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ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

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初心者でも飼いやすいキンクマハムスターの性格と特徴~飼い方まで

      2017/08/28

アプリコットの色をした、ハムスターの中でも美しい毛色のキンクマハムスター。

キンクマは大人しく人懐っこい性格で、初心者でも飼いやすいハムスターとして人気が高いです。

うちではキンクマは歴代4匹飼っていて、現在はオスのドルくん2歳半を飼育しています。

今回は、キンクマとはいったいどのようなハムスターなのか、特徴や性格、飼い方をご紹介します。

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キンクマの基本データ

ゴールデンハムスターの品種改良から生まれた

キンクマはゴールデンハムスターを品種改良して生まれたハムスターです。

そのため、キンクマは野生には生息していません。

 

しかし近年、ハムスターを飼えなくなったからと無責任にその辺に離して、生態系に影響を及ぼす事例があります。

「野生でキンクマを見た」という例もあり、一部地域ではキンクマも野生化している可能性があります。

 

黄金の毛色

ゴールデンハムスターは白と茶色が混じった毛色が特徴的ですが、キンクマは全身を透き通ったアプリコットの毛色をしています。

ハムスターの中でも単色というのは珍しく、毛色が美しいのが特徴です。

 

耳の裏側だけが黒く、白に近い肌色の毛色を持つキンクマもいます。

子供のころはベージュで、大人になるに連れて毛色が深くなっていき黄金に近い、一般的なキンクマになります。

 

「キンクマ」の名前の由来は、キンクマの毛色は黄金だから=「キン」。

顔が熊っぽく見えるから=「クマ」とついたと言われています。

毛色と体重以外の特徴は、ほとんどゴールデンハムスターと同じです。

 

キンクマのたくさんの種類

キンクマの中にも種類があり、毛に光沢があるタイプもあります。

毛の長さも通常は短いですが、毛が長いをもつ長毛キンクマハムスターもいます。

さらに長毛キンクマハムスターの中にはレックス(巻き毛)のタイプもおり、毛がくるくると巻かれていて、トイプードルのように見えるキンクマもいます。

 

このタイプは海外で人気ですが、日本では珍しく、ペットショップではほとんど見かけることがないレア種です。

交配が難しいのかというとそうではなく、巻き毛同士のキンクマなら簡単に巻き毛が生まれます。

 

長毛キンクマハムスターは毛が長い分お手入れに手間はかかりますが、ゴージャスで見た目がとてもきれいです。

また、珍しいですが、キンクマの特徴である「耳の裏側が黒い」という特徴がなく、白のキンクマが稀にいます。

 

キンクマハムスターの特徴

体重はドワーフハムスターの2倍

オスの体重 85g~130g

メスの体重 95g~150g

身長 15センチ

 

キンクマハムスターはオスよりメスのほうが大きくなり、個体差がでやすいハムスターです。

ゴールデンハムスターはドワーフハムスターより大きいですが、キンクマはとくに通常のゴールデンより大きくなりやすい特徴があります。

上記の適正体重より、30g以上増えてしまうと肥満になります。

 

キンクマは食いしん坊な性格のこが多いので、お菓子を欲しがってもあげすぎないようにしましょう。

わたしは最初ドワーフハムスターから入ったので、キンクマハムスターの赤ちゃんをもらって飼い始めた時、その大きさに驚きました。

ジャンガリアンは体重40gほどですから、小さなキンクマでもジャンガリアンの2倍。

大きな個体だと3倍以上にもなります。

 

そのため、ドワーフハムスターよりも大きなケージを用意しなければなりません。

最初は知らずにドワーフハムスターのケージを使いまわしてキンクマを飼っていたのですが、部屋でお散歩させると帰ってこなくなり、ケージが狭すぎることに気が付きました。

 

ハムスターはケージの環境に不満があるとケージをガリガリして出たがり、お散歩させると戻ってこなくなります。

無理に脱走しようとしてケージをよじのぼって落下し骨折したり、ストレスが溜まってしまうので、キンクマの体格にあったケージを選びましょう。

 

寿命は2年半~3年

キンクマの平均寿命は2年半~3年と、体の小さなドワーフハムスターよりも寿命は長くなっています。

寿命は体の小さい動物ほど短く、体が大きい動物ほど長くなります。

体が小さい動物は、心臓の動きが早く、鼓動を打つ回数が早くなるためです。

 

そのため、キンクマはハムスターの中では体が大きく、長生きしやすい種類だといえます。

わたしが飼っていたキンクマで、もっとも長生きしたブルックリンくんは、4年半という大記録を達成してくれました。

体重が120グラムと、キンクマの中でも優良健康体で、もともと体が丈夫なこだったと思います。

 

ただ、体が大きくなると寿命が延びるというのは、適正体重内に限ります。

オスの場合130グラム以上の体重だと、逆に心臓に負担をかけて寿命は短くなってしまいます。

適正体重を守り、気持ち少なめにご飯を与えることで平均寿命より長生きできる確率が上がります。

 

