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ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

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安全なハムスターの散歩方法~部屋の準備から時間、返す方法まで

      2017/09/12

「ハムスターに散歩は必要?本能的に外に出たがる7つの理由」ではハムスターの散歩の必要性をご紹介しました。

今回はハムスターを安全にお散歩させる方法を、部屋の準備からハムスターの生態からみるお散歩方法をご紹介します。

人間と違ってハムスターにはお散歩に重要な意味があります。

本能的欲求を満たし、楽しいお散歩をさせてあげたいですね。

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ハムスターの安全な散歩方法

部屋をハムスター用に片づける

まずはハムスターが安全にお散歩できるように、部屋をハムスター用に片づけます。

片づけのポイントは、人間用にきれいにするのではなく、ハムスター目線でのきれいさを重視します。

そうすることで、ハムスターを安全に部屋に放つことができます。

 

コンセントコードをかじられないようにする

ハムスターは散歩するとき、避難するときの逃げ道の確保を最重要に考えて行動します。

そのとき、道に邪魔なコンセントコードが落ちていれば、それは邪魔者とみなしかみちぎってしまいます。

 

ちぎられたくない物は引き出しの中などに移動するか、別の部屋へ移動しておきましょう。

わたしの部屋はというと、コンセントコードはハムスターにかじられない位置にステップルという又釘の一種で壁沿いに止めています。

 

他にも対策として、ハムスターはある程度の大きさになると障害物ではなく、「身を隠せる石」というように認識を変えます。

コンセントコードなどはひとまとめにして物を大きく見せる、パイプの中にコンセントを通すなどして工夫するとかじられません。

 

コンセントの穴をふさぐ

コンセントの穴に興味を示すハムスターもいます。

あらかじめこのようなコンセントカバーをしておきましょう。

 

 

 

コンセントの穴をかじってしまい、最悪感電する危険があります。

家具の隅になって目につかないコンセントはとくに危険なので、忘れないようにカバーしましょう。

 

家具の隙間をふさぐ

ハムスターは本来上に登る生き物ではありませんが、狭い場所が大好きなので、家具と壁の隙間を活かして上によじ登ってしまいます。

そこから地面に落下したり、さらにカーテンをつたって高い場所へ上ってしまったりと、危険が伴います。

ケージに戻そうとしても、隙間に隠れて出てこなかったりと、とにかく隙間は大敵です。

 

隙間対策として、なぜハムスターがここまで隙間を気にするかというと、隙間は身を隠せる場所と同時に、敵が潜む場所でもあるためです。

そのため自分が入れないほどの小さな隙間でも、あるとハムスターはカリカリと掘ったり気にするので、家具はぴったりと壁に寄せるようにしましょう。

 

あまりに気にする場合は、壁や家具にダメージを残さないマスキングテープで隙間を防いでしまいましょう。

うちで使用しているのは外観にもこだわりたいので、よくあるあの緑のマスキングテープではなく、おしゃれなテープにしています。

 

 

 

この柄を使用しています。

他にもいろいろあるので、家具にあった柄を選びましょう。

 

窓を閉める

窓は閉めておいたほうが、ハムスターが外敵を気にしないですみます。

うちはマンションなのですが、一度網戸にしていたとき近所の猫が窓に飛び乗ってきて、ハムスターがひっくりかえって驚いたことがあります。

あれがハムスターが窓に登っていたときだったら、転げ落ちて骨折していたことでしょう。

色々先回りして危険を予測して、万が一の事態がないように気を付けたいですね。

 

ハムスターのお散歩方法・注意点

散歩はいつからさせていい?

「ハムスターに散歩は必要?本能的に外に出たがる7つの理由」」の記事で書きましたが、散歩はハムスターが外に出たがらない限りしなくて大丈夫です。

外に出たがるようならさせましょう。

 

そしていつから散歩させていいかというと、ジャンガリアン・キャンベル・ロボロフスキー・チャイニーズなどのドワーフハムスターは、生後3~4か月ごからさせて大丈夫です。

ゴールデンハムスターに関しては、生後1~2か月後からで大丈夫です。

 

お散歩の時間は夜がおすすめ

ハムスターは夜行性なため、日が落ちてから行動が活発化になります。

その習性を活かして、お散歩は夜したほうがハムスターにはちょうどいいです。

 

ハムスターが寝床から起きだして、周囲を気にするようにそわそわ動き出したときがもっともお散歩にちょうどいい時間帯です。

起きたばかりはとくに周囲がどう変化しているのか分からないので、周囲のナワバリを確認したい、危険がないかを確かめたいと思っているためです。

 

