生から群れで暮らす習性のある動物で、集団生活を送ります。
従って、オスメス混在の広いケージに入れて、複数飼ってもあまり仲間同士のトラブルはありません。
また人との関わりは、食料として、あるいは実験動物としても昔から利用されています。
ペットの種類で被毛のない「ギニーピッグ」と呼ばれる、外見が豚のようなペットがいますが、あれもまた、被毛がないモルモットの一種です。
品種改良も盛んで、長毛種から巻き毛を持つ種類や、縮毛のレックス、縮毛長毛のテッセル、直毛短毛種のイングリッシュなど、品改良品種も豊富です。
モルモットは飼いやすいの?
モルモットは、習性として穴を掘ったりすることはなく、また比較的固い食べ物を食べる習性も少ないので、市販のペレット状の飼料と、乾燥した牧草などで育てられます。
人にはやや慣れにくいですが、それでも根気よく餌を与えるときに触れたりして、徐々にコミュニケーションをとることが出来れば、
ケージから出して膝の上に置いたりすることも出来ます。
鳴き声は滅多になく、鳴く場合はキーキーといった甲高い声です。
性格はあまり個体差はなく、捕まえようとすると、激しく逃げる場合がありますが、徐々に人に慣れると、小さな子供でも触ることが出来ます。
飼育方法は、うさぎを飼う場合の飼育セットが利用でき、ハムスターよりは、少し大きなケージを用意する必要があります。
生息地は乾燥した高地なので、寒さの耐性もあり、生活できる温度の最低温度は10度、高温では気温30度くらいまでは耐えられます。
小動物の中では、やや初心者向けです。小学校高学年から、中学生まで、子供でも育てられます。繁殖は少しだけ難しいですね。
2~3匹一緒に飼うことも可能です。
ハムスターとモルモットの違い
生息地と種類が元々違うため、与える餌、習性が全く異なります。
モルモットは脂質の強い食べ物は口にしないし、ハムスターは草は巣づくりで使っても、食べるようなことはあまりありません。
ただし、牧草はハムスターもよく食べる事があるので、一概にハムスターには草食性がないわけではありませんが、
主食で草をメインに食べることは、ハムスターには無いと言えます。
またハムスターはモルモットのように、仲良く並んで餌を食べるというよりも、頬袋にたくさんの餌を詰め込んで、
巣穴に持ち帰る習性があるので、数匹では餌を巡ってよくトラブルが起きやすいです。
モルモットには頬袋は無く、常にお腹が空けば、草を食べているので、食欲はモルモットの方が旺盛です。
またハムスターは、比較的カンタンに捕まえることは出来ますが、モルモットは脅かさない限り、楽に持ち上げ体重を測ったり出来ます。
飼ってみると、牧草を食べる姿はモルモットは可愛いもので、ペットを飼っている実感がより強くなるかもしれませんね。
また、ハムスターは餌を求めて夕方や日の出の時に活発になるの習性があるのに比べ、モルモットは昼間でも草を食べているので、
暗くなるとすぐに寝てしまう習性も、ハムスターとの違いがあります。
そのため、回し車に乗ることも無く、高い場所が苦手なのがモルモットです。
また繁殖力も強いので、オスメスで飼う場合は自然に増えてしまうこともあるので、要注意です。
これはハムスターも同じですね。また警戒心もモルモットの方が、習性として強い動物です。
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ハムスターとモルモットは一緒に飼えるの?
モルモットの習性として、常に群れで生活する習性のあるモルモットは、1匹でいると非常に不安とストレスを感じる動物です。
繁殖しなくても、オス同士、メス同士で複数飼うほうが望ましいです。
またその習性のためか、モルモットにとってハムスターの存在は、邪魔に感じることはなく、うさぎとも共存できるほど寛容な性格となっています。
モルモットの寿命はハムスターよりもやや長く、4年から8年ですから、一緒に飼育すると、ハムスターの方が早く亡くなるケースが多いです。
また同じケージで飼う場合は、モルモットがハムスターの餌の器をひっくり返したりしないような工夫も必要です。
また、モルモットは、ハムスターに対してあまりなんとも感じませんが、ハムスターにとっては、
モルモットは大きな相手ですので、ちょっと最初は驚いて、隅に隠れたりするかもしれません。
また、ハムスターが警戒して、モルモットに噛み付いたりしないように、しばらく観察が必要なことが飼い始めにあるでしょう。
やはり、似たような動物でも、大きさと食性が違うので、細かい観察は必要となります。
種類も習性も違う動物なので、一緒に飼ったからと言っても、仲良く一緒に遊ぶようなことはまず無いですね。
ハムスターとモルモットを一緒に飼う注意点
やはり、大きさも体力も異なる動物同士なので、モルモットの飼ってるゲージに、いきなりハムスターを入れて同居させるのは、慎重になるべきと思います。
またハムスターの複数飼いの場合で、モルモットのような動物を入れて飼うのは、ハムスターでパニックにならないともいえません。
最初から、モルモットとハムスターを1匹づつ飼育してみて、大丈夫そうなら、ハムスターを少し増やしても良いかもしれません。
いずれにせよ、モルモットの飼育には、広いケージが必要で、ハムスターがケージの隙間から逃げないような工夫、ケージ選びも必要です。
また温度管理の限界温度も、それぞれ異なる動物なので、管理にはしっかりシビアに管理することも必要となるでしょう。
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