ハムスターの大好物!ミルワームの与え方。気持ち悪いけど頑張ってみよう
ハムスターはヒマワリの種やキャベツの葉なども好きですが、やっぱり一番大好きなのは「ミルワーム」。
とっても気持ち悪い幼虫ですが、ミルワームはハムスターにとって栄養満点の食べ物で、これを与えるか与えないかではハムスターの健康は大きく違ってきます。
今回は、ハムスターにとってのミルワームの重要性と与え方、与えるときの注意点などをご紹介します。
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ミルワームって必要なの?
ハムスターを飼う上で一番気になるのは、やはり食べ物ではないでしょうか?
私たちも栄養が偏ると病気にかかりやすくなったり、怪我をしやすくなってしまうのと同じようにハムスターにとっても毎日の食べ物は非常に重要です。
ペットとして飼われているハムスターの主食はペレットですが、ペレットとは別に、ハムスターには野菜や果物などの副食が必要です。
そこで栄養満点な自然食として重宝するのが「ミルワーム」です。
ミルワームって虫の幼虫って聞いたけど、ちょっと気持ち悪いし、ハムスターの食べ物にはちょっと…と抵抗のある方もいるかもしれません。
では、本当にハムスターにミルワームを与える必要があるのでしょうか?
まず大切なのは野生で健康に過ごしているハムスターの食生活を考えることです。
ハムスターの食生活
野生のハムスターは岩の穴などに巣を作り、巣の周りにある植物の葉や根、種子、その他に昆虫などを食べて暮らしています。
ハムスターの食生活は私たちと同じ雑食性なのです。
ハムスターは自分の体の中で植物の食物繊維を分解、吸収することができるため草食動物に近い雑食動物と言えますが、
それでも完全な草食動物ではないため健康に生活するためにはやはり、動物性タンパク質を食べ物から取り入れる必要があるのです。
わたしたち人間にとってもハムスターにとっても、炭水化物、脂質、タンパク質はとても重要な3大栄養素です。
特にタンパク質は体をつくる栄養素なので、小さなハムスターが健康に成長するために、お母さんハムスターが赤ちゃんを産んで育てるために、また病気を防ぐためにも欠かせない栄養素なのです。
野生のハムスターの生活様式を考えるなら、タンパク質を豊富に含んだミルワームは健康に過ごすために必要な食べ物と言えるでしょう。
では、ミルワームにはどんな特徴があるのでしょうか?
ミルワームとは?
ミルワームと呼ばれる虫の幼虫には数種類がありますが、ペット用として売られているミルワームはチャイロコメノゴミムシダマシという甲虫の幼虫です。
見た目は少し気持ち悪いですが、本来お米などの穀物の種子を食べている虫なので、それを考えると少し扱いやすくなるかもしれません。
また、熱帯魚のエサなどとしてペットショップでも販売されている「ジャイアントミルワーム」は別の種類のツヤケシオオゴミムシダマシの幼虫で、ミルワームよりもはるかに大きくなってしまうためハムスターのエサには向きません。
見た目は似ているので注意しましょう。
ミルワームの種類
市販されているミルワームには次のようなタイプがあります。
① 生きているミルワーム
② 缶詰ミルワーム
③ 乾燥ミルワーム
含まれる栄養や管理のしやすさから、生きているミルワームが一番おススメです。
缶詰ミルワームは開封してからの保存が難しいこと、また乾燥ミルワームは栄養素の点で生きているミルワームにはそれぞれ劣ってしまいます。
3種類のどれも見た目はミルワーム…。なので、個人的には生きているミルワームがおススメです。
ドワーフハムスターはミルワームが大好き
小さい動物はエネルギー消費が激しいという特徴があり、そのため体のサイズよりもたくさんの栄養を必要とします。
エネルギーが常に消費され、体にためておくこともできないという特徴から、体の小さな動物は栄養価の高い食べ物を好みます。
そのため、体の大きなゴールデンハムスターより、体の小さなドワーフハムスターがより多くのミルワームを食べます。
とくにロボロフスキーハムスターはミルワームが大好物です。
ハムスターにミルワームを与えると良い3つの理由
① ハムスターがなついてくれる
飼っているハムスターがエサの時間に顔を見せてくれるのは一番の楽しみです。
しかし、飼い主に馴れないうちはなかなか顔を見せてはくれないかもしれません。
そんな時にもハムスターにミルワームを与えるのは有効です。
野生の心を失っていないのか、ハムスターにミルワームを与えるととても喜んで食べます。
ハムスターにとっては貴重な動物性タンパク質を取り入れることのできる、わたしたちにとってのステーキのようなものなのでしょうか?
