増えてない?減ってない?ハムスターの体重測定方法で健康管理
ハムスターのチャームポイントといえば、全体的にコロコロした可愛いその姿。
後ろから見た時のあの動きはいつまで見ていても飽きないですよね。
でも甘やかしすぎるとハムスターも好きなものしか食べなくなって…うちの子なんか太り気味かも?という方も多いかもしれません。
今回はハムスターの適正体重を考え、ハムスターが健康で長生きするための日常管理について考えましょう。
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ハムスターの適正体重ってどれくらい?
ハムスターは現在24種が確認されており、小さなロボロフスキーハムスターから最大サイズのクロハラハムスターまでいろいろな体の大きさのハムスターが知られています。
ペットとして一般的な種類ではゴールデンハムスターが大きいサイズのハムスターとして知られ、最も広く飼育されているジャンガリアンハムスター、小さなロボロフスキーハムスターがいます。
では、それぞれの種類の適正体重はどれくらいなのでしょうか?
ゴールデンハムスターの適正体重
ペットショップで見られるハムスターの中では大型に分類されるゴールデンハムスター。
メスの方がオスよりも大きく育つことで知られ、平均的な体重差にもオスメスで差があります。
オス:80g~130g
メス:90g~150g
前後が一般的な適正体重になりますが、個体差によって体重は前後するので、必ずしもこれ以上なら太り過ぎというわけではありません。
ハムスターもひとくくりにされてしまうと困ります。私たち人間と同じですね…。
しかし、ゴールデンハムスターは骨格もしっかりしており、食欲も旺盛な種類なので太りやすい傾向のある種類でもあります。
私も子どものころに最初に飼ったゴールデンハムスターは、食べる姿がとても可愛く、食べるだけエサを与えてしまっていました
ゴールデンハムスターは成長も早いですから、買ってきた小さなハムスターもすぐに大きく成長して太り気味な子に育ってしまいました。
ゴールデンハムスターは太りすぎるとお腹が床に付いてしまうようになったり、上から見ると円形に見えてきますので、そこまでになってしまうとやはり肥満ということになってしまうでしょう。
ジャンガリアンハムスターの適正体重
一番人気のジャンガリアンハムスター。現在飼育しておられる方もきっと多いことでしょう。
ジャンガリアンハムスターはドワーフハムスターに分類され、オスメスともに30g~45g前後が適正体重です。
ゴールデンハムスターと比べるとかなり軽く感じますが、肥満の個体だと70g~80gほどになって、ゴールデンハムスターのオスと変わらない体重になってしまうこともあります。
ジャンガリアンハムスターは本来小さな体のため、太り過ぎていてもあまり気付かずにそのままの飼育法を続けてしまうこともあり、体重管理に注意が必要なハムスターでもあります。
ロボロフスキーハムスターの適正体重
世界最小のハムスターと知られるロボロフスキーハムスターは体重もとても軽く、オスメスともに15g~30gが健康的な体重です。
30g前後というと、お正月に食べる切り餅と同じくらいの重さになります。
とても軽いですよね。
それはつまり、体重管理もかなりしっかりしなければならないということでもあります。
ゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターの場合の5g,10gとは重みが変わってきます。
ロボロフスキーハムスターは基本的には肉食性が強く、量をたくさん食べるというよりも高たんぱくなエサを少なく食べる傾向にあります。
高たんぱくなエサをたくさんあげてしまうと肥満の原因となるため、注意が必要です。
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ハムスターの体重の測り方
ハムスターの健康管理のためには、まず現在の体重を知ることが大切です。
では、どのようにしてハムスターの体重を測れば良いのでしょうか?
