ラブハムスター

ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

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包み込むように触るのがベスト!ハムスターの寿命がのびる正しく触る方法

      2017/09/17

小さくてふわふわしたハムスターを見ていると、触りたい!という気持ちがうずうずしてきます。

しかし、ハムスターは単独で生活する生き物で、触られるというのに慣れておらず、ストレスを感じてしまいます。

飼育本でも、「驚かせないように、ハムスターに見える方向から手を伸ばして触りましょう」と書かれていますが、これは間違いです。

今回は、どうすればハムスターにストレスをかけずに、寿命を縮めることなく触ることができるのか、そのステップの方法と触り方をご紹介します。

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ハムスターは触られるのが嫌い

触るのは基本的にNG

ハムスターにストレスなく長生きしてもらうためには、基本的に飼い主側から触るのはNGな行動です。

わたしもハムスターを飼い始めの初心者のころは、ゴールデンがあまりにかわいくてべたべたと触りすぎていました。

 

その後ジャンガリアンやキャンベルなども飼いましたが、みんな2年~2年半ほどで、平均寿命を超えることはありませんでした。

そこで、ハムスターを長生きさせるにはどうすればいいのかと、そのとき考え、飼育本や長く飼っている人に意見を聞き、飼育方法をかえた時期がありました。

飼育方法はいろいろ見直しましたが、そのなかでも大切だったのはハムスターとの接し方です。

 

ハムスターは基本的に「触られる」というのは生命の危機を感じ、強いストレスを感じます。

ハムスターにとって人間は大きく、自分たちを捕食する生き物と区別がつきません。

 

その手に捉えられることは食べられることを意味し、その手が引き上げられ口の近くに持っていこうものなら、手の中で暴れだし噛みつきます。

それほど、ハムスターは人間との間に捕食関係を強く意識しているということです。

 

触れ合うコミュニケーションの習性がない

ペットショップなどではハムスターが寄り添って眠る姿が見られる光景がよくありますが、野生の世界ではほとんどのハムスターは単独で生活しています。

集団で生活するということはなく、仲間に触れ合いながらコミュニケーションをとるという習性はありません。

 

ペットショップは小さなスペースでハムスターを飼育し、多頭飼いしてはいけないハムスターを多頭飼いしていることが多くあります。

ちょっと見ただけではわかりにくいですが、多頭飼いされるハムスターはストレス行動がみられることが多いです。

 

参考
「分かりにくいハムスターのストレスサインを読み解く12の行動」

 

触られるのが嫌だと思っている行動

ハムスターは人間のように喜怒哀楽がわかりにくく、楽しんでいるのか、怖がっているのかがわかりにくいです。

ハムスターを触るとき、人間を怖がっている、ストレスを感じているときは以下の行動が見られます。

 

・手が近づくと逃げる

・触ると突然動きを止めて固まる

・触ると鳴き声を出す

・手を噛む

・じっとはしているけれど震えている

・驚いてひっくり返る

・頬袋から詰め込んだものを出す

 

よく、「うちのハムスターは触るとじっとしているから、自分になついてくれている」と思っている人がいますが、これは違います。

ハムスターは大きな人間相手には、なにをしても勝てないことをわかっているので、無駄な抵抗をしないだけです。

それほど恐怖を感じていて、怖すぎてなにもできずに立ち尽くしているという状態です。

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ハムスターに触るためのステップ

それでは、ハムスターにずっと触っていけないということではありません。

ハムスターに触ることができる条件を満たせば、その小さい体を手のひらに乗せることができます。

 

まず一番の条件として、「ハムスターに触るのではない、触られること」ということが大切です。

ハムスターが手に触ってくれるように仕向ける、安全に思ってくれて、人間を利用してくれるようになることを目指しましょう。

 

エサでつるのは逆に警戒心が高まる

ペットとして長い歴史がある犬や猫と違い、ハムスターにはいまだに野生の習性が強く残っています。

そのため、エサが手に入りにくい過酷な砂漠の環境で生きていたハムスターには、「飢え」という問題はとても重要です。

ハムスターには頬袋がありますが、遠い場所までエサを求めて走り、たくさんエサを収集して、過酷な砂漠でも生き延びるために作られた体の仕組みです。

 

そのような習性が刻まれているので、エサ箱にはいつも腐りにくいペレットを入れておきましょう。

エサ箱が空だと、危機感を覚えてストレスを感じ、頬袋にエサを詰めて巣箱に持ち帰りため込んでしまいます。

 

