ラブハムスター

ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

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【動画付き】初めてのハムスターの飼い方まとめ~必要な7つ道具からエサやりまで~

      2017/10/10

小さくてかわいいハムスターは、いつも癒しと安らぎを与えてくれます。

そんなハムスターの魅力に取りつかれて何十年、これまでたくさんのハムスターを飼ってきました。

 

今回は、ハムスターを初めて飼う初心者の人向けに、「初めてのハムスターの飼い方」をご紹介します。

ハムスターの飼い方として基本中の基本で、このページさえ読んでおけば飼うことができる情報を凝縮してまとめてあります。

かわいいハムスターとともに、楽しいハムスターライフを送りましょう。

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ハムスターに必要な7つ道具

まずはハムスターの飼い方の基本として、ハムスターを迎えるために、絶対に必要な物を準備しましょう。

 

・ケージ

金網、プラケース、水槽の3種類があります。

体が小さなドワーフハムスターは45センチ以上のケージ。

体が大きなゴールデンハムスターは60センチ以上のケージを選ぶのがおすすめです。

 

・床材

牧草、ワラ、土、とうもろこしチップ、ウッドチップ、紙の6種類があります。

 

・トイレ

トイレ砂は固まるタイプが売ってあり、便利に思えますがおすすめしません。

固まった砂を食べたり、体にくっついたりするので、固まらないタイプを選びましょう。

 

・エサ箱

・巣箱

・給水ボトル

・回し車

 

これらの7つ道具が、ハムスターを迎えるために最低限必要な物になります。

ケージや床材には色々な種類があるため、最初はどれを選んだらいいかわからないと思います。

 

そんな場合は、定番の金網ケージと、床材はワラか牧草を敷いておけば大丈夫です。

遊び道具として、ハムスターのおもちゃはいろいろありますが、必ず回し車を一つ設置しましょう。

回し車はハムスターの健康維持に欠かせない道具で、体重維持やストレス解消になります。

 

ハムスターの飼い方 動画で道具の設置の仕方を見てみよう

 

床材は床が見えなくなるように、敷き詰めます。

ハムスターはキレイ好きなので、トイレは巣箱から一番遠い隅に設置しましょう。

 

ハムスターがお家にきたら

始めの1~2週間は見守り期間

ハムスターは神経質で臆病な性格なため、すぐに人に慣れるわけではありません。

最初の1~2週間は触らずに、じろじろ見たりもせずに、環境に慣れさせるように、エサだけを管理してあとは好きにさせておきましょう。

ゴールデン、ジャンガリアン、チャイニーズは人懐っこいので、慣れるこは1週間くらいで触れるようになります。

 

徐々に人のにおいを慣れさせ、エサを変えるときなど、手の匂いをかがせるようにしましょう。

まずはいきなりハムスターを触るのではなく、ハムスターから手を匂って来てくれるようになるまで待ちます。

ハムスターが手が入ってきても怯えないようになったら、頭を触ってみましょう。

 

ケージを置く場所はベストな位置に

ケージの位置は、床ではなく少し高さがある位置に。また、湿気に弱いので、水場の近くはNGです。

夜は回し車を回してうるさいため、音が気になる場合は人との寝室は別の部屋にするなど、あらかじめ対策しておきましょう。

 

エサのやり方・量

エサは18時~翌6時の間に与える

ハムスターは夜行性な動物のため、人間とは真逆のサイクルで生活しています。

朝の6時から寝て、夕方の18時頃目を覚まし動き出します。

 

夜の22時ごろから本格的にエンジンがかかりだし、夜中には回し車をカラカラと回します。

そのため、エサはハムスターが起きている18時~翌6時までの間に与えましょう。

同じ時間にあげるようにすると、ハムスターもそのサイクルをわかってきます。

 

エサはペレット+副食を与える

ハムスターは雑食動物なので、与えれば何でも食べてしまいます。

栄養の取りすぎになるので、与えすぎに気を付けましょう。

基本的に、毎日のご飯は「ペレット+副食(種子類の殻類か野菜)」を与えます。

 

エサは1日1回、夜にあげて、昨日あげたぶんが残っていたら回収します。

ハムスターはエサがあるぶんほお袋につめて巣に持って帰ってしまうので、残していると腐らせてしまいます。

 

エサの量

ゴールデンは、ペレット10~15グラム+葉物なら5センチくらい。

ドワーフは、ペレット3~4グラム+葉物なら1かけほど。

ペレットにはソフトタイプと固形タイプがありますが、固形タイプがおすすめです。

ソフトタイプは無駄な添加物が入っており、歯にもよくありません。

 