最初は人見知りだったハムスターもミルワームを与えることで飼い主にすぐに馴れてくれることでしょう。
② 健康を維持しやすく、毛ツヤが良くなる
大切に飼っているハムスターには健康で長生きしてほしいものです。
良質な動物性タンパク質を摂取できるミルワームを与えることで、病気にもかかりにくく健康を維持しやすくなります。
特に出産の時期や子育ての時期にはお母さんハムスターは体力を使いますので、ミルワームを与えることで健康な赤ちゃんを育てやすくなるでしょう。
また、タンパク質は私たち人間の体でも爪や髪の毛、骨の成長に欠かせません。
同じようにハムスターも良質のタンパク質を取り入れることで毛ツヤを良い状態に維持しやすくなります。
③ 不足しがちな栄養素を補給できる
ハムスターにとって欠かせない動物性タンパク質を補給するのはもちろん、その他の不足しがちな栄養素をミルワームを通して与えることも可能です。
ハムスターにミックスフードなどを与えて飼育していると、ハムスターも次第に自分の好き嫌いを示すようになります。
あるエサは食べるけど、あるエサはどうしても食べないという偏りが出てきてしまうのです。
そのようなエサの選り好みが続くと、ハムスターにとって必要な栄養素が足りなくなってしまう可能性もあります。
そのような時に、生きているミルワームを与えることでハムスターがあまり食べないエサを食べさせることができます。
私は以前に、ハムスターが積極的に食べようとしないエサを細かく砕いて生きているミルワームにまずエサとして与える方法を取っていました。
ミルワームは基本的にハムスターが食べるのと同じ、穀物や植物の種などを食べています。
それで、ハムスターの食べないエサをまずミルワームに与え、その後そのミルワームをハムスターに与えるようにすると間接的に足りない栄養素を補うことができるのです。
生きているミルワームを与えるのは少し心苦しくも感じるかもしれませんが、ハムスターにとっては栄養素を補給するとても大切な食べ物なのです。
④ 体に負担が少ない
ミルワームの主食は穀物で、ハムスターと同じ雑食動物です。
そのため、ミルワームを食べても同じものを食べているため消化がしやすく、吸収も十分にできる食べ物なのです。
消化器官にかかる負担が少ないため、病気で弱っていたり、年老いて食欲が少なくなっても、ミルワームは食べてくれるということがあります。
もしものときの栄養補給の食べ物になるので、日ごろから扱いになれておきたいですね。
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ミルワームの与え方
ミルワームは上質な動物性タンパク質のかたまりです。
私たちに人間に置き換えてみれば上等のステーキを食べるようなもの。
しかし、お肉が体をつくる大切な栄養素を含んでいるからと言って、毎日お肉しか食べない人はいないはずです。
それで、ハムスターにミルワームを与えるにも、あくまでおやつ程度に与える必要があります。
ハムスターもおいしいエサを好む傾向があるため、ミルワームを与えると他のエサを選り好みするようになることがあります。
ミルワームばかり与えるようなことは避けましょう。
ジャンガリアンやチャイニーズなどのドワーフハムスターなら1日2~3匹、大型のゴールデンハムスターなどでも3~4匹ほどが与える目安です。
中身だけ食べていたら
ミルワームの外皮は少し硬く、クチクラというたんぱく質でできています。
人間の爪がクチクラでできているため、その固さほどが食べるときに顎に負担としてかかります。
そのため、ミルワームの皮だけを残して中身だけ食べる場合、歯や顎が弱っている、異常が出ていることが考えられます。
また、クチクラは消化もよくないため、消化器官の不良も考えられます。
わざわざ中身だけを食べていたら、この3点の健康チェックをしましょう。
ミルワームを与えすぎている場合は、おいしくて柔らかい中身だけを好んで食べている、贅沢をしていることもあります。
ミルワームの代わりとなるもの
ここまでミルワームを与える利点や注意点を考えましたが、ミルワームがハムスターにとって大切な栄養素を含んでいるのは分かるけど、やっぱりあげるのが心苦しいという方もいるかもしれません。
そのような場合には代用となる動物性タンパク質を含むエサを与えるように意識しましょう。
完全にミルワームの代わりというわけにはいきませんが、煮干しや鶏のササミを茹でたものなどを与えることで動物タンパク質を補給することができます。
また、ハムスターの主食を動物用ペレットのようなエサにするという手もあります。
ペレットは必要な栄養素をまんべんなく含む形で作られていますので、動物性タンパク質もペレットの中に含まれているためです。
まとめ
私たちが健康を維持するためにいろいろな食べ物をバランスよく食べなければならないのと同じように、ハムスターも同じエサばかりでは栄養も偏りますし、味も飽きてしまいます。
その点をミルワームは補ってくれる大切な食べ物と言えるでしょう。
ハムスターの好みも考えながら、バランスのよい食事を心がけましょう。
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