目が開かない!?ハムスターの目やにが酷いときの原因と対処法
小さな体とつぶらな瞳がとてもかわいいハムスター。
そのクリクリした小さな黒目にノックアウトされてハムスターを飼い始めたという方も多いのではないでしょうか?
わたしたちにとっても目は非常にデリケートな部分で、涙が出たり、目やにが溜まりやすかったりという症状が現れることがあります。
同じようにハムスターも目に様々な症状が現れることがあります。
しかも少し目が飛び出しているようにも見えるハムスターは、実は目に関するトラブルがとりわけ多い動物でもあるのです。
今回はハムスターの「目やに」に注目して、目やにの種類や目やにに伴う気になる症状、目やにがひどい時の原因と対処法をご紹介します。
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目やにの症状
白い目やに
白い目やにはそれ単体の症状なら気にすることはありません。
白い目やにはわたしたちと同じようにハムスターも目やにが出るのは普通のことです。
もしハムスターの目やにが白い目やにで、大量に出ているわけではない時はそれほど心配する必要はないでしょう。
でも、角膜炎や結膜炎の初期症状では白い目やにが出ることがありますので、その後の経過を注意して見守るようにしましょう。
黄色や緑色の目やに
白い目やにが黄色や緑色の目やにに変わってくると、通常の目やにではなく目に膿が溜まっている可能性があります。
目に膿が溜まってしまう病気としてはマイボーム腺腫、または結膜炎、角膜炎が悪化して膿が溜まっている状態が考えられます。
目やにに伴った出血がある
強いかゆみによってハムスターが自分で目をかいてしまい、出血してしまう場合があります。
また、結膜炎などは目が充血して血がにじんだような状態になることがあります。
目やにに伴って下痢をしている
人間も感染するアデノウイルスに感染しているかもしれません。
子どもたちがプールで感染することが多いため、「プール熱」とも呼ばれ、結膜炎などの症状と共に下痢を伴います。
目やにの取り方
目やには放っておくと上記のような病気になってしまうので、取り除き清潔にしてあげましょう。
綿棒を濡らして、目やにの部分をそっとなでるようにして素早く目やにと取り除きます。
濡れティッシュなどは水を含みすぎる、また目にティッシュのカスがついてしまうことがあるのでよくないです。
目の中にゴミが入っているときは、生理食塩水をスポイトで垂らして取り除く方法があります。
このとき、体にかかった水はすぐに拭いて乾かします。
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目やにの症状がひどい場合
ハムスターも自然に目やにが出ることはありますが、常に目やにが付いている状態だったり、目が開かないほどに目やにが大量に出ている場合は体の異常サインと考えられます。
ハムスターの目やにの原因としてどのようなことが考えられるでしょうか?
白内障
わたしたち人間と同じようにハムスターも白内障になることがあります。
目やにの原因がこの白内障の場合、目やにという症状に加えて眼球の白濁が見とめられるはずです。
白内障は主に老化によって引き起こされますが、内臓に問題がある場合にも白内障にかかってしまうことがあります。
特にハムスターが糖尿病にかかっているには目に疾患が現れる場合が多く、白内障もその症状の一つです。
老化が原因の白内障への対処法
白内障の原因が老化の場合には、ハムスターの目は小さすぎるため人間と同じように手術を施すことはできません。
飼っているハムスターが年齢を重ねて目が見えなくなってしまうのは悲しいことですが、もともとハムスターは視覚よりも嗅覚や聴覚に頼って生活している動物のため、もし白内障によって目が見えなくなってしまっても生活に大きな支障がでることはありません。
それでも、周囲の事柄に気付きにくくなったり、障害物にぶつかりやすくなったりしてしまうかもしれません。
それで老化による白内障の場合は、聴覚や嗅覚に頼って生活ができるように注意してあげましょう。
私の場合も飼っていたハムスターが2歳くらいになって動きが鈍くなり、目が見えていないのかな?と感じる行動をとっていた事がありました。
そのような時には掃除の際にゲージ内や巣箱の匂いを決まった場所に残してあげるようにし、エサをあげる際にも決まった声掛けをするなどの工夫をしていました。
たとえ老化によって目が見えなくなったとしても、少しの工夫でさらに長くハムスターと生活することができます。
老化以外が原因の白内障への対処法
一方、白内障になるには若すぎる(ハムスターは生後1年でおおよそ人間の30代半ばくらい)、または飼育ゲージ内が匂うなどの症状がある場合、老化による白内障ではなく、糖尿病を発症している可能性が高くなります。
