ハムスターが回し車を回し続けるのはなぜ?野生の本能とは
2018/09/11
ハムスターといえば、思い出される姿はいつでも回し車をくるくる回しているイメージ。
確かにハムスターは夜中回し車を回し、一晩で5~20キロも走るとされています。
今回は、ハムスターが回し車をなぜあんなに回し続けるのか、その理由をご紹介します。
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1.ハムスターのなぜ?いつも動き回る理由
かなり小型のハムスターは、いつも落ち着きがないイメージがありますが、単独で1匹のままケージにいるときは、
そんなにチョコチョコ動き回らずに、ジッとしていることも多いものです。
しかし朝方や夕方から夜にかけては、回し車に乗ってガンガン回したり、ケージの金網をよじ登ったりして、
周囲をまるで警戒したり、様子を伺ったりしている行動が目立つようになります。
これは、野生の生態がそのまま残ったのもので、実は餌を狭い範囲のケージの中で野外と同じ行動をしているからなんですね。
餌を与えていても、このような餌を探し回る行動を取ろうとするのは、ケージという人工物は、ハムスターにはたんある障害物しか見えず、絶えず出口を見つけているといえます。
従って、うっかりすると、閉めたはずのケージのドアを開けてしまって、夜中に逃走する事故などが多いのです。
ハムスターが逃げるのは、動きが活発になる夜に頻発しやすいです。
2.ハムスターのなぜ?回し車に乗る理由
一見すれば、まるで必死に回し車に乗ってるようですが、一種のストレス解消のためにやっているハムスター独特の行動といえます。
誰も回し車を使えることをハムスターに教えたわけでもないのに、なぜかハムスターが乗ってしまうのは、よく観察すると、最初からやってるわけではありません。
最初は、回し車を警戒して匂いを嗅いだりしているうちに、偶然和回し車に乗ると、ハムスターにとっては、
なぜかグラグラと動くので、それで前に進むもうと足を動かしているうちに、回し車は回転し始めて、
どうにもそこから脱出出来るという感じにならないので、必死に逃げ出そうと回し車を回すように、4つ足を動かしてしまうのです。
つまり、「なぜ回し車を回し続けるか?」は、要するに、そこから出たくても、なかなか横に逃げれば脱出できることにハムスターは気が付かないので、
ついつい手足を使ってそこから脱出を図ろうとしているんですね。
それにしても超高速回転するので、見ていて非常に面白いですよね。
3.ハムスターのなぜ?目が回らないのか?
ハムスターが回し車を回す時、よく見ると、まっすぐ前しか見てないことに気がつくはずです。
実は、ハムスターの視野は非常に広いことがわかっていますが、近眼で、あまり遠くを視認する事ができず、しかも立体的に物を捉える事ができません。
ハムスターの目はやや上向きに位置しているので、下はほとんど見えてはいないのです。
その為、高速で目の前を横ぎる動きや、上下に一方向で動く高速なものは、はっきりと見えてはいないのです。
しかも、いくら回し車の中で走っても、なぜか一向に前には進みませんから、ハムスターにとっては、不思議な感覚であることは想像に難くないでしょう。
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4.ハムスターのなぜ?回し車が無いとどうなる?
ハムスターの行動の大半は、餌を探し回ることです。そして食べ物を見つけて、頬袋に貯めて、巣穴まで急いで帰ります。
それが野生でのハムスターの特徴です。ハムスターは野生では、地面に落ちた種子や果実の一部を食べて、
巣の周りのものを食べつくすと、今度は周辺の小さな昆虫を捕まえて食べたりしています。
それも少ない場合は、ちょっとした旅に出て、巣穴を放置し、数十キロ先の地域に行動範囲を移すこともあります。
今度は、そこで餌を探し回り、また巣穴を掘ってそこで暮らすわけです。
要は、巣穴の貯蔵庫の食べ物が枯渇しそうになると、餌を探し回る習性があるので、ケージ内でこれと同じことをやってるわけですね。
そういった行動範囲を確認したいがために、回し車に乗るとついつい高速で遠くへ行けるのではないかと、ハムスターは考えているのかもしれません。
5.ハムスターのなぜ?知られていない生態の真実
以上のように、ハムスターの行動範囲は、想像以上に広範囲に及ぶことがあり、そう考えると狭い数百分の1もないケージ内部は、
ハムスターにとっては手狭なテリトリーということになります。
「なぜ、こんなに狭いんだ!」と思ってるかもしれませんね。
また餌を求めてウロウロしたい衝動は常にあるので、回し車の存在は、結局は、ハムスターの「なぜ?」に対して、結果的にそうしたストレスの解消につながっているかもしれません。
回し車の選び方
最近では、回す音が気にならないサイレント型の回し車が市販されるようになりました。
あまりに高速で回るので、遠心力で一緒にハムスターが回ってしまうこともありますが、怪我をするような心配はありません。
回し車の中心部分にハムスターの背中が当たらないような物を選ぶのがコツです。
あとは、針金状の安価なものよりは、手足を挟む心配がない、プラスチック製品が、丸洗いできて便利ですね。
また、ハムスターもいずれは回し車に慣れて、あまり乗らなくなる時もありますが、
ストレス解消のためにも、ハムスターの「なぜ、こんなにテリトリーが狭いんだ!」の疑問を解消する意味でも、回し車は必ず設置してあげましょう。
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