値段は1500円~2000円

ゴールデンハムスターの値段は1000円ほどですが、キンクマはゴールデンより少し高い値段設定がされています。

ゴールデンの品種改良から生まれた種なので、希少価値が高いことから少し高くなります。

 

また、毛が長い長毛キンクマハムスターは、4000円ほどと、ハムスターの類の中では高額になります。

日本では珍しく、大きなペットショップに行かないと手に入らないこともあります。

ケージや回し車などの初期費用は1万円ほどで揃えられるので、全部で12000円ほどでキンクマを飼い始めることができます。

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キンクマの性格

キンクマはオスメスともに穏やかな性格で、ハムスターを飼ったことがない初心者でも飼いやすいです。

性格はゴールデンハムスターと同じなので、飼育本などではゴールデンハムスターの欄が参考になります。

 

ドワーフハムスターよりも脳が大きいので頭がよく、キンクマだけは飼い主のことをある程度覚えているように感じます。

ドワーフハムスターは、飼い主を覚えるというよりも、人に慣れることができるといったほうが正しいです。

 

そのため、キンクマは飼い主に慣れると手に乗ってきて、お散歩の催促をしたりします。

うちのキンクマは、回し車の隅に行くと「手タクシーに乗りたい!」というサインを出して、手を催促するようになりました。

オスとメスの性格の違い

 

キンクマはオスとメスで性格の違いに差がある傾向にあります。

オスは大人しく攻撃性がなく、臆病な傾向にあります。

メスは好奇心旺盛で攻撃性がオスより強く、気が強い面があります。

 

初めてハムスターを飼うときは、オスのほうが扱いやすく、人慣れするのも早いです。

オスとメスが喧嘩をすると、メスのほうが体も大きく気が強いため、オスが負けることが多いです。

 

好奇心旺盛

ゴールデンハムスター系列のハムスターは、すべて好奇心旺盛という特徴を持っています。

頭が良いぶん、動物的な「生きるため」に行動するだけでなく、ちょっとした「遊び」をする傾向がみられます。

 

例えば、どんなにケージ内を充実させても外に出たがり、お散歩を好むこが多いです。

ドワーフハムスターは、ケージ内の環境に満足すれば、逆に外には出たがらず、ケージ内にこもりきりになります。

 

キンクマはケージの外に出て冒険したいらしく、よくカーテンをよじ登ったり、タンスの上に登ったりと、上下運動も果敢に挑戦したりします。

十分な体力と筋力があるので、お散歩させるときは登れる箇所がないか注意しましょう。

 

縄張り意識が強い

温和で人懐っこいキンクマですが、縄張り意識が強いという特徴があります。

動物として縄張り意識が強いことは、生き残るために必要なことで、それがあるためゴールデンハムスターは世界中で個体数を増やすことができました。

 

そのため、縄張り意識が強いの自体はいいのですが、ケージの掃除をすると怒ることがあります。

「ナワバリを壊された!」と思って、掃除したケージに戻すと暴れたり、キーキーと怒って鳴いたりすることがあります。

 

キンクマの寿命が延びる飼育方法

キンクマに適したケージの大きさ

個体によっては150g以上の大きさになるキンクマ。

大きな体になることを考慮して、大きなケージを与える必要があります。

目安として、「縦35×横65×高さ30センチ」が理想的なケージの大きさです。

 


アイリスオーヤマ キャリーストッカー 幅40×奥行74×高さ31cm クリア/ホワイト AA-740
 

ハムスターは一晩に5~20キロ走るという観測結果が出ています。

餌を探すため、体を温めるために、ハムスターにとって走ることは生きるために必要な行動です。

そのため、うちではケージをストレスなく広く使ってもらうために、衣装ケースを採用しています。

 

以前は水槽型ケージを使用していましたが、衣装ケースのほうが大きく、使い勝手もよく、ハムスターが外に出たがるというストレス行動もなくなりました。

ペットショップには、ドワーフでも小さすぎるようなスモールハウスが多く売られています。

 

人間にとっては小さなスペースで観賞用に飼えても、ハムスターにとっては窮屈で住みにくいです。

どんなケージにするにしても、とくにキンクマは大きさ重視にしましょう。

 

トイレのしつけがしやすい

頭がよいため、きちんと教えればトイレも早くから覚えることができます。

「キンクマがトイレを覚えてくれない」という悩みをたまに聞きますが、これはケージ内に不満があり、それをトイレで表している場合があります。

とくにハムスターはきれい好きなため、野生でも寝床とトイレは別の場所に作る動物です。

 

トイレをいつも決まった場所でしてくれない。巣箱の近くでトイレをするという場合は、ケージが狭すぎる可能性が高いです。

キンクマは必ずトイレを覚えられる動物なので、まずはケージ環境を見直しましょう。

 

1匹1ゲージ

キンクマは必ず単独飼育になります。

縄張り意識が強いタイプなので、同じキンクマ同士でも喧嘩してしまいます。

 

ドワーフハムスターを同じケージに入れようものなら、ドワーフハムスターは100%危機に陥ります。

大きなケージ単独飼育して、ストレスを与えないようにしましょう。


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