給水器が減ってない・・・ハムスターが水を飲まない7つの原因と対策
2017/10/02
給水器は設置していても、ハムスターが水を飲むシーンを見たことがないという飼い主さんがいます。
ハムスターは乾燥地帯に生息する生き物で、あまり水を必要としないという特徴があります。
では、ハムスターにはどれくらいの量の水が必要なのでしょうか?
今回は、ハムスターに必要な水分量と水を飲まない原因・対策方法をご紹介します。
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ハムスターの水の摂取量
ハムスターはもともと乾燥地帯の生き物なので、水はあまり飲まない動物です。
体も小さいため、給水器を使っていても、しっかりとはかっていないと見た目にはほとんど量が分からないほどです。
1日あたりの水分摂取
・ドワーフ 5~8CC
・ゴールデン 10~30CC
1日当たりの目安として、このくらい水を飲んでいなければなりません。
主食のペレットは水分量は10%以下と少ないです。
(そのため腐れにくいので扱いやすい。ハムスターはとくに頬袋にエサをため込む習性があるので腐れにくいエサが重要)
野菜や果物には水が多量に含まれているため、それで水分を接種できるので、給水器の水はあまり飲まない。
給水器の水がほとんど減っていない場合もあります。
ハムスターはあまり水を飲まなくても大丈夫
上記のような理由から、ハムスターは人の目から見るとほとんど水を飲まないように見えます。
とくにハムスターは夜行性で、夜中回し車をひとしきり回した後水を飲んだりします。
水を飲むシーンを目撃はしなくても、しっかり飲んでいたりします。
給水器の水はミリリットル単位で管理し、減っていれば飲めているということでOKです。
ハムスターが水を飲まない原因
給水器に不具合がある
ハムスターが水を飲まない原因として、もっとも考えられる原因は給水器に何かしらの問題がある場合です。
・給水口が詰まっていて水が出ない。出にくい
・給水器が不安定で飲みずらい
もっとも多い原因は、給水器が正常に作動せず、水が出にくい状態になっていることです。
給水口が詰まっていては、どんなに押しても水は出てこず、水が減ることはありません。
給水口は詰まりやすいので、1週間に1度細いブラシで掃除して詰まりを予防しましょう。
詳しい掃除方法は、「ハムスターの究極の給水器はこれ!水漏れしない設置方法からお掃除まで」をご覧下さい。
給水器の取り付けが悪いと飲みにくいので、ハムスターが軽く立ち上がった位置にノズルがくるように、ぶれない様にしっかり固定しましょう。
給水器を怖がっている
心理的な面から給水器で水を飲むことを怖がっている場合があります。
・水漏れがして濡れるのを嫌がって飲めない
・給水器が落下したことがあり、給水器を怖がっている
このような経験があると、ハムスターは危機を感じて、そのときの恐怖をずっと覚えています。
ハムスターはそれほど頭が良い動物ではないですが、本能が強いぶん、生命の危機を感じたことはずっと覚えるという特徴があります。
このようなことがあった場合は、給水器を別の物に変える。
給水器の設置場所を変えるなどして、事故があった給水器とは別だと認識させましょう。
新しい給水器に替えた
以前は水をちゃんと飲んでいたのに、新しい給水器に変えてから水の減りが悪くなる場合があります。
しっかり水は出て問題なさそうに見えても、ハムスターからすると使いにくいことがあります。
人の手で給水口を押して水が出るときでも、ハムスターの力ではボールが動かずに、水が飲めないことがあります。
同じ給水器に買い替えたとしても、給水器は不良品が多いのでしっかり点検しましょう。
水分量の多い野菜や果物を与えすぎている
野菜や果物は、にんじんや大根の芯など水分量が少なそうな物でも、多量の水分が含まれています。
キャベツやかぼちゃなど、水分量が多い食べ物はハムスターには水の取りすぎになってしまいます。
中には給水器は設置せず、野菜や果物の水だけで育てているという人もいます。
しかし、水分の取りすぎはお腹を壊すだけでなく、主食のペレットを食べれなくなるほどお腹いっぱいになってしまいます。
それで栄養バランスを崩してしまうので、野菜や果物は与えすぎ、3日に1回ほどにしましょう。
給水器がわかっていない
稀にですが、給水器から水が出るのをわかっていないハムスターがいます。
通常ハムスターは水の匂いをかぎ分けられるので、給水口に口をつけて水を飲むことができます。
生後1か月未満の赤ちゃんハムスターなどはうまく給水器から水が飲めないことがあるので、平皿も用意しておきましょう。
過度な偏食をしている
野菜や果物で水分を接種しすぎている場合、給水器から水を飲ませようとしてもえり好みして飲まない場合があります。
ハムスターは与える食べ物によっては偏食家になる特徴があり、ペレットに果物などの好物を混ぜると、まず好物から食べてペレットを食べようとしなくなります。
しかし好物ばかり与えては栄養バランスが偏るので、必ず給水器から水を飲ませるようにしなければなりません。
このような偏食する場合に限って、給水器に砂糖水を入れて飲ませる方法があります。
ハムスターはとくに甘い味が好きなので、匂いにつられて砂糖水を飲むようになります。
給水器から砂糖水を飲むようになったら、あとは普通の水に変えればOKです。
病気の可能性
水を飲まない病気の可能性として、危険なのが腹水(ふくすい)です。
心臓疾患や肝臓疾患、腫瘍などが原因でお腹に水がたまり、肺や腸を圧迫して呼吸困難に陥る病気です。
症状として便秘になったり、お腹がふくらむ、水を飲まなくなり食欲低下が見られ、さらに進行すると心筋症が見られるようになります。
徐々に症状が進行することもありますが、半日程度で一気にお腹に水がたまることがあります。
すぐに病院に行って、利尿を促す治療を行えば改善できます。
ゴールデンハムスターではお腹に60CCも水がたまった例があり、一目見ただけでお腹の異常がわかるほどです。
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水を飲んでもらう方法
ハムスターが必要とする水分は少ないので、ハムスターが元気そうなら過剰な水分摂取は体調不良を起こします。
給水器の水の減り具合をミリリットル単位ではかり、与えている野菜と果物にどれほどの水分が含まれているかを計算したうえで、水が足りない場合は工夫するようにしましょう。
野菜を与える
給水器以外で水分を与える方法として効果的なのは、野菜を与える方法です。
野生のハムスターは果物は食べないので与えないでおきましょう。
果物は糖分も高く、水分量も高すぎるため害になりやすい特徴があります。
野菜でおすすめなのはキャベツです。
キャベツはハムスターとの相性が抜群で、よく食べてくれてくれます。
手で大きめにちぎって与えて、今日は外葉、次は中側の葉など、毎回与える部分を変えると栄養が偏らず効果的です。
性能の良い給水器を使う
ペットニード ハムスター用 ペットニード 吸水器タイニ(80cc) ウォーターボトル
うちで使っている給水器、タイニのウォーターボトルです。
給水器は当たりはずれが多く、安定したパフォーマンスで安心した性能のタイニがおすすめです。
メンテナンスさえしていれば水漏れや落っこちる心配がないので、長く安全に使えます。
スポイトで与える
病気のときやケガで動けなくなった時、強制的にスポイトを使って水を飲ませる方法があります。
驚異的に水を飲ませることは危険なので、必ず病院にかかり獣医さんの指示をもらって与えるようにしましょう。
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