ラブハムスター

ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

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ハムスターのかじり木を割り箸で代用する方法と危険性

      2018/08/17

そもそも割り箸とは?

江戸時代から日本では割り箸が使われていたそうですが、古来から杉材の端材、つまり杉の材木加工の中で、あまった木片屑から作られたのが割り箸です。

元々割り箸のために森林伐採は行われておらず、昔から端材を用いたエコロジーな使い捨て製品が割り箸です。

しかし、その使い捨てというイメージから、自然破壊の観点から割り箸は度々批判の対象となってきました。

 

従って、現在の割り箸は、輸入木材の、あるいは木材輸出の企業から発生した端材などを用いていることが主流になり、

コンビニエンスや、大量に卸売されているのが現状です。

しかし、こうした海外の木材は、どうしても色や臭いの影響で箸には相応しくないとの理由で、漂白剤、カビ防止剤、防腐剤が含まれた加工製品も出回るようになりました。

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割り箸をハムスターに使うと危険?

現在の輸入端材、及び海外で作られた割り箸は、厚生労働省の指導で適切な検査が行われているので、薬剤の残留は無いことが前提になっています。

そのため、危険な割り箸は、実情では殆どありません。

しかし、それでもこの検査は「対人影響」を考えた薬剤残留検査であり、ハムスターのような小動物に使えるような検査は実施していません。

 

従って、通常、コンビニエンスで、カップラーメンに付属される割り箸が、ハムスターのかじり木で安全だとは、どうも微妙な気がします。

また、既に使った割り箸を洗って使うにしても、食品のエキスが染み込んでいるわけで、どうもやはり使うには少々ためらう感じです。

 

最近の主流は竹の割り箸

それともう一つ気になるのが、割り箸の素材が近年大きく変わりつつあることです。最近では、竹の内部の芯をつかった割り箸が増えています。

竹は成長する方向に縦に繊維がはしっており、そのまま噛んでも細かく粉砕されません。

 

またハムスターがかじった場合、先端が鋭く裂けることも予想されるので、使うにしてもあんまり良いかじり木の代用でも無さそうです。

やはり防腐剤や漂白剤が使われています。

 

ハムスターにとって、かじり木は実は必要ない?!

実際のところ、全ての飼育されているハムスターが割り箸をかじり木の代用として与えても、全く見向きもしない場合があります。

確かにハムスターの前歯は、常に食べることで削られていないと、一生伸び続けますが、

 

そのように支障が出るまでにハムスターの歯が伸びているケースは、最近では徐々に減って来ているようです。

この理由として考えられるのが、ハムスター専用飼料の品質の向上です。

ハムスターは口が小さい割に噛む力はかなりのもので、ビニール紐でも食いちぎります。

 

それに合わせて餌もまた、固い品質に変わり、ハムスターの食性に合わせて、栄養と歯の伸びすぎ防止になる餌の製品が普及しています。

昔はハムスターの専用飼料の数が少なく、また飼い方も正しい方法があまり良く知られていませんでしたが、

ハムスター・ブームのお陰で人気が上がり、餌も非常に種類が豊富で、バラエティに富むものになったのです。

それ以来、実際ペットショップでも、かじり木はそれほど売れる商品でも無いのが実際のところです。

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それでもかじり木は必要

とはいうものの、ハムスターにとって、本当にかじり木なるものが不要となったわけではありません。

というのもハムスターの人工繁殖は非常に数が多く、卸業者では、一度に一つのケースに50匹~100匹程が入った状態で輸送されています。

 

この状態の方が、ハムスター同士の体温で温度管理が不要なので、輸送に適しているわけです。

その代償として、ハムスターは嫌でも多くのハムスターたちと一緒にいる時間が長いのです。

 

そして、お店で売られる場合でも、1匹に対して1ケースで管理というわけには行かず、トラブル無ければ通常は、一つのケースに多頭入れて管理しています。

このストレスから、ハムスターの中には、常にイライラしている個体も多いものです。また餌を巡っての競争もあります。

 

ペットショップで、すごく元気に動き回るのは、要するにこのストレスも若干、作用しているわけです。

またコストの関係上、よほどのトラブルがない限り、店ではかじり木をケージには入れてないことがあります。

 

従って、飼い始めてしばらくは、自宅でも環境に慣れるまではなかなかこのストレスが強い状態なので、ケージをガジガジとかじったり、イライラしていることがあるのです。

従って、ケージ内の餌入れやプラスチック製品をかじられてしまうよりも、こうした専用のかじり木は使う意味があるのです。

 

心配するほどではないけど、準備しておいたほうが良い

割り箸の危険性は、一応説明しましたが、あまり噛んでくれないからと、

かじり木のようなアイテムを必要ないと決めつけるのは、あまり良くありません。

それに、かじり木のようなケージ内にある目新しいものは、それを実際に噛んでみるまでは、何気にハムスターは避けているんです。

 

自然界ではあのような形状は見たことがないのが普通ですしね。

またストレスでケージや用品を噛みだすと、それはどんどん使ってる餌入れや、ハムスター用のハウスなどが汚く摩耗してしまいます。

 

従って、かじり木は常に常備しておく方が良いのです。

それなら、長生きしてもらうために、わざわざ数百円をケチって割り箸を使うよりも、専用のかじり木を買った方が、安心といえるのではないでしょうか。


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