散歩中はハムスターを見ない

いつも狭いケージの中にいるハムスターは、外に出すとさまざまにかわいい行動をしてくれます。

それをじっくり見ておきたいのはやまやまですが、ハムスターは見られていることが分かるので、視線から身を隠そうとします。

 

それで狭い隙間に入ってしまったり、思いもつかない場所に穴をほってしまったりと、ハムスターは落ち着きません。

じっと見つめることはせず、視線を離しておきましょう。

 

散歩時間は20分~30分を目安に

散歩の時間は、ハムスターが満足して自らケージに戻ったらそれでOKです。

自分から戻らない場合は、ドワーフハムスター、ゴールデンハムスターに限らず、20~30分を目安にしましょう。

 

本来、ハムスターは一晩のうちに5~20キロもの長距離を走ることができるとされています。

そのため何時間でも散歩させてても体力的にはいいのですが、30分以上外に出していると、外に巣を作り出してしまいます。

30分以上になると、「休憩する場所もないとね」と思ってしまうので、まだ帰りたくないと嫌々しても、そのあたりを区切りにしましょう。

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ケージに戻す合図を決める

自分からケージに戻らないハムスターは、まだまだ外にいたいと思っています。

それを急に捕まえて、ケージに戻してしまうと、「この人嫌い!」とハムスターが嫌な気持ちを感じてしまいます。

何かハムスターに「もう帰るよ」と、分かりやすい合図を設けましょう。

 

うちでは、名前を呼びながら、ケージの傍の壁をトントンと2回たたくという音を合図にしています。

ハムスターは音に反応するので、呼び鈴やスマホの音などを利用するのも手です。

 

散歩の部屋は一部屋だけ

ハムスターが外に出る理由としてもっとも大事なのは、ナワバリに危険がないかの偵察です。

そのため、ナワバリの範囲が広くては偵察も大変になります。

6畳ほどの一部屋を散歩させて、隣に行けないようにドアを閉めておきましょう。

 

ハムスターは隣に何かあるのは感じ取れますが、ドアのような大きなものは壁と認識し、散歩中いつもしまっているならその先は気にならないようになります。

気まぐれに隣の部屋へ出したりすると混乱してしまいます。

 

ハムスターの遊び道具は出さない

トイレットペーパーの芯やハムスターの部屋など、お散歩のとき遊べるようにと用意するのはおすすめしません。

位置を絶対に動かさないならいいですが、その都度動かすようなら、ハムスターは「場所が変わった。ナワバリに侵入者が?」と無駄に不安をあおってしまいます。

 

とくにハムスターが使用するものの位置は注意しましょう。

基本的に、ケージ以外の外に、遊び道具は用意しなくていいです。

外のほうが快適だと思ってしまうと、ケージに戻りたがらず、いつも外に出たいと、ケージを噛んだりよじ登ったりしてしまいます。

 

飼い主は部屋の真ん中に

安全性を高めるには、散歩中は人がその部屋にいたほうが安全です。

ハムスターは物がある場所へ身を隠しながら移動するので、基本的に部屋の真ん中はあまり歩きません。

その習性を利用して、見守るときはハムスターがあまり通らない部屋の真ん中でひっそりとしておきましょう。

 

おやつはケージに戻ってから

散歩中おやつを与えたり、ケージに戻すため手におやつを持っておびき寄せるのはあまりよくありません。

おやつを持っていないと、いつまでたってもケージに戻らなくなってしまいます。

おやつは散歩から帰ったあとに与えるようにしましょう。

すると、「ケージに戻ればおやつタイムだ」と、ハムスターも嫌がらずに戻ってくれます。

 

多頭飼いの場合は個別に

ハムスターを多頭飼いしている場合は、同じケージで飼っているハムスターなら、一緒に散歩させて大丈夫です。

ケージを分けている場合は、時間をずらして個別にしましょう。

とくに種類が違うハムスター同士が顔を合わせてしまうと、喧嘩になるので注意しましょう。

 

高い場所からの落下事故に注意

カーテンをつたったり、家具の隙間から上に登ってしまい降りられなくなっているときは、速やかに下ろしてあげましょう。

散歩中の事故で一番多いのは落下事故で、骨折する危険があります。

 

とくにジャンガリアンは、高さが分からないのか、あまりに怖すぎるのか、逆に高い場所から飛び降りてしまうことがあります。

ゴールデンハムスターは、高い場所が好きというより、登ることが楽しいのでよく登りますが、降りることはできません。

 

そして飼い主が地面に下ろしてあげると、「人が下ろしてくれる」と学習して、何度も繰り返し、下ろしてくれるのを待つようになります。

ちょっと困りますが、やはり危ないのですぐに下ろしてあげましょう。

根本的な解決として、ハムスターが上に登れないようにするのが大切です。


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