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ハムスターを15匹飼っている飼育人がお届けする、ハムスターのエサのやり方、ケージの掃除、脱走の問題など、飼育方法を中心にご紹介します。

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大切なハムスターの臭腺をお手入れしよう!方法と病気について

      2017/12/08

ハムスターは基本的にあまり臭いがしないペットとして知られています。

しかし、ハムスターにとって臭いはとても重要な役割を果たしているということをご存知でしょうか?

今回はハムスターの体にある臭腺に注目して、そのお手入れの仕方やトラブルの対処法について考えます。

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ハムスターにとって、臭いはとても重要

クリっとしたまん丸の目がとても可愛いハムスターですが、実はとても視力の弱い動物です。

そのため、ハムスターの取る行動はほとんど聴覚と嗅覚に基づいています。

 

通常は単独で生活しているハムスターが、異性と出会い、子どもたちを残すには何かのきっかけがなくてはなりません。

ハムスターのオスは自分の縄張りを定期的にパトロールして、他のオスのハムスターが自分の縄張りに侵入してきていないか、またメスの臭いが付いていないかを確認します。

 

近くにいるメスも繁殖の準備が整うと、自分の臭いを縄張りに残すようになります。

ハムスターの臭いは広い大自然でハムスター同士が出会い、子孫を残すためにとても重要な役割を果たしているのです。

 

その他にも、周囲の状況を把握するためにもハムスターは臭いに頼っています。

縄張りに臭いを付けておくことで、「ここは自分の知っている場所だ」と分かり、安心できるのです。

このようなハムスターの行動は、ペットとして室内で飼育している場合にも見られます。

 

定期的にゲージだけでなく、散歩中にも体を低くして自分の臭い付けをしていることがあります。

また、ゲージの外を始めて歩く場合には、きっとオドオドしていたのではないでしょうか?

 

ハムスターは初めて歩く場所に来た時、自分の臭いが付いていないために自分がどこにいるのか分からず、混乱してしまうことがあるのです。

ハムスターを最初に飼い始めた時にも、それまでペットショップで生活していた時のティッシュペーパーを一緒に入れてあげたり、ウッドチップを少量持ち帰ったりしてあげると安心することができます。

 

ハムスターの臭腺の特徴は?

ハムスターに限らず、臭腺は様々な動物が持っています。

では、ハムスターの臭腺にはどんな特徴があるのでしょうか?

 

まず、個体差はありますが、基本的にはオスの方がメスよりも強い臭いを出す傾向があります。

強い臭いといっても、人間にはそれほど強く嫌な臭いがするというわけではありません。

 

ハムスターのゲージから臭いと感じる臭いがする場合には、臭腺やそこからの臭いというよりはトイレ掃除を怠っているという原因がほとんどです。

ハムスターの臭腺に触れてしまって、手が湿っぽくなってしまったという場合にも手を洗えば臭うことはありません。

ハムスターの臭腺は種類によって異なる位置にあり、ゴールデンハムスターは腰の左右に一対、ジャンガリアンハムスターなどのドワーフハムスターは人間のおへその辺りのお腹の真ん中に位置しています。

 

臭腺のお手入れの方法は?

ハムスターの臭腺のお手入れはハムスター自身が行ってくれるのであれば、お任せするのが最善です。

飼い主によってはハムスターの臭腺を全く気にしたことがないという方も多いのではないでしょうか?

 

私もメスのハムスターを飼育している時には全く気にしたことがありませんでした。

自然で生活しているハムスターは基本的に臭腺のお手入れも自分自身で行っていますので、それが最も自然な方法でしょう。

 

しかし、ハムスターは砂などに体を擦りつけることで体を清潔に保っており、臭腺などのお手入れもそのようにして行っているはずです。

そのため、ゲージ内に砂場などを設置してあげるようにして、飼育下でも自分で体を清潔に保てる環境を整えてあげることが必要となります。

 

ハムスターの臭腺に関するトラブル

基本的には自分で臭腺のお手入れができるハムスターですが、時々個体の性格によってや太りすぎなども関係して、臭腺がトラブルを起こしてしまうこともあります。

どんなトラブルが考えられるのか、またその対処法についても取り上げます。

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臭腺にかさぶたができる

臭腺からの分泌物は粘度があるため、臭腺の周りに残ってかさぶたのようになることがあります。

個体によって粘度の強さも異なり、かさぶたの色も黄色から黒色まで幅があります。

 

私たち人間の場合にもそうですが、かさぶたができているとそれを取りたくなってしまいますよね?