いつもペレットが補充されていれば、「あっいつもエサがあるから安心だ」と思い、過剰にエサを巣箱へ持ち帰ることも少なくなります。

このことから、犬や猫のように、ハムスターにはエサで気をひく、飼い主に服従させるというのは逆効果ということです。

 

エサを切り詰めてお腹をすかせて、強制的にエサを手のひらに乗せればハムスターも寄ってきます。

しかし、それは飼い主に慣れるための行動ではなく、逆に人に対して警戒心を抱かせ、危険な存在だと認識させることになります。

 

警戒心を解き魔法の手だと思わせる

エサを切らさずに十分に与えていると、ハムスターの行動に変化が起こります。

いつでもエサが手に入る安心感から、無駄にエサを巣箱にためこむことなく、頬袋じたいを使う機会が減ってきます。

こうなることがまず第一歩です!

 

ハムスターは「エサがいつも手に入る」→「いつもエサをくれる存在がいる」ということを認識します。

なので、エサの補充はハムスターが起きて活動しはじめる17時以降に与えましょう。

 

「この手がエサをやっているんだよ!」とアピールするんですね。

そのときはまだ触ったりせず、ささっとエサだけ補充してハムスターに役立つ魔法の手だと思わせます。

こうなると手を怖がらずになり、手が入ると寄ってきたり、匂いを嗅いだりする行動がみられるようになります。

 

おやつを手で与えて距離を縮める

エサを補充するときハムスターが手に寄ってくるようになったら、次はおやつや副食を手で与えてみましょう。

やはりパサパサしたペレットよりおやつや副食が好きなようで、手を怖がらない状態になっていれば、そのまま手渡しでおやつを食べてくれます。

超こわがりだったジャンガリアンの小太郎が、初めて指先からキャベツを食べてくれたときはとても嬉しかったです。と同時に、やってやったぞ!という達成感もありますね。

 

ペレットが補充されていて、人を怖がっていればハムスターは近づいてこないので、これで近づいてきたら、それはハムスターの意志で近づいたことになります。

「エサを運んできてくれる安心できる存在」として、認められたという証拠です。

 

触られるのが好きなハムスターはいない

安心している状態で手からエサを食べるようになると、エサの補充や掃除のときでも手に近づいて、ハムスターから触ってくるようになります。

ここで注意なのが、「だからといってベタベタ触っていいではない」ということです。

 

ハムスターはどんなに人になれても、人の圧倒的な大きさの前には無力で、その大きな手で触られてはこわくなってしまいます。

どんなに慣れても、手に乗るようになっても、「許容している」という状態にすぎません。

 

「うちのハムスターは触るのを怖がらないで、触られるのが好きなんだよ」という人がいますが、これはハムスターにはありえないことだと思います。

たくさんの種類のハムスターを飼ってきましたが、「触られるのが好き」というハムスターはいませんでした。

 

触られると恐怖で体が動かなくなったり、疲れすぎてじっとしている姿を、触られるのが好きだと飼い主が勘違いしているのです。

ではどうすれば触ることができるの?というと、「ハムスターを両手をつかって手のひらに乗せて、両手を包み込むようにして触れるか触れないかくらいで感触を楽しむ」というのが、ハムスターを唯一安全に触る方法です。

 

包み込むように触るのがベスト

「後ろから触るとびっくりするから、前から今から触るよっと見せて触れば大丈夫」と書かれている飼育本もあります。

しかし、それはハムスターからみると「今から巨大なものが迫ってくる!」という危険、圧迫感しかありません。

手渡しでおやつを食べて、手のひらに自分から乗るようになっても、ハムスターは野生の本能から触られるというのは恐怖、苦痛でしかないのです。

 

そのため安全に触るには、触るというよりは、ハムスターを包み込む、ハムスターの重みを楽しむという触り方がベストです。

指先でなでなでしたり、つついたり、そのような触り方はどう取り繕ってもNGです。

じっとしていて触ることはもちろん可能ですが、経験上、寿命が半年~1年は短くなるほどのストレスを与えています。

 

触られて嬉しい場所

ハムスター自身が触られて喜ぶ場所は、残念ながらないというのが真実です。

強いて言うならば、「手足」は触っても問題ありません。

 

というのも、ハムスターが自ら手のひらに乗ってきてくれれば、手足は手のひらについている状態なので、自分から触ってきてくれますよね。

ハムスターが触ってきてくれることを喜ぶのが、真のハムスターの飼い主としての心得です。


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