3日に1回ほど与えていいおやつ

栄養管理として、また息抜きのおやつとして、3日に1回ほど栄養価の高いおやつを与えましょう。

ヒマワリの種などの種子類、果物、野草、チーズなどの動物性たんぱく質、サプリメントなど、ハムスターの好きな物、体調を選んで与えましょう。

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ハムスターのお世話の方法

ケージの掃除は1か月に1回

床材を取り替え、ケージを水洗いする掃除は、1か月に1回を目安に行いましょう。

ハムスターはあちこちでフンをしますが、ほとんど臭いはないのでそのくらいで十分です。

 

エサをこぼしていたり、おしっこをトイレ以外の場所でしていたら、その都度汚れた部分の床材を取り替えましょう。

ハムスターのおしっこは少量ですが、その分濃度が濃いので、放置していると臭いがこもってしまいます。

※飼い始めは、ケージの大掃除はしないでおきましょう。

 

ハムスターの慣れ具合をみて、最短1か月~最長2か月ほどで掃除します。

慣れていない間はケージを掃除してしまうと、巣を荒らされたと思い、ハムスターにストレスがかかり、人になつかない原因となります。

 

参考ページ

「ハムスターの掃除方法6ステップ~準備する物か~掃除後のお世話まで~」

「ハムスターの掃除頻度は月に1回がベスト。タイミングと注意点について」

 

清潔を保つ体のお手入れ方法

 

ハムスターはキレイ好きで、野生では体を砂にぶつけてゴロゴロして、汚れを取っています。

そのため、2~3日に1度砂浴びをさせてあげましょう。

 


スドー 砂浴びのすな徳用 1.5kg

 

このような砂浴び用専用の砂があるので、トイレの砂より粒子の細かい砂で遊ばせます。

ケージの中に置いていると、そこでトイレをしてしまったり、散らかしてしまうので、別の容器に移して使用すると便利です。

 

夏は暑さに注意

30度以上になる日本の夏は、湿気も多く、ハムスターには過酷な環境です。

熱すぎると熱射病や下痢などの体調不良を引き起こしてしまうので、ケージを風通しの良い日陰に置いて、温度管理には十分気を付けましょう。

クーラーの設定は24度~28度を保ちましょう。

水槽型、プラケース型のケージは熱がこもりやすいので、夏の間だけ風通しのよい金網ケージに替えるのもおすすめです。

 

冬は冬眠に注意

「危険すぎる!ハムスターが冬眠する室内環境とその原因とは?」でも書きましたが、ハムスターにとって冬はもっとも危険な季節です。

気温が15度を下回りだすと、ハムスターは疑似冬眠に入ってしまうことがあります。

疑似冬眠に一度入ってしまうと、そのまま永眠してしまうことが多いです。

ケージに毛布をかけたり、ペットヒーターを使用するなどして、室温は20度以上をキープするようにしましょう。

 

お散歩のしかた

お散歩の必要性はケージの大きさや環境、個体差によって必要かどうかが違ってきます。

ハムスターが外に出たがればお散歩させますが、したがらなければ必須ではないのでさせなくて大丈夫です。

お散歩させるときは、ハムスターに危険な物がないか、かじられてはいけない物がないかなどよく確認してから放しましょう。

 

参考

「安全なハムスターの散歩方法~部屋の準備から時間、返す方法まで」

 

初めに基本の本を読んでおこう


かわいいハムスター 飼い方・育て方

 

ハムスターの飼い方が一番よくわかる本でおすすめなのが、「かわいいハムスター 飼い方・育て方」です。

ハムスターの選び方からケージの種類、お世話の方法からエサの与え方まで、すべてカラーのイラストと写真で紹介されています。

これ1冊読めば、しっかりとハムスターをお世話することができます。

 

次に読んでほしいこの1冊


幸せなハムスターの育て方
ハムスター飼いの中では必読本となっている、獣医師今泉 忠明 (監修)、岡野 祐士さん著者の「幸せなハムスターの育て方」。

数多くの飼育本の中でも抜きんでて詳しく書かれており、初心者から上級者の方にも読んでほしい一冊です。

この本でとても便利なのが、病気・ケガのチェックリストです。

 

このチェックリストがあるおかげで、見ただけではわからない病気にいち早く気が付くことができました。

ハムスターは病気やケガが分からないので、毎日チェックしてあげて、こちらから気が付いてあげなければなりません。

ハムスターのことをもっと知りたい!と思ったとき、ぜひおすすめの一冊です。


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