原因が糖尿病の場合、お薬による治療が必要になりますので早めに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
家庭でできる対処法としては、人間の食べているものを決して与えない、エサはナッツ、ミルワームなど高脂質なものを控えるようにすることが有効です。
角膜炎
角膜炎は目の表面にある角膜が傷つき炎症を起こした状態を言います。
症状としては目やにの他に、目の表面に薄い膜が張ったように見えたり、常に目を気にするような行動をとるようになります。
少し目が飛び出ているように見えるハムスターは特に目の表面を傷付けてしまうことが多く、角膜炎はハムスターの目に関連して、とても起きやすい病気のひとつです。
角膜炎は目の角膜が傷ついて起こる病気ですので、飼育ゲージ内の床材や遊び道具、複数飼育している場合にはケンカなどによって角膜が傷つき、発症します。
角膜炎への対処法
角膜炎をそのままにしておくと、角膜の傷ついた部分から細菌が目に入り込み最悪の場合失明してしまう可能性もあります。
たしかにハムスターは目にあまり頼らない生活をしていますが、角膜炎の場合すぐに動物病院で治療を受ければ、点眼などのそれほど大掛かりではない治療で治るので、早めに動物病院で診てもらうようにしましょう。
いったん角膜炎が治ったとしても、角膜を傷つける原因となるものを取り除かなければ再び同じ病気にかかってしまうかもしれません。
ハムスターの行動を観察して、目を傷つける原因になっているものが何か無いか注意するようにしましょう。
具体的にはチップの中に含まれている硬い棒状の木くずや、プラスチック製の巣箱や回し車などの出っ張った部分などでも目を傷付けてしまうことがあります。
気になるものが見つかったら新しいものと交換したり、やすりなどを使って出っ張りを無くすようにしましょう。
結膜炎
結膜炎はたいてい目を擦ったり、汚れたものが目に触れることで発症します。
角膜炎とは炎症を起こす場所が違うだけで症状としては似ています。
しかし、かゆみが伴うので目を擦りすぎて目が充血したり、出血したりすることもあります。
結膜炎はウイルスや細菌が原因で炎症を起こすことがほとんどのため、トイレが定期的に交換されず不衛生な状態だったり、角膜炎と同じように目を傷つけてしまい、その傷に細菌が入って発症してしまいます。
結膜炎への対処法
ゲージ内のホコリやごみには細菌やダニが発生しやすい条件がそろっています。
ハムスターがその中を歩き、その手足で目を擦ると結膜炎になってしまうのです。
それで、飼育ゲージ内はいつも清潔な状態を保つようにしましょう。
また、ハムスターを触る際にもわたしたちがしっかりと手を洗ってから触るようにしましょう。
ハムスターからわたしたちが病気をもらってしまうこともありますが、実は逆にわたしたちからハムスターに移してしまう病気も多いのです。
結膜炎も角膜炎と同じように点眼薬などで治療することができます。
でも、ハムスターに点眼薬をしてあげるのは結構難しいです。
わたしも挑戦しましたが、断念しました。
動物病院の先生の指導の下に行いましょう。
マイボーム腺腫
マイボーム腺という目の内側にある分泌腺に膿が溜まる病気です。
マイボーム腺腫への対処法
分泌物が膿のように溜まっているだけならそのまま取れて無くなることもあるようです。
綿棒に点眼薬を少し付けてやさしく拭くようにして、目やにを取り除いてあげましょう。
基本的には体質によって分泌物が溜まってしまう病気なので、繰り返しかかってしまう病気かもしれません。脂質の高い食べ物を避けるようにして、分泌物が過剰に出ないようにしてあげましょう。
プール熱(アデノウイルス)
結膜炎のような症状に、下痢や発熱など風邪のような症状がでます。
水によってウイルスが感染することもありますが、そのほかにも飛沫感染や接触感染もする病気です。
アデノウイルスへの対処法
感染しないようにするのが一番の対処法です。
わたしたち人間との接触によって感染することが多い病気ですので、ハムスターに触れる前には必ず手を洗うようにしましょう。
また、飛沫感染もするためお子さんなどに同じような症状が出ている場合、ハムスターの飼育ゲージを隔離するようにしましょう。
下痢が続く場合には、次第に衰弱してしまいますので早めに動物病院へ連れていき抗生剤などで細菌を体から除くようにしましょう。
まとめ
ハムスターの体の中でも特に弱い器官である目。
目に関してハムスターが感染する病気や症状もさまざまです。
わたしたちからも異常がすぐに確認できる部分でもありますので、何か異常を見つけたらすぐに対処するようにしましょう。
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