特にハムスター専用の体重計を用意する必要はありませんが、できるならキッチン用品などで売っているデジタル式のはかりを用意し、体重計として使用します。
目盛タイプのはかりでも問題ありませんが、ハムスターが動いたときに目盛りがとても読みにくいので、ハムスターの体重計としてはあまりおすすめはしません。
はかりの上に載せるハムスターを入れる容器は、安定していてハムスターが飛び出ないような高さの入れ物を用意しましょう。
ふたの付いたプラスチックケースなどが用意できればベストです。
はかりにプラスチックケースを載せた状態でゼロにし、ハムスターを載せて体重を測りましょう。
タニタ デジタルクッキングスケール 1kg ホワイト KD-187-WH
うちで使用しているのはタニタのデジタルクッキングスケールです。
1グラム単位で測れるので、ハムスターの僅かな体重増減も見逃しません。
ハムスターの体重管理はもちろん、細かな計量ができるので、お菓子作りやパン作りにも重宝しています。
ハムスターの太る原因・痩せる原因
飼っているハムスターが太り過ぎていたり、逆に痩せすぎているようだととても心配になるものです。
私たちの場合もそうですが、適正体重を保つためには運動・食事のバランスを保ち、ストレスを減らすことが大切です。
では、ハムスターの体重が増加したり減少したりする原因について考えてみましょう。
太る原因
体重増加の原因としてまず考えられるのは、やはり食べ物です。
ハムスターはエサを与えるだけ受け取り、頬袋にため込んでいきます。
その姿が可愛くてついついエサを与えすぎてしまうものですが、ハムスターの健康を第一に考えるなら、そこでの我慢が必要です。
あらかじめ1日に与えるエサの量を決めておき、飼い主が感情に流されないように注意しましょう。
また、ハムスターには人間の食べるものを与えないこともとても大切です。
私たち人間とハムスターでは体の大きさも必要なエネルギーの大きさも全く異なります。
わたしたちにとっては味付けがちょうどよく、とても美味しく思えたとしてもハムスターにとっては甘すぎたり、塩味が強すぎていたり、油っぽかったりするのです。
とくにハムスターも好きそうなもの、ナッツ類やお菓子のビスケットなどはあげないように注意が必要です。
人間用に味付けされたナッツ類は塩味が濃く、ビスケットなどもハムスターが自然界では取り入れないような栄養素がたくさん含まれています。
健康的な体重維持のためにはハムスター専用のエサや野菜を中心に与えるように心がけましょう。
痩せる原因
逆にハムスターが痩せすぎているという場合はどうでしょうか?
原因として考えられる一つの理由は、与えているエサが適切でないことかもしれません。
同じハムスターであっても、生息地やその環境などにより、必要とする栄養素の種類は変わってきます。
たとえば、ゴールデンハムスターは多くの水分量を必要とし、水分を多く含んだ生野菜などを中心に与えることが健康維持に役立ちますが、逆にロボロフスキーハムスターは主に砂漠地域に生息している種類のため、自然環境では生野菜などを食べることはほとんどありません。
代わりに砂漠に生息している昆虫類を主食としているため、ミルワームなどの高たんぱくで栄養価の高い食べ物を必要としているのです。
もし飼育しているハムスターが?せすぎているように感じるなら、それぞれのハムスターの種類がどのようなエサを必要としているのか、確認してみるのは良い方法です。
ペレットタイプのエサはどの種類のハムスターにとっても基本的な栄養素がバランスよく含まれており、おすすめできる主食となります。
また、痩せすぎの別の原因として考えられるのはストレスです。
私たちの場合と同じく、ハムスターもストレスを強く感じると食欲減退などの症状を表します。
ハムスターがストレスを感じる原因は様々ですが、特にゲージ内の掃除の頻度やハムスターとの接触の方法・頻度、ゲージを置いている環境などについてもう一度見直してみるのが良いかもしれません。
特に急激な体重の減少の場合、ストレスが原因となってウェットテイルを引き起こし、消化不良や脱水症状を起こしている可能性もあります。
それ以外にも急激な体重変化は病気が疑われますので、早めに動物病院で検査を受けるようにしましょう。
まとめ
体重変動はハムスターの健康状態を知るうえでもとても大切なバロメーターとなります。
体の小さなハムスターはそれだけ内臓の機能も弱く、太りすぎや痩せすぎは直接命にかかわる場合もあります。
ハムスターの体重管理については飼い主によるところが大きい部分でもありますので、ハムスターの健康を優先して、種類ごとの正しい知識を身につけるとともにエサやストレスを上手に管理してあげましょう。
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