しかし、ハムスターの場合にはかさぶたが自然に取れたり、ハムスターが砂浴びをして落としたりして、しばらくするときれいに剥がれている場合が少なくありません。

 

それよりも、飼い主が気にしすぎて、かさぶたを無理やりはがして傷つけてしまう方が問題です。

どうしても気になる場合には、オリーブオイルを綿棒に少量つけて、かさぶたを湿らせてあげるようにします。

 

かさぶたが柔らかくなっているとハムスター自身も気になって、自分で加減してかさぶたをはがしてくれるようです。

かさぶたはジュクジュクしていたり、異常な大きさでない限りそのままハムスターにお任せしておく方が良いでしょう。

 

臭腺の周りが腫れている

臭腺の周辺に触れたときに別の塊があったり、腫れがあるように感じることがあるかもしれません。

そのような場合には、主に二つの原因が考えられます。

 

1、 臭腺周辺に腫瘍ができている

ハムスターは高齢になるほど、腫瘍ができやすい動物です。

また、腫瘍ができても見た目や行動では普段と変わりないことが多いため発見が遅れてしまう傾向にあります。

臭腺の周りに腫瘍ができてしまうこともありますので、大きさの変化や色の変化、触った時のハムスターの反応などに注意してください。

 

2、 臭腺からの分泌物が溜まって皮膚と癒着している

分泌物の塊が体の皮膚と癒着してしまっている可能性もあります。

ひどくなると分泌物が行き場を失って化膿し、さらに悪化してしまう可能性もあります。

 

どちらの場合にも、素人判断では難しいところがありますので、臭腺以外のしこりや腫れが感じられる場合にはすぐに動物病院へ行かれることをおすすめします。

 

臭腺周りにハゲが見られる

ハムスターのハゲの原因には様々なものが関係しますが、臭腺周りが集中的にハゲている場合、ニキビダニの影響も考えられます。

ニキビダニは普段からハムスターの皮膚に住んでいますが、ストレスなどが大きくなり免疫が下がると異常発生して強いかゆみを伴います。

 

一般にゴールデンハムスターの場合には、腰回りの強いかゆみを原因としてハムスター自身が掻きむしってしまい、皮膚がハゲるということがあります。

ニキビダニはハムスターを飼っていれば普通にいるものなので、ゲージ内の定期的な清掃やハムスターにとってのストレスを軽減してあげることで対処するしかありません。

床材を一気に交換したり、ウッドチップの種類を変えたりした時に一気に増殖することがあるため注意が必要です。

 

臭腺の周りから出血している

ハムスターが臭腺の周りに着いたかさぶたを剥がしたり、かゆくて必要以上に掻きむしってしまった場合に出血してしまうことがあります。

少量の出血で血がにじんだ程度ならそのままにしておいても問題ありませんが、出血量が多かったり、頻繁に起きる場合には動物病院でその原因を確認した方が良いでしょう。

 

臭腺周りからの出血と判明していれば、恐らくかさぶたやかゆみと考えられますが、出血の場合には飼い主には出処が分かりずらく、血の跡を発見するだけという場合が少なくありません。

別の場所からの出血となると直接命にかかわる場合も少なくないため、原因をはっきりさせるためにも動物病院へ行くことをおすすめします。

 

まとめ

意外と知らないハムスターの臭腺について。

これまで気にされたことはあったでしょうか?

 

ハムスターにとっての臭いは視力を補うとても大切なものです。

普段からハムスターの臭腺についても知識を取り入れておくことで、予期せぬトラブルも早めに解決してあげることができます。


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