なついてくれない!ハムスターが手を噛む原因まとめ
2017/09/06
ハムスターが噛む力って、あの小さな体からは想像がつかないほど痛いですよね。
今まで30匹以上のハムスターを飼ってきましたが、やはり噛むこは噛みます。
そんな噛み噛みしてしまうハムスターでも、きちんとお世話をしてしつけしてあげれば噛むことはなくなります。
噛まれないようにするにはまず、ハムスターがなぜ人を噛むのか?という原因を知らなくてはいけません。
今回はハムスターが人を噛む原因を、2種類に分けてご紹介します。
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ハムスターが手を噛む原因
ハムスターが人の手を噛む原因は、大きく分けて2種類あります。
・人を怖がっているから噛む
・それ以外の原因
の2つです。
この2つを細かくみて、どのような原因があるかを調べてみましょう。
人のことを恐ろしいと思っている原因
残念ですが、ハムスターが人の手を噛む原因として、もっとも多い理由が「怖い・恐ろしい・恐怖心を感じている」ためです。
ハムスターは警戒心が強い動物で、行動のほとんどが警戒心から発生しています。
噛むという行動は、ハムスターにとってもリスクがあるものです。
・噛んだことにより、相手からも攻撃を食らう
・本気で噛むと歯が抜けなくなってしまう
そんなリスクを背負ってでも噛むということは、ハムスターは本当に不安を感じている、あるいは訴えたい何かがあるということです。
ハムスターの気持ちをよく読み取って、安心して信頼してもらえるようになりたいですね。
以下の状況で噛まれた場合は、ハムスターが恐怖心によって噛んでいる場合です。
エサを手渡しするとき噛まれる
ハムスターと仲良くなるために、手でおやつをあげようと言われるので、実践している人も多いと思います。
確かに続けていけば仲良くなれますが、何日も続けても噛まれるならば、これは逆効果になっています。
おやつと間違えて手を噛んでしまっていると思われがちですが、ハムスターはおやつと人の手の区別はついています。
おやつは欲しいのに、手があって邪魔だし怖いのでそれを避けようとして噛んでいるんです。
噛めばすぐに手を引っ込めてくれて、おやつだけを残していってくれるので、ハムスターからすると都合がいいんですね。
かなり嫌われているケース
「あっ昨日噛まれたところをまた噛まれた。ぜんぜん傷が治らないよ~」と、何度も同じ場所を噛まれる場合、これは要注意です。
ハムスターは本能的に危険を感じた時、敵の急所を捉えて攻撃しようとします。
同じ場所を何度も噛まれるということは、危険を感じていて、相当怯えているというサインです。
この状態が続いているときは、ハムスターは過去に何らかの身の危険を感じているということです。
急に仲良くなることはできないので、少し時間をおいてみましょう。
噛まれたとき怒ってしまった
小さなハムスターでも、噛まれるとかなり痛いですよね。
わたしも何度も手から血が出るケガをしました。
そこで、「痛い!」と手をひいてしまったり、大きな声をあげたり、あげく叩いてしまうなどがあれば、ハムスターはとても恐怖を感じます。
その恐怖心が、「こいつは危ないやつだ!」と覚えさせてしまい、何度でも噛むようになります。
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人を怖がる以外の原因
ケージに何らかの不満がある
ケージ内が汚い、物を置きすぎている、回し車が小さい、欲しい物がないなど、ハムスターはいろいろなことで不満を持ちます。
とても些細なことでも、そのハムスターにとっては重要なことなら、それをどこか外に探しに行きたい。
そういう本能的欲求から、人を噛むようになります。
とくにハムスターに慣れていない初心者は、ハムスターが求めていることが分からないので、このような原因を引き起こしやすいです。
なかなかハムスターが手乗りしてくれないなぁと思ったら、まずはケージのよりよい改善をはかってみましょう。
まだ人に慣れていない
基本的に、新しい場所やケージに対して、ハムスターは慣れるまでに1~2週間かかります。
そこから更に新しい人に対して慣れていかなくてはならないので、噛まなくなるようには時間がかかるものです。
とくにドワーフハムスターのキャンベルやロボロフスキーは、慣れるまでに時間がかかります。
上級者でない限り、長年飼っていてもずっと噛み続けることもあります。
最初は気長にお世話して、「わたしはあなたに危害を加えないよ」と見せて、ハムスターから近寄ってくれるのを待ちましょう。
