ラブハムスター

ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

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ハムスターの癌闘病記。食べ物から治療法、余命についてまで語ります。

      2018/02/09

動物病院の検査で癌を発見

ハムスターという動物は、自分が飼うまでは知りませんでしたが、実際は多種類いたわけではなく、砂漠に住んでいた、たった一匹から現在まで増えたそうですね。

砂漠に生きてきた動物のために、本来、日本のような湿度の高い環境は、ハムスターの体調管理には本当は合ってないことも多いんだそうです。

 

ハムスターの癌が見つかったのは、具合が悪く動物病院に行って、検査をした結果でレントゲンで腫瘍が見つかったからです。

最初は全然元気でしたので、全く気が付きませんでしたが、暑い夏場の季節で風通しの良い部屋にケージを置いても、ほとんど小さいケージ内の隅の方でうずくまって、餌も減ってないので変だなと思ったのがきっかけです。

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癌の闘病生活の始まり

癌が進行すると、転移よりもまず腫瘍が腫れ上がって、その部位が変形します。体も動きづらくなり、闘病生活中も元気に走り回ることはありません。

痛みはあるのか無いのかわかりませんが、徐々に内蔵を腫瘍が圧迫するので、確実に食欲が減るか、糞も少なくなり、尿が異常に増えます。

 

血尿などはありませんけど、いつもお尻が汚れているので、常にケージ内に敷く素材をお尻に付着しない木片とか、乾燥しやすいものに変えます。

動物病院では、ハムスターような小さい動物の外科手術は非常に危険で、死亡する確率がむしろ高いそうですね。

結局は痛々しい姿でも、自宅で管理、闘病生活を送る事になります。また治療薬もありません。

 

ハムスターの種類によっても違う

ジャンガリアンとか、ドワーフ系のハムスターは癌ではもう諦めるしか無いのですが、キンクマとかゴールデンは、

腫瘍が悪性からそのまま固まるというか、それなりに体力もあったりで、存命する確率は高いです。

 

癌で注意するのは、やっぱり室温で、特に真冬では暖房は欠かせず、室温は30度前後でないと、ハムスターの癌などで体力が失われている状態では、命に関わります。

室内は乾燥しますけど、元々、シリアとかイスラエルなどの中東で暮らしてきた動物なので、乾燥には強いです。

夏場はともかく、とにかく冬場の暖房は切ることが出来ないので、闘病生活では最も費用がかかりました。

 

闘病生活中の餌

がん闘病生活中の餌ですけど、これはちょっと難しいですね。

ハムスターは食欲が元々旺盛で、食べていないとすぐ体温が低下して、食欲も落ちるという悪循環になります。

 

そこで、食べやすいふやかした、カリカリの餌を与える見るのですが、

これもまた冷めた状態では余計にハムスターの体温を下げるので、熱湯でふやかし、

ハムスターの体温と同じ温度で素早くシリンダーで少しずつハムスターの口元に運んで、餌を舐めさせます。餌が冷めたらシリンダーごと熱湯に入れたりして温度を調節し、何度も舐めさせます。

 

シリンダーとは、注射器の針を除いたもので、犬猫用の「注入器」として通販で購入できます。

あんまり熱くすると、ハムスターが熱がりますので、体温程度ですね。

その他、バイトチューブとか、小動物専用のチューブに入ったペースト状の餌が市販されているので、それも少量、食欲の無い時に与えてました。

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強制給餌の重要性について

結局余命は、それほど長くなく、闘病生活を続けた結果、数週間で亡くなりましたが、早期発見していれば、ハムスターの体力次第で延命処置は出来ると思います。

とにかく室温には注意して、餌は多少強引でも定期的に与えないとダメだなと思います。

 

それと、ふやかした餌を与えている時は、水はウォーターボトルでは与えませんでした。水をあまり飲ませると、お湯でふやかした餌では、糞が下痢気味になって、糞をする度に体温を下げてしまうからです。

従って、野菜や果物は与えていません。

 

しかしながら、他の癌のハムスターの闘病生活を拝見していると、どうしても給餌はハムスターが自然に食べられるようにしたいと思うのか、「強制給餌」を皆していないんですよね。

ハムスターはとにかく体力勝負で、1日でも餌が無くなると、そこですぐ弱ってしまうんです。

 

多少強引でも、ペースト状の餌を舐めさせたりするなどして、体力をつけさせないととても危険です。

ハムスターの癌、闘病生活は「食べる気力も、体力次第」と肝に命じておくべきです。

 

様々な工夫で延命を試みる

ハムスターを手に持ってみればわかりますが、ハムスターの血圧は非常に高く、鼓動も早いです。

従って、癌の進行もそれにともなって早いです。ただし、必ず進行していずれ死んでしまうかどうかは、結局のところわかりません。

個人的には、強制給餌と室温に注意し、食事をマメにやってたので、余命は長い方ではないかなと思っています。

 

よくよく調べると、ハムスターは奇形や遺伝障害があまりない動物だからこそ、多産で非常に増えるんだそうで、癌になる確率自体が低いそうです。

その意味では、大変貴重な体験ではありました。

他には闘病生活で出来るのは、ハムスターの飲水にオリゴ糖などの腸内細菌に良いものを溶かして与えることです。餌にふりかけても良いです。

 

ハムスターの癌から、自分が得られること

闘病生活を続けても、いずれは可愛がっていたハムスターの最後を見送ることになるかもしれませんよね。

しかし、逆を考えれば、こうした必死の闘病生活を支えて、最後の最後に死んでしまったとしても、確実に言えるのは、その経験は今後活かしておくことが出来ます。

 

闘病生活の中で、ハムスターが食欲がない、あるいは元気がない時に、どこを疑えばよいか、何から手をつけるべきかを、こうしたハムスターでもその闘病生活で、良い経験となります。

ハムスターの癌の闘病生活は見ていて、大変心苦しく辛いものですが、最後まで看取った経験は、貴重な飼育経験の中で、飼い主さんの財産になるんです。


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