これはハムスターの個体差によりますが、だいたい気難しいこでもきちんとお世話すれば、3か月くらいで慣れてくれることが多いです。
一番長くかかったこでも、半年で噛まなくなりました。
ハムスターと信頼関係を築くのは、長い気持ちで待つことが大事です。
ダメなお世話をしている
ハムスターが寝ているとき掃除をした。
怖がっているのに無理やりお散歩させた。
ハムスターを無理やり触った。抱っこしたなど、ハムスターが怖がるお世話をしてしまっている可能性があります。
よく考えれば、こんな何百倍も大きな人間が、小さなハムスターと関わるわけですから、怖がって当然です。
進撃の巨人の巨人が、急に表れて「お世話してあげる」といっても、信じられなくて抵抗しますよね。
ハムスターは恐怖を感じたときの記憶力が良く、覚えて欲しくないことを長く覚えています。
身の危険を人から一度でも感じると、同じ状況になったときはまた噛んでしまいます。
人の手からタンパク質を食べようとしている
ハムスターはとても動物的欲求が強い動物です。
一般的に、知能が低い動物ほど本能に忠実に行動しています。
その名残からか、エサがあっていない、栄養が足りていないハムスターは、不足したたんぱく質を補おうと、人の手を食べようとしてくることがあります
数的には少ない原因ですが、ときたまこのような栄養不足という可能性もあります。
このとき気を付けたいのが、同じケージ内で多頭飼いをしていた場合、たんぱく質を補うために共食いしてしまう場合があることです。
エサは十分に足りているか、とくに動物性たんぱく質は足りているかを確認しておきましょう。
ケンカ中は案外噛んでこない
同じケージ内で飼っていると、仲の良いハムスターでもケンカすることがあります。
これは仲が悪くてケンカしているというよりも、どちらかがびっくりして、不安からケンカに発展するというケースがほとんどです。
ハムスターは神経質で臆病ですから、ちょっとした拍子で噛み合ってしまいます。
ここでケンカを仲裁するために手を入れるとどうなるかというと、案外噛んできません。
どちらも興奮はしていますが、攻撃していた相手が手で見えなくなることにより、「えっ?」と驚いて噛むのをやめるようです。
注意したいのは、オス同士のケンカ、とくにゴールデンハムスターの場合は違います。
ゴールデンハムスターのオスのケンカは荒く、激しいものになります。
前提として、ゴールデンは同じケージで飼うことはないので、このようなケンカになることはありませんが、注意しておきたいですね。
ハムスターから舐められているケース
ハムスターが噛むということは、たいていの場合恐怖という感情からきていますが、違う場合があります。
手には乗ってくれるけど、手のひらの上でチクチクと、「ちょっと痛いな」と軽く噛む場合、これは飼い主を甘く見ているサインです。
「早く下ろしてよ!」「おやつちょうだいよ!」と、噛むことによって何かを要求していると考えられます。
とくに、噛まれながらも外にお散歩に出したり、おやつをあげるなどの行動をしていれば、これはエスカレートしていきます。
この行動はドワーフハムスター、とくに経験ではジャンガリアンに多い傾向があります。
少しハムスターが調子に乗っているので、噛んだらお散歩させない。おやつを与えないなどして、「噛んだら何もあげないよ」ということをしつけましょう。
妊娠中のメスは要注意
ハムスターは1年中繁殖できる動物で、メスは4日に1回繁殖が可能です。
普段は大人しいハムスターでも、よーく観察してみると4日に1回いつもと行動が違うような?という仕草を見ることができます。
とくに1才までは活発で、その後は老化していくので、これまでは気性が荒く、なついてくれないという場合があります。
メスは妊娠するととても気性が荒くなり、それまでは大人しくよくなついていたハムスターでも、急に人の手を噛むようになります。
それも甘噛みではなく、全力で噛んできたりするので危険です。
これは妊娠による体調の変化とともに、お母さんになるので、お腹の赤ちゃんを守らなきゃ!という母性に溢れた行動なんですね。
このときばかりは、飼い主も、お父さんのハムスターでさえもお母さんには近づけません。
とくにオスのハムスターには攻撃的になるので、オスを触った後に、手を洗わないで妊娠中のお母さんハムスターを触ってはいけません。
臭いだけで敏感になり噛んできます。
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